【料理家監修】玉ねぎの切り方に繊維はどう関係する?切り方ごとの適した料理も紹介

さまざまな料理に使われる玉ねぎ。薄切りやみじん切りなど、きちんと切り方を使い分けていますか?また繊維に沿って切るか、繊維を断つように切るかでも、食感や甘味が異なります。この記事では、玉ねぎの切り方と適した料理について詳しくご紹介します。

【料理家監修】玉ねぎの切り方に繊維はどう関係する?切り方ごとの適した料理も紹介
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玉ねぎの切り方と繊維

玉ねぎの切り方と繊維

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幅広い料理で活躍する玉ねぎですが、実は玉ねぎには数種類の切り方があります。玉ねぎの繊維に沿うか、断つかという切り方の違いで、食感や味わいが異なる野菜だからです。まずは、この繊維と切り方の関係について確認していきましょう。

繊維に沿うとシャキシャキ食感が楽しめる

繊維に沿って玉ねぎをカットすると、加熱調理をしても形が崩れにくく、食感を楽しめます。また細胞が壊れにくいので、玉ねぎ特有の辛さも味わえます。生で食べるときなど、玉ねぎの辛さを活かしたいならこの切り方がおすすめです。

繊維を断つと甘さとやわらかさが際立つ

繊維を断つように玉ねぎを切ると、細胞が壊れるため、食感がやわらかくなります。また辛味成分も抜けていき、甘さが際立ちます。バーベキューでよく見る輪切り玉ねぎは、この切り方をしています。また生で食べる場合など、辛さをおさえたいときは、この切り方を試してみてください。

繊維に沿って薄切りする方法と適した料理

繊維に沿って薄切りする方法と適した料理

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玉ねぎの皮をむき、縦半分に切ります。切り口を下にして置き、へたの部分に包丁でV字に切り込みを入れ、へたを取り除きます。玉ねぎは頭の方から根に向かって繊維が通っているため、自分から見て縦向きに玉ねぎを置き、端から薄く包丁を入れていきましょう。薄切りをするときに、ある程度切り進んで切りにくくなったら、玉ねぎを90度倒すと切りやすいので、ぜひお試しください。
この切り方をした玉ねぎは、食感を楽しむ炒め物や辛味を活かしたサラダにおすすめです。

繊維と直角に薄切りする方法と適した料理

繊維と直角に薄切りする方法と適した料理

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皮をむき、縦半分に切って切り口を下にするところまでは繊維に沿う切り方と一緒です。直角に薄切りする場合は、繊維と包丁が垂直に交わるよう、玉ねぎの頭の部分を右側において切っていきましょう。
繊維を断った玉ねぎは、玉ねぎの甘さを活かしたハヤシライス、煮込み料理、スープなどにおすすめです。生で食べるときに辛さを軽減するためにもこの切り方が使われます。

みじん切りの方法と適した料理

みじん切りの方法と適した料理

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玉ねぎといえば、みじん切りもよく使われる切り方の1つです。しかし、なかなかみじん切りがうまくできないとお悩みの方も多いのではないでしょうか?ここでは、玉ねぎの上手なみじん切りの方法についてご紹介します。

皮をむき、縦半分に切って、切り口を下にします。包丁を横に寝かせて、玉ねぎに2、3カ所切り込みを入れます。ここではあくまでも切り込みを入れるだけで、最後まで切らないようにしてください。
次に包丁を縦に持ち直し、繊維と垂直に細かくスライスします。ここでも玉ねぎの先の方は切らずに残しておきます。最後に繊維に沿うように薄切りしていくと、きれいにみじん切りができます。
またみじん切りが苦手な方は、先に繊維と垂直に切っておくと玉ねぎがバラけにくいので、横→垂直→平行という順番で切ることを心がけてみてください。
みじん切りした玉ねぎはハンバーグ、コロッケ、ミートソースなどに使用します。

玉ねぎの切り方・調理におけるポイント

玉ねぎの切り方・調理におけるポイント

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そのほかの切り方

玉ねぎは、ほかにも切り方がいくつかあります。たとえばバーベキュー、オニオンリングには輪切り、ミネストローネなど多くの食材と煮込む場合は角切りが適しています。カレーやシチュー、肉じゃがなど玉ねぎも主役となる料理には、くし切りがおすすめです。

切る際のポイント

玉ねぎは、切ると目が痛くなり、涙が出てくることがあります。この涙が出てくる現象を、なんとかしたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
そもそもこの現象は、玉ねぎに含まれる硫化アレルという成分が原因です。しかしこの硫化アレルは、血液をサラサラにし、血糖値の上昇を抑える効果もあると言われている、大切な栄養成分でもあります。涙が出ないように玉ねぎを水につけてから切るという声も聞きますが、長時間水につけると、この大切な栄養成分が水に溶け出してしまいます。目が痛くなるのが気になる場合は、玉ねぎを冷蔵庫で冷やしてから切る、切れ味のいい包丁でなるべく細胞を傷つけないように切るなどの方法を試してみてください。

食べる際のポイント

長時間炒めて甘味を引き出した玉ねぎを「あめ色玉ねぎ」と呼びますが、あめ色にした玉ねぎは栄養素の多くが壊れてしまっています。たまには生で食べてみるなど、食べ方にも工夫してみてはいかがでしょうか。

まとめ

玉ねぎは切り方によって食感や味が変わります。そのため、いつも同じ切り方をしていては、もったいないです。料理ごとに適した切り方がありますので、ぜひいろいろな切り方を覚えて試してみてください。より玉ねぎを美味しくいただくことができます。

プロフィール

監修者:貞本 紘子

監修者:貞本 紘子

料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。
ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/

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