【管理栄養士監修】正しい味噌の保存方法と美味しさを保つテクニック

味噌は保存がきく食品であることは漠然と知っていても、具体的な保存期間については知らないという方に、味噌の正しい保存方法や保存期間についてご紹介します。変色や味を落とさない保存のコツ、味噌の味の変化についても解説した内容なので、この機会に正しい味噌の保存方法や風味を保つテクニックをマスターしましょう。

【管理栄養士監修】正しい味噌の保存方法と美味しさを保つテクニック
出典 : jazz3311/Shutterstock.com

味噌の保存期間はどのくらい?

味噌の保存期間はどのくらい?

jazz3311/Shutterstock.com

味噌には賞味期限が記載されていて、6ヶ月程度のものが多いです。ただし、賞味期限は消費期限とは異なり美味しく食べられる期間の目安を示しています。賞味期限を過ぎたとしても、正しく保存している場合は、食べることは可能です。味噌は発酵食品であり、腐敗する心配がほとんどないことから、保存食として用いられてきた歴史もあります。したがって、正しく保存していることを前提とすれば、味噌に消費期限はなく、保存期限もないと考えてよいでしょう。実際に、3年熟成された味噌には高い価値が認められています。発酵具合によって、味や香りが変化するため、新鮮なものとは違った魅力が出るのです。

もし、味噌の味や臭い、見た目に異常が生じている場合は、たとえ賞味期限を過ぎていなかったとしても使うべきではありません。また、賞味期限は基本的に未開封を前提としたものです。開封後は、早めに消費することを心がけましょう。味噌を取り出すときには、清潔なスプーンなどを使い、雑菌を入りこませないように注意します。未開封でも賞味期限を過ぎたものは、風味が落ちている可能性があり、味噌汁などには向きません。ただし、変わった風味を生かした調理に利用することはできます。

味噌の種類によっては、塩分が少ないものやカビが生えやすい添加物が含まれているものがあるため注意しましょう。これらは、無添加の味噌と違って長期保存には向いていないからです。

味噌の保存方法はどうすればよい?

味噌の保存方法はどうすればよい?

picturepartners/Shutterstock.com

日光の当たらない、温度や湿度の安定した場所であれば、味噌を長期保存することができます。ただし、梅雨明けから夏にかけては気温が上がりやすいため、この時期は常温を避けて冷蔵庫で保存しましょう。

開封した味噌は、空気に触れて酸化したり、雑菌が繁殖したりする可能性があります。密閉容器に入れて、表面にラップを密着させてから冷蔵庫で保存しましょう。
ラップは、味噌を空気に触れさせないためのものです。100均などに売っている手頃な容器でも、十分密閉することはできます。また、冷蔵庫のなかでもチルド室は温度変化が少ないため、味噌の保存場所として最適です。袋入りの味噌を開封したときは、口をしっかりと閉めて空気が入らないように密閉しましょう。

容器に入った味噌の注意点として、味噌の表面にあるシートは捨てずにそのままにしておいてください。シートで表面を覆うことによって、酸化や乾燥を防ぎます。なければラップをつければ問題ありません。脱臭剤は開封後には効果があまりないため捨ててしまって構いません。

味噌を長期保存するには?

味噌を長期保存するには?

k_jiena/Shutterstock.com

味噌を長期保存するには、冷凍保存が最適です。味噌の保存のポイントは、「低温に保ち、空気を抜くこと」です。常温や冷蔵では、酵母菌の発酵が進む可能性があり、味が落ちることがあります。冷凍庫であれば、酵母菌が眠った状態となり、風味が損なわれることがほとんどありません。実際に冷凍保存するときは、冷蔵庫で保存するのと同様に密閉容器に入れて、表面にラップを密着させてから保存しましょう。開封したものを冷凍する場合、保存期間の目安は1ヶ月程度と考えるとよいでしょう。

冷凍するための容器は、100均などで買える密閉できるもので問題ありません。ガラスや琺瑯(ほうろう)などの容器も市販されています。

味噌は褐変(かっぺん)・変色する食材

味噌は褐変(かっぺん)・変色する食材

jazz3311 /Shutterstock.com

味噌は温度や時間経過の影響によって色が濃くなります。この現象を褐変といい、色が変わるだけでなく風味も落ちるため避けたいものです。味噌には、米の分解によって生じた「糖」と、大豆が分解されて生じた「アミノ酸」が含まれています。これらが反応することで褐変が生じて、色や味が変わるのです。

褐変は味噌に本来含まれる成分によって引き起こされる反応なので、未開封の状態でも同様に起こります。味噌の色や味を保つコツは、温度変化を避けて、空気に触れさせないことです。冷蔵庫や冷凍庫であれば、味噌を理想的な条件で保存できるでしょう。

まとめ

今回は味噌の正しい保存方法についてまとめました。味噌は保存食であり、保存期限はありませんが、正しい方法で保存しないと風味が損なわれたり、カビが生えたりする可能性があります。味噌を保存するコツは低温で空気に触れさせないことであり、密閉容器に入れた状態で冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。また、開封後は正しい方法で保存していても、できるだけ早く使い切ることを心がけましょう。
正しい保存を行うことで、いつでも美味しい状態の味噌が楽しめます。

プロフィール

監修者:横川 仁美

監修者:横川 仁美

管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。

「食」の人気記事