ネギはどれくらい日持ちする?新鮮なネギの見分け方【管理栄養士監修】

ネギはあまり日持ちしない食材です。薬味や炒めものなど出番も多く常備しておきたい野菜ですが、根をカットした状態では1週間ほどしか持ちません。今回はネギを長持ちさせるための保存方法や新鮮なネギを見分けるポイントをご紹介します。

ネギはどれくらい日持ちする?新鮮なネギの見分け方【管理栄養士監修】
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ネギはどれくらい日持ちする?

ネギはどれくらい日持ちする?

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季節にもよりますが、根をカットした状態で1週間ほど、根と土がついたままのもので冬場なら1ヶ月ほど持つといわれています。育ったときと同じ環境で斜めに立てておくことと、新聞紙などにくるみ冷暗所で保管するのがポイントです。
また、保管しているネギは放置せず、日々目を通すようにしましょう。ネギの白い部分に黄ばみが出てきたら傷みはじめている状態です。黄ばみの部分を取り去って、なるべく早く使い切ることが大切です。

ネギを冷蔵保存する方法

ネギを冷蔵保存する方法

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ネギを冷蔵保存する方法とコツをご紹介します。
ネギは状態によって冷蔵保存の方法が異なります。冷蔵保存の場合、野菜室での保存が基本になります。根をカットしていないものは新聞紙でくるんだ後、ポリ袋に入れ、立てて保存します。


カットしたものも野菜室で構いません。
ぶつ切りにしたものは小分けにしてラップで巻きます。半分にカットしたものは新聞紙にくるんでから、ラップで巻くかポリ袋に入れて、立てて保存しましょう。切り口を乾燥させないようにすることがポイントです。
新聞紙の代わりに、濡らしたキッチンペーパーで包んでもOKです。
細かく刻んだネギは密閉容器に入れます。刻んだネギの上にキッチンペーパーを乗せたら蓋をし、密閉容器を上下逆さにして保存します。キッチンペーパーが湿ってきたら新しいものと交換します。2日程度を目安として、なるべく早く使い切るようにしましょう。

また、保存瓶に2センチ程度水を入れ、瓶の高さに合わせてカットしたネギを立てて入れ、蓋をして保存することもできます。この場合は、水を3日に1度は交換してあげることで10日程度保存がききます。

いずれにしてもネギの保存は、立てて保存する(細かく刻んだネギは除く)ことです。そして切り口を乾燥させないことが大切です。

ネギを長期保存する場合は冷凍する

ネギを長期保存する場合は冷凍する

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ネギを長期保存したい場合は冷凍保存をしましょう。具体的な冷凍方法とコツは以下をご確認ください。

ネギの冷凍保存方法とは?

冷凍保存する場合は、5cm程度にぶつ切り、もしくは細かく刻んだ状態にします。冷凍用保存袋や密閉容器に入れて保存することで3週間から1ヶ月は持ちます。ぶつ切りの場合、緑色の部分は保存袋や容器に入れる前にラップで巻いてあげましょう。
白髪ネギやみじん切りにしたネギは、金属製のトレーなどで急速冷凍してから密閉容器に入れると鮮度を保つことができます。

冷凍保存をするときに実行したいコツ

冷凍用保存袋を使って冷凍する場合は、袋の中のネギが塊にならないようにするのがポイントです。できるだけ薄く平らに広げた状態で冷凍庫に入れます。半冷凍したところで取り出し、ネギが完全に固まってしまう前に、保存袋の上からほぐしてあげると、調理する際に使いやすくなります。密閉容器を使用した場合も同様に、半冷凍の状態で容器を軽く振ってネギがくっつかないようにしましょう。
冷凍の場合は、しっかりと密閉することが大切です。保存袋の空気を抜いてからジッパー部分を閉じるようにしましょう。

新鮮でおいしいネギの見分け方

新鮮でおいしいネギの見分け方

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ネギは、長ネギ、白ネギと呼ばれる「根深ネギ」と、「葉ネギ(青ネギ)」に分けられます。
根深ネギは白い部分が多く、加熱すると甘味が強くなるのが特徴で、鍋物の具材などに用いられます。主に関東地方より東で品質改良されてきました。
一方、葉ネギは緑色の部分が多く香りがよいのが特徴で、細かく刻んでうどんや蕎麦などの薬味に用いられます。関西地方より西を中心に品質改良されてきました。

種類ごとに新鮮でおいしいネギの見分け方を見ていきましょう。

根深ネギのチェック・ポイント

・触ったときに白い部分がよく締まっている(ふかふかしているものは、巻きが甘い)
・白い部分が長くてみずみずしい
・白い部分に光沢があり傷がない
・白い部分と緑の部分がはっきり分かれている
・緑の部分が肉厚である

葉ネギのチェック・ポイント

・葉先枯れがない
・葉先がピンと伸びている
・緑色につやがあり青みが濃く鮮やか
・根の部分が白くてしっかりしている
・緑の部分が白く粉をふいて見える

スーパーマーケットなどでネギを選ぶ際は上記のポイントを参考にして、できるだけ鮮度の高いものを選びましょう。

まとめ

ネギはさまざまな料理に使える便利な野菜ですが、あまり日持ちしない食材です。購入の際には、ご紹介したチェック・ポイントを確認して新鮮なものを選ぶようにしましょう。ネギは新鮮なうちに食べるのがいちばんですが、使い切れず残ってしまったときは、冷蔵庫の中では立てた状態で保湿に気をつけるなど、保存のコツを参考にしてみてください。できるだけ鮮度を保ったままネギを保管して、最後まで無駄なくおいしく食べましょう。

プロフィール

監修者:中野 照規

監修者:中野 照規

管理栄養士。
これまでに高齢者施設や病院で厨房業務や栄養管理業務に携わる。現在は病院給食の現場で調理補助兼栄養士として食事管理を行っている。
栄養学生時代の学外実習で食育の面白さを知り、卒業後もボランティアスタッフとして食育に関わっている。