【管理栄養士監修】カット野菜の保存方法と食感を蘇らせる裏技

近年、種類が豊富になり便利さが増しているカット野菜ですが、正しい方法で保存できていない場合があります。この記事では、カット野菜の正しい保存のコツや野菜ごとの日持ち期間を解説し、しなびたカット野菜の食感を蘇らせる裏技を紹介します。

【管理栄養士監修】カット野菜の保存方法と食感を蘇らせる裏技
出典 : siamionau pavel/Shutterstock.com

カット野菜の保存期間の目安は?

カット野菜の保存期間の目安は?

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忙しい毎日で少しでも料理の時間を短縮したい、手軽に野菜を食べたいという方の要望を叶えてくれるカット野菜は、コンビニはもちろんスーパーなどでも葉物野菜から根菜やきのこが入ったものまで販売されています。
販売されているカット野菜の場合、レタスやキャベツなど葉物野菜のカット野菜であれば3~4日ほど日持ちしますし、たけのこや里芋などの根野菜は1週間以上日持ちします。とはいえ、カット野菜はカットされている分、そのままの状態の野菜よりも菌が繁殖しやすいので、消費期限内に食べきるようにしてください。
また、自宅でお手製のカット野菜を作っている方も日持ちは気になるところでしょう。カット野菜の作り方は、購入した白菜やキャベツ、レタス、人参などを水でよく洗い、調理しやすいサイズにカットして冷蔵・冷凍用の保存袋や保存容器などに入れて保存するだけです。人の手は雑菌が多いため、ビニール手袋をして野菜を扱うなど配慮すると長持ちします。また、葉物野菜は冷凍保存できませんが、パプリカやトウモロコシは冷凍保存することができ、3週間程度は持たせることができます。野菜によって日持ちする期間は違うので、スーパーのカット野菜の消費期限を参考にするとよいでしょう。

カット野菜の保存方法

カット野菜の保存方法

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カット野菜は、それぞれの野菜で保存方法のコツや日持ち期間が異なりますが、基本的には冷蔵保存か冷凍保存を選択します。まず、自分で作ったカット野菜ではなく、購入してきたカット野菜の場合は、工場でカットしてから手元に届くまでの間にかなりの時間が経過しています。その間に菌が増えてしまっているので、袋や容器から出して、水で洗ってから保存しましょう。洗う際も、素手ではなくビニール手袋を使用するとなおよいでしょう。
また日持ち期間は、カットしたときの新鮮さや衛生状況によって変化するため、状況によっては目安の期間よりも早くダメになってしまう可能性があります。自分でカット野菜を作った場合も、できる限り日を置かずに食べることを心がけてください。ここからは、メジャーなカット野菜の保存方法とコツについて紹介します。

キャベツ

野菜炒めやサラダなどの用途に合わせてカットし、保存容器またはジッパー付きの保存袋に保存します。冷蔵の場合の日持ち期間は3日ほどです。キャベツは冷凍すると食感が失われてしまうので、シャキシャキした食感を保持したいのであれば冷凍保存は避けましょう。冷凍したキャベツは自然解凍し、水気を切って浅漬けにしたり、凍ったままみそ汁や炒め物にも使用できたりします。冷凍のカットキャベツの日持ち期間は、約1ヶ月です。

白菜

みそ汁や漬物などの用途に合わせてカットしてから保存袋に保存します。冷蔵の場合の日持ち期間は2〜3日ほどです。キャベツと同じく葉物野菜の白菜は、冷凍すると食感が悪くなります。冷凍する場合、カットしてそのまま冷凍する方法もありますが、適量の塩を振りかけて塩もみしてから保存袋に入れて冷凍をすれば、水分が出て餃子の具などに合わせやすくなります。冷凍の場合、日持ち期間はカットキャベツと同じく1ヶ月ほどです。

人参

人参はカットすると水分が蒸発し、乾燥しやすくなるという特徴があります。冷蔵保存をする際は、用途に合わせてカットして、乾いたクッキングペーパーで全体をくるんでから密閉できる保存袋に保存します。冷凍する際は、水分が蒸発しないので、キッチンペーパーは使わずにそのまま保存袋に入れて冷凍します。カット人参を冷蔵保存した場合の日持ち期間は2〜3日ほどですが、冷凍の場合は1ヶ月ほど持ちます。

ごぼう

ごぼうは、泥を洗い流して用途に合わせてカットし、水にさらしてあく抜きをします。その後、保存袋に入れて冷蔵します。ごぼうは根菜類なので冷蔵保存で1週間ほどと、葉物野菜よりも日持ちします。冷凍の場合はさっと下茹でしてから冷凍保存しましょう。解凍した後の調理時間の短縮にもなり、便利です。冷凍の場合は1ヶ月ほど日持ちします。

カット野菜の食感を蘇らせる方法

カット野菜の食感を蘇らせる方法

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レタスやキャベツなどカットした葉物野菜は、カットされてから時間が経つと食感が失われてしまい、おいしさが半減してしまいます。このように残念な状態のカット野菜も、少し手を加えるだけで食感が蘇り、おいしく食べることができます。今まで古くなったカット野菜を捨ててしまっていた方も下記の方法を試してみてください。

1.50度のお湯をボールなどの器に入れ、お湯にカット野菜を浸して30~60秒放置します。
2.お湯に浸したカット野菜を冷水に少しだけ浸し冷やします。

この方法を使えば、野菜に含まれるペクチンという成分が硬くなりシャキッという歯ごたえが蘇ります。

手軽に野菜を取ることができるカット野菜ですが、冷蔵保存と冷凍保存で日持ち期間が大きく変わります。また、野菜の種類によって適した保存方法が異なるので、それぞれの野菜に適した方法で保存して、おいしいカット野菜で食卓を彩りましょう。

まとめ

便利なカット野菜の保存方法と食感を蘇らせる方法をご紹介しました。カット野菜は切り口から菌が増殖しやすいので日持ちしにくく、できるだけ早く食べる必要があります。しかし、適切な方法で保存すれば、少し日にちが経ってしまってもおいしく食べることができます。まずは衛生面に気をつけながら適切な方法で保存することからはじめてみましょう。

プロフィール

監修者:遠藤 莉菜

監修者:遠藤 莉菜

管理栄養士。
管理栄養士専攻の大学を卒業し、管理栄養士国家試験資格を取得。化粧品会社に入社し、エステの施術や化粧品・サプリメントの販売を行うが、管理栄養士の資格を活かすため転職。現在は特別養護老人ホームの管理栄養士として高齢者の食事管理を行っている。
また、日本栄養士会認定栄養ケアステーションにも在籍し、休日などは時間を作り地域の栄養相談や栄養セミナーなどさまざまな栄養活動のサポートを行っている。

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