【管理栄養士監修】超低糖質!?ヤングコーンの糖質はコーンの4分の1!

ヤングコーンは、低糖質で糖質コントロールやダイエットをしている人にとってありがたい野菜と言われることがあります。しかし、実際のところの糖質量とカロリーはどのくらいなのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか?この記事では、ヤングコーンの糖質量やカロリーがどの程度なのか、他の野菜と比較しながらお伝えします。

【管理栄養士監修】超低糖質!?ヤングコーンの糖質はコーンの4分の1!
出典 : Africa Studio/Shutterstock.com

ヤングコーンの基本情報

ヤングコーンの基本情報

Africa Studio/Shutterstock.com

ヤングコーンは、未だ成熟しきっていない若いとうもろこしです。とうもろこしを育てる際に間引かれるものがそれにあたり、旬はとうもろこしよりも早い5~6月です。若採りのため、味はとうもろこしほどの甘さはありませんが、シャキシャキした独特の食感が特徴です。

スーパーなどで水煮の缶詰などをよく見かけますが、旬の時期には生のヤングコーンも多く流通しています。生の場合は外皮がついているものを選ぶと日持ちしやすく、ひげや内側の柔らかい皮も食べられるのでお得です。
用途としてはサラダなどに入れられることが多いのですが、シンプルに焼いたり、揚げ物にしたり、豚肉を巻いてお弁当のおかずにしたりと、さまざまな食べ方が楽しめます。

ヤングコーンはベビーコーン、ミニコーンとも呼ばれることもあります。厚生労働省の食品分類表によると、その他の野菜に分類されています。長さは5~10cm、太さは1cm程度のものが一般的で、個体差はありますが1本当たりの重さは10g程度です。

ヤングコーンの糖質・カロリーと栄養価

ヤングコーンの糖質・カロリーと栄養価

Andrey Starostin/Shutterstock.com

ヤングコーン100g中に含まれるカロリーと三大栄養素は以下の通りで、炭水化物が主な成分となっています。また、糖質量は炭水化物から食物繊維を差し引いて計算でき、ヤングコーン100g当たりには3.3gの糖質が含まれています。

・カロリー 29kcal
・タンパク質 2.3g
・脂質 0.2g
・炭水化物 6.0g
そのほか、ビタミンA、C 、E、K、B群などの各種ビタミンや、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルを含有しています。中でも肌の新陳代謝をスムーズにするために役立つビタミンB群の仲間の葉酸は100g中、110㎍(マイクログラム)も含まれています。これは文部科学省の食品データベースにおける野菜群の中で上位100位以内(86位)の含有量です。

とうもろこしとヤングコーンの糖質を比較

とうもろこしとヤングコーンの糖質を比較

Maharani afifah/Shutterstock.com

では、とうもろこしとヤングコーンではどれほどの違いがあるのでしょうか。糖質とカロリーを、100gあたりの数値で比較してみましょう。

・ヤングコーン 糖質:3.3g カロリー:29kcal
・とうもろこし 糖質:13.8g カロリー:92 kcal

先述した通り、ヤングコーンは若採りのとうもろこしで、100gあたりの糖質量は3.3gです。しかし、ヤングコーンは成長してとうもろこしになると、糖質が4倍強、カロリーが3倍強にまで増加します。

その他の野菜と比べると?

その他の野菜と比べると?

dreamsky/Shutterstock.com

ヤングコーン以外によく食べられる野菜の糖質量とカロリーを、100gあたりの数値で比較してみましょう。

・ヤングコーン 糖質:3.3g カロリー:29kcal
・とうもろこし 糖質:13.8g カロリー:92 kcal
・ゴーヤ 糖質:1.3g カロリー:17kcal
・ナス 糖質:2.9g カロリー:22kcal
・ピーマン 糖質:2.8g カロリー:22kcal
・オクラ 糖質:1.6g カロリー:30kcal
・かぼちゃ 糖質:17.1g カロリー:91kcal

糖質だけを見た場合、野菜のなかでも糖度が高いかぼちゃに比べると随分糖質が少なめですが、その他の野菜と比べると少々高めではあります。とはいえ、ヤングコーンはあまり量を食べる野菜でもないため、摂取量としてそこまで多い糖質量にはなりにくいでしょう。

続いてカロリーを比較すると、糖質が多いかぼちゃが圧倒的に高く、その他の野菜はヤングコーンと同程度またはやや低めという結果になっています。こちらについても、ヤングコーンは一般的に食べる量が少なめのため、カロリーの取り過ぎにはなりにくいでしょう。

まとめ

ヤングコーンは甘くて人気の成熟したとうもろこしと比較すると、糖質量は4分の1以下、カロリーについても3分の1以下です。ビタミンや食物繊維が豊富であることも特徴であり、お通じをスムーズにして、身体の中からきれいにする効果も期待できます。上手に組み合わせて食事に取り入れていきましょう。

プロフィール

監修者:横川 仁美

監修者:横川 仁美

管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。