【管理栄養士監修】トマトジュースの糖質・カロリーはどのくらい?ダイエットには?

トマトジュースは、糖質もカロリーも他の野菜ジュースと比べ低い数値であるため、ダイエット中の摂取には向いていると言えます。この記事では、トマトジュースの糖質やカロリーを、具体的な数値で他の食品と比較し、また、気になる血糖値への影響についても解説します。

【管理栄養士監修】トマトジュースの糖質・カロリーはどのくらい?ダイエットには?
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トマトジュース100gあたりの糖質はどれくらい?

トマトジュース100gあたりの糖質はどれくらい?

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トマトジュース100gあたりの糖質は3.3gです。野菜の中では標準的な数値ですが、食品群の中では低い部類に入ります。

他のおもな野菜100gあたりの糖質について、
●ゆでたほうれん草……0.4g
●ゆでたブロッコリー……0.6g
●加熱したピーマン……5.6g
と低めですが、ゆでたかぼちゃは9.7gと高めです。こちらと比較してみると、トマトジュースの糖質量3.3gは平均的といえるでしょう。

他の野菜ジュース・フルーツジュースと糖質を比較!ダイエットに向いているのは?

メーカーによって異なりますが、一般的な野菜ジュースの糖質量は、100gあたり7gほどとなります。野菜とフルーツのミックスジュースについては、100gあたり9gほどの糖質です。フルーツジュース(ここでは「桃ジュース」)であれば、100gあたりおおよそ11gほどの糖質となります。

こうして見ると、100gあたりの糖質量が3.3gのトマトジュースは、他の野菜ジュースやフルーツジュースと比べ糖質が低いことがわかります。
糖質控えめなトマトジュースは、糖質制限中の栄養や糖分摂取にもおすすめといえるでしょう。


トマトジュース100gあたりのカロリーは?

トマトジュース100gあたりのカロリーは?

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トマトジュース100gあたりのカロリーは、約17kcal。これは、55kgの成人が5分間階段を上るときに消費するカロリーと同じ程度です。

野菜100gあたりとの比較ではどうでしょうか。

●かぼちゃ(ゆで)……93kcal
●キャベツ(生)……23kcal
●ピーマン(生)……22kcal
●大根(生)……18kcal

このように、トマトジュースは、多くの野菜より低カロリーといえるでしょう。

他の野菜ジュース・フルーツジュースと比較して、カロリーは低い?

代表的な野菜ジュースのカロリーは、100gあたり約34kcalです。100gあたり17kcalであるトマトジュースは、この2分の1のカロリーということになります。

その他、野菜とフルーツのミックスジュースのカロリーは100gあたり約39kcalほど、桃ジュースであれば約47kcalです。トマトジュースのカロリーは、これらのジュースの2分の1以下といえます。

ダイエット中に満足度の高い飲み物を欲する場合、トマトジュースは大変おすすめです。

トマトジュースは血糖値に影響する?「糖尿病」に効果はあるのか

トマトジュースは血糖値に影響する?「糖尿病」に効果はあるのか

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とくに「無添加」のトマトジュースは、食後の血糖値の上昇を抑える働きが期待できます。

「GI値(グライセミック・インデックスの略)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。簡単に説明すると、食後の糖の吸収が急激な食べ物を「高GI食品」緩やかな食べ物を「低GI食品」といいます。GI値55以下が「低GI」とされていますが、トマトジュースはGI値が38であるため「低GI食品」に分類されます。

「食前30分にトマトジュースを飲むようにしている」という医師もいるほどで、血糖値の上昇を緩やかにする働きが期待できるトマトジュースは、積極的に取り入れたい食品です。

もちろん「トマトジュースを飲めば糖尿病に効くから、甘いものをたくさん食べても良い!」というわけではありません。トマトジュースを上手に取り入れて、バランスの取れた食事を心がけましょう。

まとめ

トマトジュースは、他の野菜ジュースやフルーツジュースと比較しても、低糖質・低カロリーであることがわかりました。健康な体づくりの助けになり、ダイエットにもおすすめの食品です。「コーヒーや紅茶では物足りないけど、何かを食べると太るのがイヤ」というときに、飲みごたえがありつつ低カロリーなトマトジュースをチョイスするのはおすすめです。

プロフィール

監修者:内藤まりこ

監修者:内藤まりこ

管理栄養士/料理講師。
東京家政大学 家政学部栄養学科 管理栄養士専攻。卒業後、大手企業の料理教室講師として従事。その後クッキングスクール、外食産業のメニュー開発職を経て独立。現在は、企業・行政とタイアップした出張料理教室「e’pice」を主宰。家庭料理からパン、お菓子まで、メニュー開発から教室の開催などに携わる。現在は6歳・5歳・3歳・0歳の4人の子育てと仕事を両立しながら、フリーランスの料理講師として活動中。