レモンの賞味期限はどれくらい?長持ちさせる保存方法と新鮮なレモンの選び方
レモンは、一度に使い切ることができず、中途半端に残ってしまいがちな食材ですが、上手に保存できれば約1ヶ月は鮮度を保つことが可能です。この記事では、使う前のレモンから使いかけ(カットした)レモンまで、新鮮なまま長期保存する方法をはじめ、日持ちする新鮮なレモンの選び方までご紹介します。
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レモンはどれくらい日持ちする?

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レモンはどのくらい日持ちをするのか、意外とよく知らないという方も多いのではないでしょうか。レモンは、ほんのひと工夫することで長期保存が可能になります。
野菜や果物は、収穫後も呼吸によって生きるために必要なエネルギーを作り続けています。しかし、根から切り離されているため、エネルギーを作る栄養が供給されず、どんどんしなびていきます。そのため、レモンを日持ちさせるには、呼吸を防いで栄養を消費しにくい環境を作ってあげることが大切です。特に保存に適した温度と湿度は食材によって違うため、食材別に対応する必要があります。レモンの場合、上手に保存ができていれば冷蔵庫で約1ヶ月は鮮度を保つことが可能です。
【管理栄養士監修】レモンの糖質とカロリーはどれくらい?ダイエット中も安心?酸っぱさと爽やかな香りが特徴のレモン。あまり高カロリーなイメージはありませんが、実際の糖質量やカロリーはどのくらいなのでしょうか? そこでこの記事ではレモンの糖質量やカロリー、そして含まれる栄養素とその効能について解説していきます。
使う前のレモンは冷蔵庫で保存

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レモンは常温での保存に向かない食材です。すぐに使わないのであれば、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。密閉することができるチャックつきの袋に入れて保存すれば、レモンの呼吸や乾燥を防ぐことができます。スーパーの袋などでも代用できますが、中が見えないため透明なものを使用することをおすすめします。保存前の状態にもよりますが、冷蔵で最長1ヶ月程度保存することができます。
カットしたレモンの日持ちは?

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カットしたレモンの場合、カットしていないものと比べると保存できる期間は短くなります。
カットしたレモンの保存方法
1)グラスの底に少量の水を入れます
2)カットしたレモンのカット面を下にした状態で、なおかつ水に当たらないようにグラスに入れます
コップの底の水は約3日おきに交換しましょう。さらにラップをしておけば、水分の蒸発を防ぎ、ビタミンCなど水溶性の栄養素が目減りするのを防げます。すでに傷んでいたり保存方法が間違ったりしていない限り、数週間は新鮮な状態を維持できます。
また、スライスやくし形切りにしたレモンは、冷蔵ではすぐ悪くなるので保存容器に入れて冷凍保存しましょう。
瓶にスライスや乱切りにしたレモンと塩を交互に重ねて冷蔵庫で1週間以上漬け込む「塩レモン」や、スライスレモンを砂糖で漬ける「レモンのコンフィ」も長い期間保存ができる方法です。塩レモンはそのまま料理に使用できるので便利でしょう。レモンのコンフィはドリンクやデザート作りにぴったりです。どちらもレモンが端まで液体にしっかり浸かるように気をつけて作りましょう。
長期保存をするときは冷凍で!

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しばらく使う予定がないレモンを保存する場合は、冷凍がおすすめです。冷凍であればカットしているかどうかに関わらず、約1ヶ月の保存が可能です。
スライスやくし形切りで冷凍したものは、自然解凍すればそのまま使うことも可能なので便利でしょう。ほかにも皮ごと、果汁だけなど、さまざまな冷凍方法があります。
皮ごと冷凍

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半分や三分の一など大きくカットされたレモンの残りは、そのまま保存容器に入れて冷凍庫で保存しましょう。皮つきのまま凍らせたレモンは、解凍しないで使う方法がおすすめです。例えば、凍ったままおろし器で皮や果実まで丸ごとすりおろして使えば、いろいろな料理の風味付けに役立ちます。
果汁だけ冷凍

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レモン果汁だけをとっておきたいときにも冷凍保存が活躍します。残ったレモンは果汁を絞って、製氷皿に入れて保存しましょう。製氷皿をそのまま冷凍庫に入れて凍らせておくと長期間の保存が可能です。
使いたいときに必要な分だけ取り出して使えば無駄がありません。
選び方のポイント

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レモンを長持ちさせるためには保存状態だけでなく、新鮮なレモンを選ぶことが大切です。皮にしわがなく、ツヤのあるものを選びましょう。重みがあるレモンの方が水分を多く含んでいると言えます。また、レモンは保存期間が長ければ長いほど、ヘタの部分がしぼんでいきます。加えて、レモンの皮に傷がついている場合は、その傷からレモンが傷み始めてしまうため、なるべく避けるようにしましょう。
用途によっては産地を確認する必要があります。例えば、レモンを皮まで使用したい場合は、国内産のレモンを使用するようにしましょう。外国産レモンは、防カビ剤を使用しているケースが多々あり、これは表面を洗っただけでは落とすことができません。
まとめ
レモンは正しい保存方法で扱えば、長期間新鮮な状態を保つことができる食材です。1個丸ごと保存するときには冷蔵保存が適していますが、カット後は冷凍での保存が新鮮さをより長く保てる保存方法と言えます。さまざまな保存方法を使い分け、栄養豊富で美味しいレモンをもっと気軽に使ってみてはいかがでしょうか。
プロフィール

監修者:中野 照規
管理栄養士。
これまでに高齢者施設や病院で厨房業務や栄養管理業務に携わる。現在は病院給食の現場で調理補助兼栄養士として食事管理を行っている。
栄養学生時代の学外実習で食育の面白さを知り、卒業後もボランティアスタッフとして食育に関わっている。