【管理栄養士監修】冷凍トマトを作ろう!使い勝手抜群の活用アイデア
食卓に彩りを添え、料理の主役・脇役のどちらでも活用できる万能野菜のトマトは、鮮度を保つことが難しい野菜です。しかし、冷凍トマトにしてしまえば、通常の保存時よりも鮮度が長持ちします。そこで、この記事では、料理の幅をグッと広げてくれる冷凍トマトの作り方と、その簡単活用術を紹介していきます。
- 公開日:

冷凍トマトが話題!人気の理由は?

Olena Ukhova/Shutterstock.com
適度な旨味と酸味があるトマトは、サラダに添えたり煮込んだり、さまざまな料理に活用できる万能野菜です。とくにトマトの栄養素に含まれている「リコピン」には、免疫力を高める抗酸化作用があり、美肌効果も期待ができるので、健康や美容のためにも積極的に摂取したい栄養素です。
機能良し、栄養価良しのトマトですが、鮮度を保つことが難しい食材でもあります。時間の経過とともに栄養価が減少するので、冷蔵庫での長期保存には向いていません。
そこで、トマトの長期保存におすすめなのが「冷凍トマト」です。
トマトを冷蔵庫で保存すると、水分が抜け鮮度がすぐに落ちてしまいますが、冷凍トマトにすることで新鮮さを維持し、長期保存が可能となります。また、旨味が凝縮され料理に味が染み込みやすくなる・皮がむきやすくなる、というメリットも生まれます。調理時間を短縮することにも繋がるため、忙しい毎日を送る方にもおすすめの保存方法です。
【管理栄養士監修】「医者いらず」と言われるトマトの栄養を解説!栄養を逃さない食べ方もトマトは栄養がたっぷりで「医者いらず」とまで言われるので積極的に食べる人も多いので はないでしょうか?この記事では、トマトの栄養成分や効果、食べる際の注意点をご紹介し ます。栄養たっぷりの旬や栄養を逃がさない食べ方も知って効果的に摂取をしましょう。
【管理栄養士監修】トマトの糖質量・カロリーを解説!ダイエットに向いてる?ヘルシーな食材だというイメージの強いトマト。トマトを使ったダイエットも数多く見られます。しかし実際のところ、糖質量やカロリーはどれくらいあるのでしょうか? この記事ではトマトの糖質量・カロリーについての具体的な数値とともに、おすすめのレシピもご紹介します。
冷凍トマトの作り方

Ahanov Michael/Shutterstock.com
冷凍トマトの作り方はとても簡単です。下処理の手間もいらず、ジッパー付き保存袋に入れてそのまま凍らせるだけの手軽さです。とはいえ、この手軽さ・簡単さゆえについ、まとめて冷凍してしまい、解凍が面倒になったり使い切れなくなる不安も出てくるのではないでしょうか。
ここからは、まとめて冷凍しても使いやすい、簡単便利な冷凍方法を3つ紹介します。とくに必要分だけ取り出せるミニトマトは、冷凍保存に向いています。 また、どれも2週間程度の保存が可能です。
丸ごとトマトを冷凍
【準備するもの】
・普通のトマト…4個
・Mサイズのジッパー付き保存袋…1枚
1.トマトを水洗いし、水滴を拭き取る。
2.トマトのヘタをきれいに取り除く。
3.ジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。
ざく切りトマトを冷凍
【準備するもの】
・普通のトマト…1個
・Mサイズのジッパー付き保存袋…1枚
※水分が多く出ると栄養素が流れてしまうので、固めのトマトを選びましょう。
1.トマトを水洗いし、水滴を拭き取る。
2.トマトのヘタを取り除き、そのままざく切りにする。
3.ジッパー付き保存袋に重ならないように入れ、空気を抜いて平らな状態にして冷凍する。
ミニトマトを冷凍
【準備するもの】
・ミニトマト…1パック(15~20個)
・Mサイズのジッパー付き保存袋…1枚
1.ミニトマトを水洗いし、水滴を拭き取る。
2.ミニトマトのヘタを取り除く。
3.ジッパー付き保存袋に重ならないように入れ、空気を抜いて冷凍する。
トマトを日持ちさせる方法。冷凍、冷蔵、常温の保存方法トマトは和・洋・中、どんな料理にも合う万能野菜です。しかし、便利だからとたくさん買ったトマトを、どのように保存したらいいか迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。今回は、トマトを日持ちさせる保存方法をご紹介します。常温・冷蔵・冷凍それぞれの賞味期限や注意点もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
トマトを冷凍するメリット

