【管理栄養士監修】セロリはどれくらい日持ちする?保存方法や上手な選び方も解説
しかしセロリはあまり日持ちしないため、長期間の保存には冷蔵庫や冷凍庫を使う必要があります。ここではセロリを長持ちさせるためのおすすめの保存方法や、美味しいセロリの上手な選び方などもご紹介します。
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セロリってどんな野菜?

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セロリは和名を「オランダミツバ」といい、1月頃に食べごろを迎える野菜です。セロリは茎だけではなく葉の部分にも、カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維など多くの栄養素を含んでいます。また、セロリ特有の香りに含まれるアピインという成分は、精神を落ち着かせる働きのほか、肉や魚のくさみを消して食欲を増進させる効果があるといわれています。
【管理栄養士監修】95%が水分!セロリの糖質とカロリーは低い?高い?独特の風味を持つセロリ。苦手だという人が多い一方で、セロリが大好物だという人もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、セロリに含まれる糖質量やカロリーのほか、栄養価や効能などをわかりやすくご紹介していきます。
セロリはどれくらい日持ちする?
セロリは買ってきたままの状態では、さほど日持ちのしない野菜です。放置しておくと、葉の部分から水分がどんどん失われ、しおれてしまいます。そのまま冷蔵庫に入れてもあまり長持ちはしないので、食べきれない場合は冷凍保存してしまう方がよいでしょう。生のまま冷凍をすれば、セロリ特有の香りもなくなることはありません。
セロリはフィルムなどでしっかり包装されている場合でも、乾燥に弱い野菜なので常温での保存はおすすめしません。また、冷蔵庫で保存できる目安は、庫内の温度が5℃前後の野菜室で、1週間程度です。もしセロリから水分が抜けてしなびた状態になったら、水を吹きかけて冷蔵庫に数時間入れておくと、ある程度は鮮度が復活します。また、その日のうちに食べてしまう場合は、料理の直前まで根本を冷水に浸しておくと新鮮さをキープできます。
セロリの冷蔵保存方法

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当日中に食べない場合や、一度に使い切れずに余ってしまった場合は、必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。セロリは葉から水分が抜けていくので、まず、茎と葉の部分を切り分けてしまいます。こうすることで、茎に含まれる水分が葉の方に吸い取られてしまうことなく、シャキっとした食感を残すことができます。
茎と葉を切り分けたら、水を吹きかけて水分を含ませた新聞紙にそれぞれをくるみ、さらにビニール袋の中に入れて、水分を飛ばさないようにします。そして、冷蔵庫の野菜室に立てた状態で保管します。これは、野菜は収穫される前と同じ姿勢にすると鮮度が保ちやすくなるからです。この状態であれば1週間程度保存できます。保存期間が2〜3日で良い場合は、新聞紙は使わず、切り分けた葉と茎をラップで包むだけの簡単な保存方法でも構いません。
セロリの冷凍保存方法

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セロリは野菜室での保存が基本ですが、冷蔵庫に入れても1週間ともたない賞味期限の短い野菜です。それ以上の保存が必要なときは冷凍保存しましょう。冷凍庫であれば1ヶ月程度は保存ができます。
・セロリを水でよく洗う
・太い茎の部分はピーラーなどでスジをとり、実際に調理で使うサイズを想定してカットする
・葉の部分は、2〜3cm程度の長さに刻む
・カットが済んだら、ペーパータオルを使って余分な水分を除き、実際に使う量に合わせてラップで包む
解凍と冷凍を繰り返すと品質も食感が落ちるので、必ず1回で使い切れる量に小分けするのがポイントです。ラップで包むときは空気が入らないようにすることと、できるだけ平らになるように形を整えるようにしましょう。小分けにしたら、それらを冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。
冷凍保存すると、どうしてもしんなりして食感は落ちてしまいますが、香りは比較的そのまま残ります。解凍は電子レンジや室温でも可能ですが、冷凍のままスープや煮物、炒め物などに使うのがおすすめです。葉の部分はスープの具などに使えますが、凍ったまま保存袋の上からもむと細かくなるので、薬味や彩りを加えたいときにも使えて便利です。
セロリの上手な選び方

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セロリの上手な選び方をご紹介します。
葉の部分
新鮮なセロリは葉がきれいな緑色をしています。鮮度が悪くなると鮮やかさが薄れて黄ばんできます。また葉に張りがあるかどうかもチェックポイントです。水分が抜けると張りがなくなってしまいます。そしてセロリ特有の香りがするかどうかも確認しましょう。
茎の部分
茎は、白くて太く、丸みがあるものがおすすめです。肉厚のものは、料理にも使いやすくなります。スジがしっかりしていて、スジとスジの間が盛り上がっているのが、鮮度の高いセロリといえます。茎の切り口が見える場合は、そこが変色していないか、茎の中に空洞がないかもチェックしましょう。
まとめ
セロリは水分が決め手です。買うときはみずみずしく張りのあるものを選び、出来るだけ早く食べるようにしましょう。保存するときは水分が抜けないように新聞紙やビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。長く日持ちさせる必要があるときは、使うサイズにカットして小分けにし、保存袋に入れて冷凍保存しましょう。
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プロフィール

監修者:横川 仁美
管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。