ほうれん草を日持ちさせる方法。簡単な下処理方法と、栄養たっぷりちょい足しレシピ!
栄養成分が多く含まれているほうれん草は、日本の食卓に欠かせない食材です。しかし、あまり日持ちしないので、保存方法に困っている方も多いでしょう。そこで、今回はほうれん草を新鮮なまま保存する方法や調理のコツをご紹介します。
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ほうれん草ってどれくらい日持ちするの?
基本的にほうれん草は、保存できる日数が長い野菜ではありません。ほうれん草は常温で保存していると2、3日でしなびてしまいますし、冷蔵保存しても1週間程度が限界です。そのため、買ったらすぐに使い切ってしまうのが一番です。
また、ほうれん草は冷凍保存ができ、1か月程度日持ちさせることができます。細かく切ってから保存用袋に詰めて冷凍しておくことで、直接調理に使うことができるのでお勧めです。
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ほうれん草を日持ちさせる保存方法

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冷蔵保存
買ってすぐに使いきれそうもない場合は、葉を上向けにして保存用袋に入れて冷蔵庫に保存しましょう。畑に生えていたのと同じように根を下、葉を上にして保存をすることが、日持ちをさせるコツです。
牛乳パックやペットボトルなどを切って野菜室に入れておけば、そこにほうれん草を立てるだけで保存ができます。
冷凍保存
冷凍保存したほうれん草であれば1カ月程度は美味しく食べることができます。
冷凍保存のコツは鮮度が高いうちに冷凍してしまうことです。冷凍するときは最初に水気を抜き、ファスナー付きの保存用袋に入れて冷凍庫に入れます。保存用袋内の空気は抜いて真空に近い状態にするのがポイントです。ほうれん草を解凍するときは、沸騰したお湯で軽く茹でるだけなので、時間がかかりません。
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状態の良いほうれん草の選び方

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日持ちするほうれん草は、見た目で判別できます。
葉の状態を見る
葉が分厚くて緑が鮮やかなほうれん草は新鮮です。また、ほうれん草は乾燥すると根元にしわが生まれるため、根元がピンク色でハリがあれば、状態が良いほうれん草といえます。触ったときに繊維がしっかりしているのも重要なポイントです。
水滴の状態を見る
葉が濡れているからみずみずしく新鮮なほうれん草とは限りません。店頭で水をかけている場合もあるので、水を弾かず全体的に湿っている印象のほうれん草を避け、水滴を弾いているほうれん草を選ぶようにしましょう。ほうれん草の見極めは見た目の水分量よりも、本体の状態の方が大切です。
根元の切り口を見る
根元の切り口もほうれん草を見分けるうえで大事なポイントです。切り口が太ければ太いほど、よく育っていて栄養が豊富です。切り口が細いものは未熟であることが多く、味や栄養が不足しがちなので選ばないようにしましょう。
鮮度は保存できる期間にも影響するので、なるべく新鮮なものを迅速に保存することが大切です。
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ほうれん草を美味しく保存するときのひと手間

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ほうれん草を美味しく食べるには、アク抜きが必須です。アクには「シュウ酸」と呼ばれるえぐ味成分が含まれているので、そのまま調理すると渋みや苦みといった不快な味わいが出てしまいます。そこで、冷凍保存する際も保存前にアク抜き(熱湯で少し茹でてから水にさっとひたした後、水をよく取り除く)を行うことで、こうした不快な味を取り除くことができます。
また、アク抜きの前にほうれん草の株に切り込みを入れるのもテクニックのひとつです。株に切り込みを入れると、ほうれん草の芯まで加熱されて美味しく仕上がります。泥が気になる場合や、太くて火が通るのに時間がかかる場合には試してみてください。
まとめ
ほうれん草を保管する際は、保存方法と保存期間に気をつけましょう。冷蔵庫に入れる際には保存用袋に入れ、直接冷気にあたらないように工夫します。また、冷凍保存するときも1カ月以内に使い切るように心がけてください。調理する際も「アク抜き」など、忘れてはいけないポイントがたくさんあります。ほうれん草は身近で手に入りやすい食材だからこそ、正しい保存方法と調理方法を学んで食卓に活かしましょう。