ArtCookStudio/Shutterstock.com
トマトは時間の経過とともに水分や水溶性ビタミンが失われ、鮮度が落ちていきます。しかし、冷凍トマトにすることによって、栄養価や鮮度が落ちにくい状態を作ることができます。しかも、ジッパー付き袋を用いれば、簡単にトマトを冷凍保存できます。
では、次に冷凍トマトにすると、具体的にどのようなメリットが生まれるのかを確認していきましょう。
旨味が凝縮!おいしさアップ!
トマトには旨味成分のグルタミン酸が含まれていますが、冷凍することでグルタミン酸が凝縮し、旨味成分がパワーアップします。ちなみに、トマトは熟している方がグルタミン酸が多いことがわかっているため、冷凍トマトには完熟トマトを使用することをおすすめします。
時短料理で楽できる!
加熱調理でも凍ったままでも使える冷凍トマトは、時短料理にぴったりの食材です。
面倒な皮の湯むきも、冷凍トマトであれば流水に当てるだけで簡単にむけます。また、トマトの皮にはリコピンが多く含まれているため、「皮をむかずに食べたい!」という方には、丸ごとすりおろせる冷凍トマトが大変便利です。
冷凍することで味が染み込みやすくなるので、時短料理にはかかせないアイテムとなるでしょう。
【料理家監修】トマトの追熟方法は?青いトマトがリコピンたっぷり甘~いトマトに変身!まだ青いトマトや未熟なトマトは、家庭でも簡単に熟したトマトにすることができます。真っ赤で糖度も高いトマトは、リコピンも豊富で健康効果も期待できます。この記事では、未熟なトマトを赤く美味しいトマトへ変える追熟方法をご紹介します。トマトを追熟させて、栄養をまるごといただきましょう。
冷凍トマトの活用アイデア

Art_rich/Shutterstock.com
それでは、旨味が増して、栄養の吸収率が高まる冷凍トマトの上手な活用方法を紹介しましょう。
素材を活かす!
冷凍トマトは旨味がアップするため、シンプルにそのままでもおいしく食べることができます。冷製スープやすりおろしてそうめんだれに加えたりと、アレンジいらずで簡単に調理ができます。冷凍トマトを使用した料理をいくつかご紹介します。
冷製トマトスープ:ミキサーに冷凍トマトとオレンジジュースを入れて混ぜるだけ。
冷凍トマトのパスタ:通常のトマトの代わりに冷凍トマトをフライパンに入れ、潰しながら炒めるだけ。
冷凍トマトのそうめんだれ:冷凍トマトをミキサーにかけ、めんつゆに好みで入れるだけ。
煮込む!
煮崩れの早い冷凍トマトは、煮込み料理に利用すると時短につながります。チキンの煮込みやカレーもあっという間に出来上がります。時短レシピの幅がぐんと広がることでしょう。ここでは冷凍トマトを使用した煮込み料理をいくつかご紹介します。
冷凍トマトカレー:野菜を煮込む際に冷凍トマトを入れ、カレールーを入れる前に潰すだけ。
冷凍トマトの煮びたし:冷凍トマトを6等分し、出汁に浸してレンジでチンするだけ。
冷凍トマトの鶏手羽元煮:冷凍トマトをミキサーにかけたものにコンソメを加えて鶏手羽元と一緒に煮込むだけ。
まとめ
栄養価がアップし時短調理にも活躍する冷凍トマトは、万能食材としてレシピも豊富です。
忙しい現代人にはぴったりのトマトの冷凍保存。トマトがたくさん手に入ったら、フレッシュなまま冷凍して、さまざまなトマト料理を楽しんでください。
【管理栄養士監修】トマトジュースの糖質・カロリーはどのくらい?ダイエットには?トマトジュースは、糖質もカロリーも他の野菜ジュースと比べ低い数値であるため、ダイエット中の摂取には向いていると言えます。この記事では、トマトジュースの糖質やカロリーを、具体的な数値で他の食品と比較し、また、気になる血糖値への影響についても解説します。
プロフィール

監修者:遠藤 莉菜
管理栄養士。
管理栄養士専攻の大学を卒業し、管理栄養士国家試験資格を取得。化粧品会社に入社し、エステの施術や化粧品・サプリメントの販売を行うが、管理栄養士の資格を活かすため転職。現在は特別養護老人ホームの管理栄養士として高齢者の食事管理を行っている。
また、日本栄養士会認定栄養ケアステーションにも在籍し、休日などは時間を作り地域の栄養相談や栄養セミナーなどさまざまな栄養活動のサポートを行っている。