【管理栄養士監修】とうもろこしの保存期間は1日!?保存方法や選び方について解説
夏場によく食べられるとうもろこし。実は収穫後数時間で甘みや栄養分が落ちていくって知っていました?この記事ではとうもろこしの保存期間や、冷蔵・ドライなどいくつかの保存方法をご紹介します。購入時にとうもろこしを選ぶポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 公開日:

とうもろこしの保存期間はどれくらい?

innakreativ/Shutterstock.com
夏の風物詩ともいえるとうもろこし。小麦や米と並ぶ世界三大穀物の一つで、甘さが特徴の野菜です。焼いたり茹でて丸かじりしたり、バター炒めにしたりと簡単に調理できて美味しくいただくことができます。
とうもろこしは鮮度が落ちやすい野菜です。収穫後数時間で甘味や栄養分が落ちていくため、買ってきたその日に食べるのがベストで、生のままなら遅くても翌日には使い切るようにしましょう。
では、翌日までなるべく悪くならないようにするにはどのように保存しておけばよいのでしょうか?
【管理栄養士監修】とうもろこしに含まれる栄養とは?食べ方についても解説とうもろこしは、茹でたり焼いたり、また料理の材料として、幅広く使うことができる穀物の一つです。特に夏の時期に多く市場に出回り、バリエーションの広い調理ができます。 とうもろこしにはどのような栄養成分があるのか、また栄養を最大限取り入れるためにはどのような食べ方をしたらよいのかについて紹介します。
生のとうもろこしの冷蔵保存は皮付きで

matkub2499/Shutterstock.com
生のとうもろこしを保存するときは、皮や先端のひげを付けたままラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。ひげや皮を取ると鮮度が落ちてしまうので調理直前まで取らないようにしましょう。また、とうもろこしは立てた状態で保存することで美味しさをキープすることができます。
しかし、とうもろこしは時間の経過とともに糖分が減少していくため、生のままではなく、ドライにしたり、加熱してから保存する方法がおすすめです。
【管理栄養士監修】とうもろこしの栄養を解説!スイートコーン・ヤングコーンでどう違う?とうもろこしは、茹でたり焼いたり、また料理の材料として、幅広く使うことができる穀物の一つです。とうもろこしにはどのような栄養成分があるのか、栄養を最大限取り入れるためにはどのような食べ方をしたらよいのか、またスイートコーンやヤングコーンでどう栄養が異なるのかについてご紹介します。
ドライにして保存する方法もある

New Africa/Shutterstock.com
とうもろこしをドライにする方法には、完全に乾かす「ドライ」と軽く乾かす「セミドライ」があります。
ドライ
常温で1ヶ月程度保存が可能です。水で戻せばいろいろな料理に使えます。
セミドライ
冷蔵庫で5日間程度保存が可能になります。とうもろこしをちょっと日持ちさせたい程度であれば、処理時間が短めのセミドライがおすすめです。軽く水で洗うだけで料理に使用でき、とうもろこしの甘味と粒のプチプチした食感がアップします。
作り方
芯から実をそぎ落とし、1粒1粒ザルに広げて日光が当たる場所に干しましょう。風で飛んでいったり、虫に食われたりしないよう、ザルには網をかけておくと安心です。使用するザルは抗菌性が高いとされる竹ザルがおすすめです。
ドライにするときは3日~1週間程度、セミドライなら2時間~半日程度乾燥させます。途中で粒を転がすなどして日光に当て、全体が均一に乾くようにするのがポイントです。
粒と一緒に先端のひげも干しておけば、とうもろこしのひげ茶を作ることができます。ひげは先が茶色になっている部分を切り落としたら、適当な長さに切り、ピンチ付きの洗濯用ハンガーなどに吊るして2~3日間干します。常温で約3ヶ月間保存できます。
茹でたとうもろこしを保存するときのポイント

