【管理栄養士監修】なめこの賞味期限はどれくらい?未開封・開封後の日持ちと正しい保存方法を解説

なめこの賞味期限は、購入時の状態や保存方法によっても変わります。この記事では、なめこを日持ちさせるための方法や鮮度の良いなめこの選び方、傷んだなめこの特徴などを解説します。また、未開封・開封後それぞれの保存期間の目安などもご紹介しますので、参考にしてみてください。

【管理栄養士監修】なめこの賞味期限はどれくらい?未開封・開封後の日持ちと正しい保存方法を解説
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なめこの賞味期限・保存期間の目安は?

なめこの賞味期限・保存期間の目安は?

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なめこを購入したときに気になるのが「どれくらい日持ちするのか」ということではないでしょうか。なめこには賞味期限が記載されていない場合が多いので、日持ちの目安がわかりにくい食材でもあります。
そもそも、なぜなめこには賞味期限が記載されていないのでしょうか。それは、野菜などの生鮮食品には加工食品と違って「期限表示」の義務がないからです。


では、なめこの実際の日持ちの目安はどのくらいでしょうか?
真空パックタイプ、株付きタイプ、缶詰の未開封の状態と開封後の状態をそれぞれ紹介します。

真空パックタイプ

・未開封:1週間程度
・開封後:3日以内

株付きタイプ

・未開封:購入日から3日以内
・開封後:購入日から3日以内
※開封が遅いほど、開封してからの日持ちは短くなります。


缶詰

・未開封:数ヶ月〜2・3年程度
・開封後:3日以内
※缶詰に賞味期限が記載されているので、確認しておきましょう。


なめこの正しい保存方法

なめこの正しい保存方法

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なめこの正しい保存方法は、未開封か開封後かによっても変わってきますが、正しい方法で保存をすると日持ちがよくなります。

未開封の場合

未開封の場合は、購入時の袋のまま冷蔵庫またはチルドに入れて保存する方法がおすすめです。この状態で保存をすると、1週間程度日持ちします。野菜室は温度が高いため、なめこの保存には向いていません。

開封後の場合

料理に使用して余ったなめこは、茹でて冷水にさらしたあと、フタ付きの容器に入れてチルドで保存します。使いかけのなめこの保存目安は3日程度と、未開封のものに比べて短くなります。

なめこをより長期間保存する方法

なめこをより長期間保存するには

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なめこを大量に購入した際や、ストックをしておきたいときなどには冷凍保存が便利です。冷凍をすることで、冷蔵保存よりも長期間、なめこを保存することができます。ここでは、なめこの冷凍保存について解説していきます。

冷凍保存での日持ちは2週間~1か月程度

なめこも一般的な野菜と同じように冷凍保存することで、2週間~1ヶ月程度まで日持ちさせることができます。

冷凍保存の方法

冷凍保存をする場合、石づきがついているなめこは石づきを切り落としてから、フタ付きの容器やチャック付き保存袋に移して冷凍庫に入れます。真空パックに入っている場合は、購入時の袋に入ったまま冷凍しても問題ありません。
「1回の料理で1袋使いきれない…」という方は、袋を半分に折ってから冷凍庫に入れる方法がおすすめです。折り目をつけることで、凍ったなめこを半分に割って使用することができます。

解凍・調理の方法

冷凍したなめこは凍ったまま料理をする方法と、水洗いで解凍する方法があります。汁物に入れる場合は凍ったまま直接使用し、チャーハンなど水気が必要ない料理には解凍してから入れる方法がおすすめです。なお、水洗いで解凍する際は、あまり洗いすぎるとなめこのぬめりが取れてしまうことがあるため、ささっと洗うのがコツです。

新鮮ななめこの見分け方

新鮮ななめこの見分け方

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状態が良くおいしいなめこを選ぶためには、見分け方をしっかりと覚えておくことが大切です。そこで、最後に真空パックタイプと株付きタイプのなめこの見分け方について紹介します。

真空パックタイプの見分け方

新鮮なものの特徴

一般的に鮮度が良いなめこの特徴として、かさが開いていないことや、肉厚で全体的に弾力があることなどが挙げられます。しかし、真空パックタイプのなめこは真空にする過程で圧縮されており、これらのチェックができません。そのため、次に挙げる傷んでいる特徴のないものを選ぶようにしましょう。

傷んでいるなめこの特徴

真空パックタイプのなめこを購入する際は、傷んでいる特徴があるものを避けることが大切です。まず、なめこの形が崩れてドロッとしているものや、なめこが黒く変色しているものは避けましょう。これらは真空パックに封入されてから時間が経過していて、新鮮ではありません。その他、真空パックの袋が膨張している、真空パックの袋の中に泡が出ているものも傷んでいる可能性が高いので購入を控えることをおすすめします。

株付きタイプの見分け方

新鮮なものの特徴

株付きタイプのなめこは、かさが開いていないことや、肉厚で全体的に弾力があることを確認しましょう。お店で袋の上から押して確認することはもちろんできませんので、いくつか他のものと見比べてみるとよいでしょう。

傷んでいるものの特徴

株付きタイプのなめこが傷んでいる場合、かさ同士がくっついていたり、黒っぽく変色していたりと目視である程度チェックすることができます。全体的に弱々しく、やわらかいものも傷んでいる可能性があります。なめこを開封して、においが酸っぱい、なめこを押すと簡単に形が崩れてしまうときは、無理に食べないようにしてください。

まとめ

状態の良いなめこを選ぶには、見た目やにおいをしっかりとチェックすることが大切です。なめこをすぐに使い切れない時は、冷凍保存をして日持ちさせるようにしましょう。新鮮で美味しいなめこを使用して、いろいろなレシピに挑戦してみてください。

プロフィール

監修者:横川 仁美

監修者:横川 仁美

管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。