枝豆の日持ち・賞味期限はどれくらい?茹でてからの保存が長持ちする?
枝豆を長く・おいしく食べるための保存方法は「生の状態の時間を短くすること」。つまり、枝豆を手に入れたらすぐに茹でることが重要です。今回は、枝豆をおいしいまま長く保存するための方法、また新鮮でおいしい枝豆の見分け方についてまとめました。
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枝豆はどれくらい日持ちする?

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枝豆は生での保存に向かないうえ、茹でたあとも長持ちする食べ物ではありません。冷蔵庫で保存しても、せいぜい2日程度しか日持ちしないでしょう。ただし、冷凍の場合は1ヶ月程度保存することができます。枝豆の保存方法を「生」「茹で」「冷凍」にわけ、それぞれ詳しく見ていきましょう。
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枝豆を日持ちさせるための保存方法

枝豆はあまり日持ちする食べ物ではありません。ここでは、生で保存する際の注意点と、冷蔵庫で保存する方法についてご紹介します。
茹でてから冷蔵保存がベスト
枝豆をおいしく食べるためには、入手したらすぐに茹でましょう。冷蔵庫で2日ほど保存ができます。時間が経つと変色し、さらに経過するとネバネバしてきますので、そうなる前に消費してください。
枝豆は、茹でる前に莢(さや)ごと塩もみします。茹でたあとはすぐに冷やすことで余熱による茹ですぎを阻止し、色を鮮やかに保つことができます。流水で温度を下げると水っぽくなってしまうため、氷水でさっと冷やすか、冷房の風に当てるのがコツです。
莢(さや)ごと茹でた枝豆は、生の枝豆と比べても栄養価の値はほぼ変わりませんので、安心して茹でてください。
生で保存する場合は高温と乾燥を避けて
茹でてからの保存がおすすめの枝豆ですが、やむをえず生で保存しなければならない場合もあるかもしれません。乾燥を嫌う枝豆を生で保存するなら、濡れた新聞紙に包んで冷蔵庫に入れてください。枝つきの場合、冷蔵庫に入らないおそれもありますが、枝から莢(さや)を取ると劣化のスピードが早まるため、枝を折ったり比較的低温の床下収納を活用したりして、できるだけ枝つきのまま低温の場所に保存しましょう。
繰り返しになりますが、生のまま枝豆を置いておくと、急速に味が落ちていくため、可能な限り早く茹でるようにしましょう。
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枝豆を長期保存する場合は冷凍で

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枝豆を長期保存したいときは、冷凍がベストです。固めに茹でて、莢(さや)ごと・もしくは莢から出して冷凍することで1ヶ月程度の保存が期待できます。
市販の冷凍枝豆は、収穫後すぐに茹でて冷凍されているため、風味や栄養価の点であまり劣化せず食卓に届きます。家庭でも同じように、茹でたあと冷凍しましょう。ここでは冷凍保存の詳しいやり方と、解凍の方法もあわせてまとめました。
莢(さや)ごと冷凍するならポリ袋に入れる
枝豆を冷凍保存する場合は、食べるときよりも固めに茹でてください。よく冷まして水を切り、フリーザーバッグやポリ袋に入れます。解凍する際は、もう一度さっと茹でます。
固めではなく、標準的に茹でて冷凍したものを自然解凍するという方法もありますが、この方法では食感が失われ風味もやや落ちるため、あまりおいしくないという意見が多いようです。
莢(さや)から出して冷凍すると便利に使える
莢から豆を出し小分けにして冷凍すると、調理の際に量の調整ができて便利です。冷凍庫に余裕がない場合は、シート状に広げて冷凍するのもおすすめ。バットにラップを敷き、枝豆が重ならないよう平らに敷き詰めて冷凍します。こうすると枝豆同士がくっつかずに凍らせられるため、簡単に折ることができ、必要な分だけ取り分けられます。
豆の状態で冷凍しておくと、解凍後すぐかき揚げにしたり、ずんだ餡にしたりと、便利に使うことができるのでおすすめです。
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「新鮮」な枝豆を手に入れて、おいしく日持ちさせましょう

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劣化のスピードが早い枝豆ですが、少しでも新鮮なものを手に入れて食卓に出したいですよね。長期保存のために冷凍する場合も、鮮度の落ちたものより新鮮なまま冷凍したほうが、当然おいしくいただけます。
販売店でより新鮮な枝豆を選ぶための、簡単な3つの見分け方をご紹介します。
1.枝つきのものを選ぶ
枝豆を購入する際は、枝のついたものを選びましょう。莢(さや)を枝から外すと途端に味が落ち、日持ちもしなくなります。
莢の数が多く、密集しているものがおいしい枝豆です。枝の節と節の間隔も、良い枝豆を見分けるポイントです。節の間隔が狭いものを選んでください。
2.緑色が濃く茶色になっていないものを選ぶ
枝豆の莢(さや)の色味にも注目しましょう。あざやかな緑色をしているものがおすすめです。莢と茎の境目の色もよく見てみましょう。茶色に変色していないものを優先的に選んでください。
3.莢(さや)にハリがあり、中身が均等に詰まっているものを選ぶ
莢のみずみずしさからも、良い枝豆を見分けることができます。莢がピンと張っていて、中身が詰まっているものがおいしい枝豆です。豆がきちんと均等に入っているかどうかもポイント。莢がふっくらしたものは、丸い豆を包んでいておいしい枝豆と言えます。
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まとめ
若い大豆が枝豆と呼ばれている理由に、枝ごと茹でて食べるからという説があります。江戸時代中期にはすでに食べられていた、日本人に馴染み深い野菜です。足が早い食材なので、適切に保存し、おいしいうちに楽しみましょう
プロフィール

監修者:内藤まりこ
管理栄養士/料理講師。
東京家政大学 家政学部栄養学科 管理栄養士専攻。卒業後、大手企業の料理教室講師として従事。その後クッキングスクール、外食産業のメニュー開発職を経て独立。現在は、企業・行政とタイアップした出張料理教室「e’pice」を主宰。家庭料理からパン、お菓子まで、メニュー開発から教室の開催などに携わる。現在は6歳・5歳・3歳・0歳の4人の子育てと仕事を両立しながら、フリーランスの料理講師として活動中。