ゴーヤの日持ち・賞味期限はどれくらい?新鮮なゴーヤの見分け方についても紹介
ゴーヤは常温保存では2日ほどで色が変色し始めてしまう繊細な野菜です。日持ちさせたい場合は、冷蔵や冷凍で保存するのがおすすめです。すぐに調理をしない場合は下処理をしてから保存しましょう。この記事ではゴーヤを日持ちさせる方法と、新鮮なゴーヤの見分け方についてご紹介します。
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ゴーヤは常温でどれくらい日持ちする?

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ゴーヤは沖縄の野菜で暑さに強いというイメージが強く、収穫後放っておいても大丈夫と思いがちですが、常温保存だとすぐに傷んで黄色く変色してしまいます。ゴーヤを常温で保存する場合の目安は、おおよそ2日間です。ただし、気温が28℃以上になる場合、ゴーヤは熟成が進んで黄色く変色してしまいます。黄色く変色すると味が落ちてしまいますので、すぐに調理しない場合には冷蔵や冷凍で保存をする必要があります。
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ゴーヤを少し長持ちさせるなら冷蔵保存

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少しでも日持ちさせたいときは生のまま冷蔵保存、なるべく変色を抑えたいときは下処理してから冷蔵保存をする方法があります。
生のまま保存する場合
ゴーヤをそのまま冷蔵保存するときは、朝露などでゴーヤが濡れていると傷みが早くなってしまうため、まずは表面の水滴を拭いておきます。その後ラップやポリ袋、新聞紙などでくるみ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。こうしておくと1週間~10日ほど長持ちさせることができます。
下茹でしてから保存する場合
ゴーヤの中にあるワタと種は腐りやすいため、下茹でをしてから保存するときはゴーヤを縦半分に切り、ワタと種をスプーンでくり抜いて取り出します。このとき、水洗いをしないようにしてください。次に切り口にキッチンペーパーを被せて、ゴーヤ全体をラップで包みます。最後に切り口を下にして冷蔵庫の野菜室に入れます。こうすることで変色させることなく保存できます。
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ゴーヤをさらに長期保存する場合は冷凍保存

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さらに長期保存したいときは、冷凍保存をする方法があります。
生のまま保存する方法
冷凍保存するときも、冷蔵保存と同様にワタと種をくりぬくところから始めます。次に、ゴーヤを食べやすい大きさにカットし、1分ほど水にさらします。最後に水気を取り、冷凍用のビニール保存袋に入れて空気を抜き、そのまま冷凍すれば、1カ月ほど保存できます。食べるときは加熱処理をしましょう。
下茹でしてから保存する方法
ゴーヤの苦味が気になるという方は、下処理をしておけば苦味が抜け、取り出してすぐに調理ができるため便利です。苦味処理は、カットしたゴーヤを熱湯で20秒~30秒程度茹でるだけです。後は、水気を切って冷凍庫に保存します。苦味が抜けて変色も防ぐことができ、美味しくいただけます。解凍してサラダなどに使用する場合は、再度軽く茹でてから調理しましょう。
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新鮮でおいしいゴーヤの見分け方

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鮮度のよいゴーヤを選びたい、苦味の強さを選択したいというときは、見分けるポイントを押さえておきましょう。苦味のあり・なしは、どちらかがおいしく、どちらかがおいしくないというわけではありません。どちらを購入するかはお好みによって選ぶとよいでしょう。
イボが潰れていないものは新鮮
鮮度のよいゴーヤを選びたいときは、まずイボをよく見ます。新鮮なゴーヤは表面のイボが潰れていなく、密になっています。
色が濃ければ苦い
ゴーヤの特徴である苦味の強さも、見た目である程度判別できます。ゴーヤ全体の色が濃いほど苦味が強く、色の薄いものは苦味も薄くなっています。ゴーヤは種やワタが苦いのではなく、実の緑色の部分に苦味成分があります。
イボが密集していれば苦い
ゴーヤのイボの大きさをよく見ましょう。イボが小さくて密集していると苦味が強く、イボが大きくて点在していると苦味が弱くなっています。
苦み成分はモモルディシンやチャランチンなどのククルビタシン類で、血糖値降下作用や血圧降下作用、鎮痛作用などがあるとされています。また胃酸の分泌を促して食欲を増進させる効果もあるとされていますので、夏バテ解消にも役立ちます。
まとめ
夏が旬の野菜といえばきゅうりやトマトが代表的ですが、ゴーヤも栄養満点で是非食べたい夏野菜です。下処理をしてから保存をすることで、使いたいときに使えて便利です。苦味の強さはイボの大きさや色の濃さである程度判断できるため、苦みが苦手な方は購入の段階でイボが大きくて色の薄いものを選ぶか、調理の仕方で工夫してみましょう。
ゴーヤはいろいろな料理に使えますので、ぜひさまざまなアレンジをして美味しくいただきましょう。
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プロフィール

監修者:中野 照規
管理栄養士。
これまでに高齢者施設や病院で厨房業務や栄養管理業務に携わる。現在は病院給食の現場で調理補助兼栄養士として食事管理を行っている。
栄養学生時代の学外実習で食育の面白さを知り、卒業後もボランティアスタッフとして食育に関わっている。