みょうがの切り方や下ごしらえは?皮はそのまま直前に刻むのが正解!【料理家監修】
いろいろな料理の薬味として活躍する「みょうが」ですが、どうやって切る前の下準備をすればよいのか悩むことはないでしょうか。生で食べる場合は、みょうがを洗って切ったあと、アク抜きをするために水にさらします。火を通して食べる場合には、水にさらす必要はありません。また、記事の中ではパターン毎の切り方も紹介しています。
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みょうがを切る前の下準備

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まず、みょうがを切る前に行う基本の準備方法について確認していきましょう。
下準備で気になるのが、皮をむくかどうか。みょうがは、玉ねぎのように皮をむいてから調理するものなのでしょうか。実は、みょうがは皮も食べられる野菜です。皮の色が黒ずんでいたり、傷んでいたりしなければ、皮ごと美味しくいただくことができます。下準備としては、まずみょうがを水でよく洗って泥を落とします。流水より、ボウルに入れて手で振り洗いするように洗うのがおすすめです。洗ったあとに汚れが気になる部分は、包丁でそぎ落としましょう。外皮の汚れや傷みが特に気になる場合は、一枚むいてから使用しましょう。
また下準備として、水にさらすかどうかも気になるところではないのでしょうか。通常、生で食べる場合は、みょうがを洗って切ったあと水にさらします。水にさらすのは、アク抜きをするためです。アク抜きをすることでみょうが特有の苦みや香りが和らぎ、食べやすさがグンとアップします。水にさらす時間は30秒程度で充分です。長くさらし過ぎると色や香りが抜けてしまうので、注意してください。氷水にさらせば、歯ごたえがしゃきっとして色も鮮やかになるため、そうめんやうどん、冷奴などの薬味として食べるときにおすすめです。炒める、揚げるなど火を通して食べる場合には、水にさらす必要はありません。
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みょうがの切り方

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続いて切り方についてご説明します。みょうがの切り方は大きく分けて2種類あり、それぞれ薬味にする、味噌汁に入れる、和え物にするなど、シチュエーションに応じて使い分けることができます。ここでは詳しい切り方と合わせて、その切り方が合う料理もご紹介していきます。ぜひみょうがを使うときの参考にしてみてください。
みょうがのせん切り
みょうがの代表的な切り方の1つがせん切りです。
切り方
1.根元を少し切り落としてから縦半分に切る
2.斜めに薄く刻んでいく

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せん切りのコツは、縦半分に切ったら切り口を下にして少し斜めにみょうがを置いてせん切りにすることです。そうすることで細かく刻んだあとにほぐれやすくなります。せん切りは、そうめんや冷奴などの薬味として使うときによく用いられる切り方です。細長いため箸で掴みやすく、シャキシャキとした食感を楽しめるという特徴があります。サラダや炊き込みご飯のトッピングなど、いろいろなレシピに活用できるので、ぜひ切り方を覚えておきましょう。
みょうがの輪切り
もう1つ代表的な切り方が、輪切り(小口切り)です。
切り方
1.横向きに置き、根元を2~5mm程度切り落とす
2.端から薄く切っていく

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輪切りは、切ったあと氷水にさらしてよくほぐすのがポイントです。ほぐしておくことで、ほかの食材とのなじみがグッとよくなります。輪切りはせん切りよりも小さく切ることができるので、ほかの食材と混ざりやすいのが特徴です。味噌汁や餃子の具、和え物など、ほかの具材と混ぜたり和えたりするときには、輪切りを試してみてください。
みょうがを切るタイミング

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最後に、みょうがを料理に使用する際に、切るタイミングをご紹介します。
みょうがは、香りと食感が命といっても過言ではありません。刻んでしばらく放置しておくと香りが飛んでしまうので、食べる直前に刻むのが美味しく食べるコツです。また、みょうがは購入してそのまま冷蔵庫に入れておくと、2~3日で状態が悪くなってしまいます。みょうがを美味しく食べたければ、傷んだものは使わないほうがよいでしょう。ちなみに、傷んだみょうがは表面がぬるぬるしていたり、触ると柔らかく身のしまりを感じなかったり、全体が黒や茶色に変色したりします。傷んだ部分からどんどん悪くなっていくので、こういったものは使用を避けたほうがよいでしょう。なるべく長期保存したいなら、漬け保存がおすすめです。
まとめ
この記事では、みょうがの切り方や下ごしらえのコツをご紹介しました。みょうがの代表的な切り方には、せん切り・輪切りがありますが、それぞれに特徴があり用途によって使い分けることで、みょうがの美味しさをより引き出すことができます。みょうがは生でも火を通しても美味しく食べることができ、また薬味だけでなくいろいろな食べ方ができるので、さまざまな料理に使用してみてください。
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プロフィール

監修者:貞本 紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。