とうもろこしの綺麗な食べ方を解説!食べる時のマナーや、手・包丁を使う時のコツ
甘くてシャキシャキとした食感が楽しめるとうもろこしは、老若男女に愛される夏が旬の野菜です。かぶりつく食べ方はマナー違反ではなく、とうもろこしを食べる醍醐味です。この記事では「とうもろこしをおいしく綺麗に食べたい!」という願いを叶えるために、上手な食べ方についてご紹介します。
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実は簡単!とうもろこしの綺麗な食べ方

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とうもろこしは、茹でたり電子レンジで加熱したり、あるいは醤油を塗って香ばしく焼いてもおいしい人気の野菜です。
ただ歯に挟まってしまったり、実の部分が芯に残ってしまったりと、なかなか上手に食べられないのが難点です。自宅ならまだしも人前で食べる時には、味はおいしいけれど綺麗に食べられるだろうか…と、躊躇してしまう方も少なくありません。
そんな時に備えて綺麗な食べ方を知っていれば、人目を気にすることなくよりおいしく味わうことができます。今回は手だけで食べる方法とグッズを使って食べる方法の2つについて解説していきます。
手だけで綺麗に食べる方法
手だけで食べる際、まずはとうもろこしの粒を1粒ずつ丁寧にもぎ取っていきます。2~3列分の空列ができるまで続けましょう。粒をひねるようにするともぎ取りやすいです。
次に、粒がついている列に親指を添え、空列に向かって粒をぐっと押し倒します。それほど力を入れなくても、ポロポロと綺麗に粒を落とすことができます。これを列ごとに繰り返せば、すべての粒が綺麗に外せます。最初の空列ができるまではやや地道な作業ですが、小学生くらいのお子さまでもできる簡単な方法です。
包丁を使う方法
手でもぎ取るのが面倒な方は、包丁を使うのもおすすめです。まず、とうもろこしの長さを半分にしましょう。これは手で折っても、包丁で切っても、どちらでも構いません。そしてまな板の上に立てて置き、一番端の粒と芯の間に包丁の刃を当て、そのまま下に向かって包丁で粒を削ぎ落とします。この方法なら、とうもろこしご飯やコーンスープなどにする際にも、簡単に粒を外すことができ、手でもぎ取るよりも時間が短縮できます。
専用グッズで一気に素早く

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専用グッズを使った方法もあります。「コーンカッター」「コーンピーラー」など、呼び方はさまざまですが、粒を外すための専用グッズなので、手間がかからずとても便利です。
使い方は、刃の部分をとうもろこしに当て、芯に沿って押し下げるだけです。形状によって、回しながら削ぎ落とすタイプ、野菜の皮をむくピーラーのようにして使うタイプなどさまざまです。
粒が一気に取れるため、ボウルの中などでおこなえば、粒をこぼすことなく作業できます。それほど高価なグッズではないので、とうもろこしを食べる機会が多い方はひとつ持っておいて損はないでしょう。
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とうもろこしにかぶりつくのはマナー違反?

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ここまでご紹介したのは、粒を芯から外し、お皿にだしてスプーンなどですくって食べる方法です。では、とうもろこしを両手で持ち、そのままかぶりつくのはマナー違反なのでしょうか。
もちろんそんなことはなく、むしろかぶりつく行為はとうもろこしを食べる醍醐味でもあり、かぶりついてこそおいしいと感じる方も多いでしょう。しかし、かぶりつくことで実の繊維が歯に挟まる、芯に歯型がつく、口のまわりが汚れてしまうなど、気になってしまうこともしばしばあります。そこで、ここでは綺麗にかぶりついて食べる方法をご紹介します。
綺麗にかぶりついて食べるコツ

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かぶりついて食べる時のポイントは2つあります。まず、下の歯を使って食べることです。とうもろこしを横に持ち、下の歯を粒の根元に当てて手前に回転させるようにして、食べていきます。最初の一口も実と実の間に差し込むと繊維が歯に挟まりにくくなるでしょう。また、実の根元から食べることができるので、芯に粒を残したりすることなく綺麗に食べることができます。
もうひとつは、一列ずつ一方通行で食べることです。できるだけ横に一列ずつ綺麗に並んでいる箇所から食べ始めましょう。食べ進めるごとにどんどん食べやすくなっていきます。
とうもろこしを丸々1本食べる場合は、横にしたほうが食べやすいですが、5~7cm程度にカットして食べるのであれば、縦にした状態で食べる方がよいでしょう。同じように下の歯を使うと、実の広い部分に歯が当たるため綺麗に食べられます。
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まとめ
家庭でも食べる機会が多いとうもろこしは、手や身近なグッズを使うことで簡単に粒を外せて綺麗に食べられます。粒を外せばスプーンですくって食べられるだけでなく、料理にも使いやすいので覚えておくと便利です。もちろん両手を使って大胆にかぶりつくのも、おいしく食べるひとつの手段ではありますが、その際は下の歯を使って一列ずつ食べると綺麗に食べられるます。次回食べる時には、ぜひ試してみてください。
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プロフィール

監修者:貞本 紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。