【管理栄養士監修】食べ頃はいつ?アボカドの日持ち期間と正しい保存方法
濃厚でクリーミーな味わいが魅力のアボカドは、森のバターと呼ばれるほど栄養の豊富な人気食材です。しかし、食べ頃の見極めが難しかったり、日持ちしなかったりという面もあり、好きだけど買うのを躊躇してしまうという人も多いのではないでしょうか。ここでは、おいしいアボカドの見分け方や正しい保存方法についてご紹介します。
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アボカドの日持ちの目安は?

現在日本国内のスーパーで売られている多くのアボカドがメキシコ産といわれており、表皮が厚く長距離輸送に適しているのが特徴です。常温での保存は皮が緑色で実も固い場合に適していて、熟したものは冷蔵庫の野菜室に入れましょう。日持ちの目安は3~4日です。
もともと熱帯地方の原産であるアボカドには、バナナやマンゴーと同じように収穫してからも熟し続けるという性質があり、気温が20度を超えると追熟が進むため気がつくと食べ頃を過ぎてしまいます。反対に、4度を下回る環境では低温障害を起こすため、おいしく食べることができなくなってしまいます。低温障害を起こしたアボカドは、鮮やかな黄緑色の果肉に黒い斑点が混ざって見た目が悪くなるだけでなく、筋が多くなったり実が崩れたりして味わいが損なわれます。アボカドの日持ちをよくするためには、適切な温度管理が大切なポイントです。
【管理栄養士監修】アボカドに含まれるたんぱく質は?ビタミンEやオレイン酸など豊富な栄養素の解説も!「森のバター」といわれるアボカドは、最近ではサラダ以外でもさまざまな料理に使われる人気食材です。そんな人気食材であるアボカドには、どのくらいたんぱく質が含まれているのでしょうか。この記事では、アボカドのたんぱく質量と栄養素について詳しく解説していきます。
アボカドの食べ頃のサインとは?

切ってみたらまだ青臭かった、果肉が固かったということのないように、すぐに食べたいときにはよく熟したものを選んで購入するようにしましょう。皮の表面にツヤがあって黒っぽく、ふっくらとタマゴ型をしているものを探してください。ヘタの部分が乾いていることを確認し、全体的に柔らかい場合は熟しすぎている可能性があるので避けるようにしましょう。
全体的に適度な弾力があれば食べ頃のサインです。
アボカドを冷蔵で保存する方法

アボカドが常温保存できるのは追熟によってアボカドが食べ頃になるまでです。そのため、すぐに熟してしまう場合は常温保存できる期間が短くなります。
アボカドをある程度長持ちさせたい場合は、1個ずつ濡れた新聞紙もしくはラップに包んでから保存袋に入れ、野菜室で保存しましょう。こうすることで、冷気が直接当たるのを避けながら、乾燥を防ぎ、追熟しにくい状態で保存できます。この場合の保存期間は4~5日程度です。
半分に切ったアボカドを保存するときは、少しでも空気に触れる面が少なくて済むように、切り口をラップに包んで野菜室に入れます。その際、切り口に少量のレモン汁を塗っておくと変色を防ぐことができます。この場合の保存期間は2~3日程度です。
アボカドをより長期間保存できる冷凍保存

アボカドを長期保存する場合は、丸ごとラップに包んで冷凍用保存袋に入れてから、冷凍庫で保存すると約1ヶ月もちます。保存袋に入れる際は、余分な空気を抜くようにしましょう。食べる時になれば冷凍庫から出すと、20分ほどで自然解凍できます。半解凍の状態までくると、カットしやすくなります。また、アボカドの種を抜き、皮をむいて食べやすいようカットして冷凍しておけば、必要なときに使いたい分だけ取り出せるので便利です。
また、レモン汁を振ってから冷凍用保存バッグに入れておくと変色も少なく、見栄えのよいアボカドを食べられます。カットして保存する場合は、できるだけ果肉が重なることのないよう並べるのがポイントです。必要となったときは自然解凍するか、野菜室でゆっくりと解凍します。そのままサラダにトッピングするほか、ペースト状につぶしてパテにしてもクリーミーな食感が楽しめるでしょう。
新鮮なアボカドを見分けるには?

国産のアボカドは10月から翌1月に旬を迎えますが、おもにメキシコなどから1年を通して空輸されているアボカドには旬がなく、いつ購入しても品質が安定しているといえるでしょう。アボカドを購入する際には、皮にツヤがあり、しわがないもの、実が固すぎず柔らかすぎず、適度な弾力があるもの、ヘタ部分がしっかりとついていて、形がいびつでないものを選ぶようにしましょう。新鮮なアボカドなら、トマトやマグロとも相性がよく、簡単にごちそうレシピが完成します。
まとめ
室温が20度を超えると追熟が進むため、食べ頃のアボカドは野菜室で保管するとよいでしょう。皮つきのまま丸ごと冷凍すれば約1ヶ月の保存も可能です。食べやすくカットして冷凍したものは、必要な分だけを自然解凍で利用できるので便利です。ぜひこの機会に保存方法や食べ頃の見分け方をマスターして、日々のいろいろなレシピに活用してみてください。
プロフィール

監修者:横川 仁美
管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。