ziashusha/Shutterstock.com
とうもろこしは、茹でてから冷蔵・冷凍することでも保存期間を延ばすことができます。冷蔵保存なら2~3日程度、冷凍保存なら1ヶ月程度保存が可能です。
とうもろこしの加熱方法
茹でる
とうもろこしを茹でるときは、水からゆっくりと茹でるのがおすすめです。ひげを取り除いて内側の薄皮を数枚残して茹でると、甘味や風味を閉じ込めることができ、ジューシーに仕上がります。粒が黄色く鮮やかになったら茹で上がりです。
蒸す
蒸し器を使用する方法もあります。蒸す場合は蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で実がやわらかくなるまで蒸します。
電子レンジ
電子レンジを使用する場合は薄皮をむきラップで包みます。このときラップと実に隙間ができないようにしっかり包むのがポイントです。500Wで5分程度加熱します。
参照:http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1308/spe1_02.html
冷蔵保存する方法
加熱したとうもろこしを熱いうちにラップで包みます。こうすることで粒にしわが寄らず、きれいに保存できます。しっかり冷ましてから冷蔵庫に保存しましょう。
冷凍保存する方法
バーベキューに用いるなどとうもろこしの形を残しておきたい場合は、使いやすい大きさに輪切りにしたまま冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存します。スープや炒め物などに使う場合は、加熱してから実をはずし、金属製トレーに広げて冷凍室で急速冷凍させます。きれいに冷凍できたら保存袋に移し替え、冷凍庫で保存します。
金属製トレーがない場合は保存袋に入れて冷凍しますが、粒が重なって塊にならないように時々保存袋を振るなどしておくと、調理の際に使いやすくなります。
【管理栄養士・料理家監修】とうもろこしのひげの正体と、捨てずに使う活用アイデアとうもろこしの外皮の下は、柔らかい「ひげ」で覆われています。このひげ、一体何なのかよくわからず、そのまま捨てている方が多いのではないでしょうか?とうもろこしのひげの正体や含まれる成分・効能、ひげを使ったレシピや活用するためのアイデアをご紹介します。
とうもろこしの上手な選び方

romeovip_md/Shutterstock.com
美味しいとうもろこしを選ぶためには、以下のポイントをおさえておきましょう。
皮と先端のひげの色を確認しましょう。皮は濃い緑色、ひげは濃い茶褐色のものがおすすめです。また粒は大きくふっくらと、先の方までぎっしりと詰まっているものが新鮮です。手にとって重さなどを確認してみましょう。軽く触ってみて粒がきれいについているかを確かめてみてもよいでしょう。
とうもろこしをヘルシーに楽しむためには
とうもろこしは様々な保存方法がある上に、色々な調理ができる食材です。しかし、野菜の中では比較的糖質が高い部類にはいりますので、特にダイエット中の方や糖質制限中の方は注意が必要です。
からだシフトの「糖質コントロール」シリーズには、おいしさそのままに糖質量をカットしたコーンポタージュが販売されています。
「糖質コントロール コーンポタージュ」はおいしさそのままに糖質量を1食(150g)あたり7.6gと、従来から30%(※)カットしています。とうもろこしを好むダイエット中の方は特におすすめです。

※製造者商品 レンジでごちそう コーンのポタージュ 比較
まとめ
生のままではあまり日持ちしないとうもろこしも、保存の仕方次第では1ヶ月程度日持ちさせることができます。すぐに使い切れない場合は、ドライや冷凍保存などを試してみてください。また、加熱するときは茹でるだけでなく、蒸し器や電子レンジを使用するなどさまざまな方法があります。ぜひいろいろな調理法にチャレンジしてみてください。
【管理栄養士監修】とうもろこしの糖質・カロリーはどれくらい?ダイエットには不向き?国によっては主食にも使われるとうもろこしは「穀物」に分類されます。野菜と比べれば糖質・カロリーが多く含まれるため、ダイエット中の摂取には注意が必要です。この記事では、とうもろこしの糖質やカロリー、また芋類や野菜類と比較した時の数値、そしてダイエット中のとうもろこしのおすすめの食べ方についてご紹介します。
【管理栄養士監修】とうもろこしのたんぱく質量は?ビタミンなど豊富な栄養素も解説やさしい甘みと、プチッとした食感が人気のとうもろこし。シンプルに茹でて食べるのはもちろん、料理やお菓子などの材料としてもおなじみの食材です。今回はそんなとうもろこしのたんぱく質量や含まれる栄養素について紹介します。
プロフィール

監修者:中野 照規
管理栄養士。
これまでに高齢者施設や病院で厨房業務や栄養管理業務に携わる。現在は病院給食の現場で調理補助兼栄養士として食事管理を行っている。
栄養学生時代の学外実習で食育の面白さを知り、卒業後もボランティアスタッフとして食育に関わっている。