玉ねぎを日持ちさせる方法。新玉ねぎの場合の保存方法も

玉ねぎといえば、毎日の料理で必ずといってよいほど使う野菜です。常備しているというご家庭も多いでしょう。しかし、まとめ買いをしていると、意外に早く傷んでしまうこともあります。この記事では、玉ねぎを日持ちさせる保存方法から、新玉ねぎとの違い、良い玉ねぎの見分け方までご紹介します。

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玉ねぎを日持ちさせる方法。新玉ねぎの場合の保存方法も
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玉ねぎはどれくらい日持ちする?

玉ねぎはどれくらい日持ちする?

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そもそも、玉ねぎが一般的にどれくらいの期間保存していられるのかは、あまり知られていないかもしれません。私たちが普段している管理では、一体どれくらい保存していられるのでしょうか。

土に埋まっているイメージからか、玉ねぎは植物の”根”の部分と思われがちですが、私たちが普段口にするのは”葉”の部分です。通常は表皮が茶色になった乾燥状態で出荷され、私たちが見知った形で店頭に並びます。この状態のものはネットなどに入れて、軒先に吊るしておけば2~3ヵ月ほど保存が可能です。吊るす代わりに新聞紙などに包んでザルやカゴに入れ、同様の環境に置いておけば、同じく2~3ヵ月は日持ちします。
使いかけの場合は、切った面にラップをして、冷蔵庫の野菜室で保存すれば、2~3日の間は食べることができます。切ってしまったら、日数は長く持たないと覚えておきましょう。

玉ねぎを長持ちさせるための保存方法

玉ねぎを長持ちさせるための保存方法

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では、玉ねぎをより長い期間保存するには何を意識すればよいのでしょう。その答えは、「腐敗」と「萌芽」を防ぐことにあるのです。

複数の玉ねぎを保存する方法

玉ねぎは湿気に弱い野菜のため、湿度の多い環境に置いていると傷みが早くなります。特に夏はすぐに腐ってしまうこともあります。また、直射日光を当てると休眠状態が破られ成長が始まってしまい、食用として使えない状態になってしまいます。
そのため風通しのよい、直射日光の当たらない場所に置き、乾燥させる必要があります。その際のポイントは、「一つ一つが触れ合わないようにすること」です。ついつい、ネットなどにたくさん入れてしまいがちですが、それはNGです。できれば1個入れたらネットに結び目を作り、1個ずつ仕切りを設け、それぞれに空間を作ってあげるように入れます。また、少し手間はかかりますが、1本のヒモにいくつかをずらして取り付け、複数の玉ねぎを吊るすという方法もあります。吊るす時には、他のものと少しずつ高さを変えるなど、重ならないように調整することが大切です。

切った玉ねぎの保存方法

では、切った玉ねぎはどう保存すればよいのでしょうか。半分に切ったものは、しっかりとラップをして切り口が乾燥しないようにして、野菜室で保存します。時間経過とともに切り口から劣化していくので、なるべく早めに使い切るようにしましょう。新鮮な食感を残したいという場合には、保存する際に密封容器に入れておけば、ある程度傷みを遅くすることができます。いずれにせよ、栄養面や衛生面から考えると、早めに使い切ってしまうのがよいでしょう。

スライスした玉ねぎは、断面積が増えてしまいます。空気に触れている面積が増えるので、ジップの付いている保存袋に入れるなどし、空気をしっかり抜いてから保存しましょう。保存袋がない場合は、タッパーで密封してもよいでしょう。
ほかにも、切り口が乾燥してしまうのを防ぐ方法があります。キッチンペーパーを湿らせ、玉ねぎを包みます。あるいは、かんたん酢でピクルスにしてもよいでしょう。

玉ねぎを冷凍保存する方法

気をつけなければいけないのは、冷凍保存する場合です。生の玉ねぎを冷凍すると、解凍した時に水が出て、シャキシャキとした食感が失われてしまいます。しかし、逆に甘みは凝縮されるため、甘みを生かしたい料理におすすめです。一度にまとめて切ってラップで包むか保存容器に入れ、冷凍保存しておくだけです。使う都度、刻む手間が省けるので、「急いで飴色玉ねぎを作りたい」といった時にも重宝します。

新玉ねぎの場合の注意点

新玉ねぎの場合の注意点

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白玉ねぎの品種群を中心とする新玉ねぎは、冬にじっくり養分を吸収し、春に旬を迎えます。新玉ねぎは乾燥されずに出荷されるため、生で食べるとみずみずしく、独特の甘みがあり、春の訪れを感じさせる野菜の代表格となっています。しかしその一方で、水分量が多く通常の玉ねぎより傷みやすいのが欠点です。そんな新玉ねぎはビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に保管し、2~3日のうちに食べきってしまう必要があります。

良い玉ねぎの選び方、見極め方

良い玉ねぎの選び方、見極め方

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じゃがいもやにんじんと並んで毎日使用する野菜の一つである玉ねぎは、店頭に多数並んでいて、「どれを買ったらよいのかよくわからない」といったこともあるでしょう。店先で迷わないためにも、良い玉ねぎの選び方をご紹介します。

表皮から選ぶ

一般的な玉ねぎは乾燥させてから出荷されます。そのため、よく乾燥したツヤのある表皮の玉ねぎを選びましょう。

頭の部分から選ぶ

頭の部分から傷み始めるので、頭が硬く、締まっているものを選ぶとよいです。表面が柔らかいものは、中が傷み、味が落ちている可能性があります。

根の部分から選ぶ

根が伸びているものは味も香りもよくないことがあり、芽が青く、伸びてしまっているものも避けた方がよいでしょう。

まとめ

食材に関する適切な知識を身につけることで、栄養価を保ちつつ、長持ちさせることもできます。保存方法、種類による使い方、選び方など、これらのポイントをおさえるだけで、玉ねぎを日持ちさせることができます。少し注意をすれば簡単にできることばかりですので、豊かな食生活と家族の健康のために、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。