筍(たけのこ)にはどんな栄養がある?旬や食べるときの注意点も紹介【管理栄養士監修】

筍(たけのこ)といえば和食に欠かせない食材。アミノ酸や食物繊維が豊富でカロリーも少ないなどの特徴のある野菜です。この記事では、そんな筍に含まれる栄養素やカロリー、美味しく食べられる旬の時期についてご紹介します。

筍(たけのこ)にはどんな栄養がある?旬や食べるときの注意点も紹介【管理栄養士監修】
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筍の旬はいつ?

筍の旬はいつ?

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筍は、まだ地上に出てきていない竹の地下茎から出てきた若い芽のことを指し、その名の通り、竹の子どもにあたります。最近は1年中茹で筍を食べることができますが、旬の時期は3月下旬~5月です。旬の筍は、柔らかく香りが高いため、よりいっそう美味しく食べられます。さらに旬の時期でも3月下旬に採れる筍には香りが強く、4~5月に採れる筍には甘味が増し、より食べやすくなるという特徴があります。

筍にはどんな栄養がある?

筍にはどんな栄養がある?

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筍には、カリウム・食物繊維・アミノ酸などの栄養素が多く含まれています。

チロシン

チロシンはアミノ酸というタンパク質を構成する有機化合物の一種で、筍に含まれている代表的なアミノ酸です。切った筍や茹でた筍に見られる白い結晶がチロシンで、筍の旨味の指標となっています。

カリウム

カリウムは、人間に必要なミネラルの一種でナトリウムを排出する作用があり、塩分の摂り過ぎを調節してくれています。そのためカリウムは高血圧の予防に効果があると考えられています。

食物繊維

食物繊維は人間の消化酵素では消化されない物質のことで、お腹の調子を整える整腸効果や、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな機能を持っていると厚生労働省が報告しています。

筍のカロリーは?

筍のカロリーは?

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筍は、生のもので100gあたり26キロカロリー、茹でると100gあたり30キロカロリー、水煮の缶詰で売られているものは100gあたり23キロカロリーと、とても低カロリーな食品です。ビタミン類は少ないですが、食物繊維やアミノ酸などの栄養素の供給源にもなるので、日々の食事に取り入れたい食材です。
(引用元:http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/take/takenoko.html)

筍を食べるときの注意点

筍を食べるときの注意点

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筍に含まれているチロシンというアミノ酸は収穫から時間が経つと、酵素と結び付いてアク成分へと変わってしまいます。そのため、食物繊維やアミノ酸が含まれて、低カロリーな筍ですが、採れたてのものでない限り、食べる前に「アク抜き」が必要です。

筍のアク抜き方法

1.筍を切る
筍の根元の固い部分と、穂先をななめに5~6cm切り落とします。その後、縦に2cm程度の深さの切れ目を入れます。切れ目を入れることによって筍に火が通りやすくなり、アクが抜けやすくなります。

2.深手の鍋に、筍と水、米ぬか、赤唐辛子を入れる
筍の下準備が終わったら、鍋に筍が被るくらいの水を入れ、米ぬかと赤唐辛子を1本入れます。米ぬかの量は筍の10%が目安で、米ぬかにはえぐみを抜き、柔らかくする効果があるとされています。米ぬかがない場合は、生米や米のとぎ汁、重曹などで代用してください。また、赤唐辛子を入れることに科学的根拠は明らかにされていませんが、えぐみを和らげる効果に加え、ぬか臭さを和らげる効果や抗菌作用があると考えられています。

3.落とし蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火で40~60分茹でる
筍が浮いてこないように落とし蓋をして、鍋を強火にかけます。沸騰したら吹きこぼれないように弱火にし、40~60分じっくりと茹でます。竹串がスッと通るようになったら火を止め、鍋のまま冷まします。冷ましている間にアクが抜けていくので、流水などで急激に冷やさないように注意しましょう。

また、筍は、食物繊維が豊富なため、食べ過ぎるとお腹の調子が悪くなる恐れがあるので、食べ過ぎることのないようにしてください。

まとめ

筍はコリコリした歯ごたえが美味しく、炊き込みご飯や煮物などに欠かせない食材です。食べる際はアク抜きをし、食べ過ぎないことが大切です。

プロフィール

監修者:横川 仁美

監修者:横川 仁美

管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。

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