大葉の保存期間や賞味期限は何日?常温・冷蔵・冷凍での保存方法についても解説

独特のさわやかな香りが特徴の大葉は、特に薬味として人気ですが、乾燥や変色を起こしやすくあまりがちです。そこで、大葉の日持ちの目安や適切な保存方法、新鮮なものの見分け方などをご紹介します。適切な方法をとれば2週間以上は長持ちさせられます。大葉の賞味期限や保存期間を知りたい方は参考にしてみて下さい。

大葉の保存期間や賞味期限は何日?常温・冷蔵・冷凍での保存方法についても解説

大葉の日持ち日数は何日が目安?

大葉の日持ち日数は何日が目安?

大葉の保存できる日数は保存方法によって変わります。日数の目安は以下の通りです。

・冷蔵保存で約2~3週間
・冷凍保存で約3ヶ月
・乾燥保存で約3~4週間

大葉は常温での保存には向きません。なぜなら大葉に含まれる水分が蒸発して乾燥し、しなびてしまうからです。保存に適した温度は8度前後ですので、野菜室がもっとも適しています。野菜室がない場合は、用途や保存期間に応じて冷蔵保存か冷凍保存をするようにしましょう。適切な方法で冷蔵保存した場合は約2~3週間日持ちします。もっとも長く保存できるのは冷凍保存です。また、天日干しなどで大葉をドライな状態にすると3~4週間は日持ちします。

大葉の保存方法と保存のコツ

大葉の保存方法と保存のコツ

大葉をそのまま冷蔵庫へ入れてしまうと、低温障害を起こす場合があります。低温障害とは、大葉に含まれる豊富な水分が飛んで、乾燥してしまうことです。見た目が黒ずんでしまう原因にもなるため、適切な方法で保存する必要があります。

乾燥保存のコツ

乾燥させて保存する場合は、下準備として大葉を洗って水分をふき取ります。乾燥させる方法はいくつかありますが、天日干しをすると大葉のよい香りを残したままドライな状態になります。また、オーブンやレンジでパリパリになるまで数分加熱して乾燥させるという手軽な方法もあります。乾燥した大葉は手で簡単に粉々にできるため、料理の色合いを整えたり、ふりかけのように使用することもできます。清潔な密閉容器に保存しましょう。

冷蔵保存のコツ

大葉の鮮度をできるだけ維持するには、乾燥を防止することが大切です。そのため、水で濡らしたキッチンペーパーで大葉を包むとよいでしょう。包んだら、ラップをかけるか保存容器などに入れて野菜室で保存してください。
また、空きビンがある場合は、少量の水を入れて大葉を挿しておくという方法もあります。大葉表面の水分をふき取り、束を立てた状態でビンの中へ入れて冷蔵保存します。大葉の葉が水に触れていると傷んでしまうため、水の量には注意してください。水は2~3日に1度の頻度で交換する必要がありますが、大葉の水分を保ったまま保存できるため、鮮度が落ちにくいというメリットがあります。この方法での保存期間の目安は3週間程度です。

冷凍保存のコツ

買ったままの状態で冷凍すると、冷凍焼けで色が変わってしまいます。正しい方法で保存しましょう。まず大葉の水分をふき取ります。そして、3~5枚ずつに分けてラップの上に広げます。大葉同士が重ならないように包んで冷凍庫へ入れてください。
あとで使いやすいようにざく切りやみじん切りにしてから密閉袋に入れて凍らせると、調理をする際にすぐに使用できます。大葉を切るのが面倒な場合は、大葉の水分をふき取り密閉袋に入れて凍らせたあと、手で砕くとよいでしょう。冷凍の大葉は解凍しなくてもそのまま料理に使えます。
冷凍の大葉の使い所は多種多様です。基本的には粉々にした状態で、解凍せずそのまま使用します。例えば、チャーハンの彩りとして使用したり、冷奴の上に薬味としてのせてもよいでしょう。蕎麦のつゆに入れるとさっぱりしますし、卵焼きに香り付けとして入れるのもおすすめです。刻んだ大葉は料理やドレッシングなどにも使えます。

新鮮な大葉と傷んだ大葉の特徴

新鮮な大葉と傷んだ大葉の特徴

大葉の旬は7~10月ですが、旬の時期以外でも1年中手に入ります。新鮮な大葉は、色が濃くて葉先が張っています。葉の切れ込みが深くて香りも強いです。逆に鮮度が落ちて傷んでいるものは、葉が乾燥していてしなびた見た目をしており、茶や黒の変色があります。鮮度の良し悪しは見た目で判断できるため、スーパーなどで購入する際は注意深く見てみましょう。

まとめ

大葉は適切な方法で保存すればある程度日持ちするものです。冷蔵する場合は乾燥しないようにキッチンペーパーなどに包んで保存すると鮮度を維持しつつ長持ちさせられます。冷凍する際は、重ならないように小分けにラップに包んで保存します。刻んでから冷凍すると調理する際に便利です。新鮮な大葉を選ぶことも大切です。色が濃くて葉が元気に張っているものを選びましょう。

プロフィール

監修者:遠藤 莉菜

監修者:遠藤 莉菜

管理栄養士。
管理栄養士専攻の大学を卒業し、管理栄養士国家試験資格を取得。化粧品会社に入社し、エステの施術や化粧品・サプリメントの販売を行うが、管理栄養士の資格を活かすため転職。現在は特別養護老人ホームの管理栄養士として高齢者の食事管理を行っている。
また、日本栄養士会認定栄養ケアステーションにも在籍し、休日などは時間を作り地域の栄養相談や栄養セミナーなどさまざまな栄養活動のサポートを行っている。