【管理栄養士監修】桃1個の糖質とカロリーは?缶詰は2倍も違う!

フレッシュフルーツでも、コンポート(シロップ漬け)やジャムにしてもおいしい桃。甘い果物の代表なので、糖尿病などを気にされている方は敬遠する果物のひとつかもしれません。では実際の桃の糖質量・カロリーはどのくらいなのでしょうか。種類別の桃の糖質・カロリーを始め、ほかの果物とも比較しながら桃の栄養を徹底解説していきます。

【管理栄養士監修】桃1個の糖質とカロリーは?缶詰は2倍も違う!

桃100g中の糖質量

桃100g中の糖質量

まずは桃100g(桃半分)に含まれる糖質量を確認していきましょう。糖質量は、炭水化物量から食物繊維量を引いて計算することができます。ここでは文部科学省の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」を参考に、種類別に100g当りの糖質量を算出してみました。

・桃(生):8.9g
・30 %果汁入り飲料(ネクター):11.2g
・桃の缶詰:19.2g
・桃の缶詰のシロップ:19.5g
・ネクタリン(生):9.0g
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂) 果実類」
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf

最後に紹介したネクタリンとは桃の一種で、皮は赤色、果肉は黄色であり、皮ごとを食べられる桃のことを指します。通常の桃と比べると、ネクタリンの糖質量の方が若干高いことがわかります。また飲料、缶詰と加工していくほど糖質量が増え、缶詰は生のものと比べると糖質量が2倍以上になっています。桃の香りもしっかりとしていて甘味のある缶詰はつい食べ過ぎてしまいがちですが、桃の缶詰を一度にたくさん食べるのは控えた方がよいでしょう。

また桃1個あたりの重さはおよそ200gです。ちょうど上記で紹介したものを2倍した17.8gが、桃1個あたりの糖質量になります。丸ごと食べると糖質を多く摂取してしまうことになるので、注意しましょう。


桃100g中のカロリー

桃100g中のカロリー

続いて桃100g中のカロリーを上記と同様の種類別に紹介します。

・桃(生):40kcal
・30 %果汁入り飲料(ネクター):48kcal
・桃の缶詰:85kcal
・桃の缶詰のシロップ:81kcal
・ネクタリン(生):43kcal
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂) 果実類」
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf

カロリーも糖質量と同様、生の場合と缶詰を比べると2倍以上の差があります。ダイエット中の方などは、缶詰の食べ過ぎに注意しましょう。ちなみにドロリとした飲み口が特徴のネクターですが、糖質量・カロリーともにほかの果物を使った30 %果汁入り飲料とあまり変わりません。

・桃30 %果汁入り飲料(ネクター):糖質量11.2g、カロリー48kcal
・りんご30 %果汁入り飲料:糖質量11.4g、カロリー46kcal
・オレンジ30 %果汁入り飲料:糖質量10.0g、カロリー41kcal
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂) 果実類」
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf

桃の栄養と効能

桃の栄養と効能

上記では桃の糖質とカロリーについてご紹介しました。ここでは桃に含まれる栄養とその効能について確認してみましょう。

食物繊維

桃をはじめ、果物にはペクチンと呼ばれる食物繊維が含まれています。これは水溶性の食物繊維で、急激な血糖値の上昇を抑える作用や、コレステロールの吸収を抑制する効果があるとされています。整腸作用があり、便秘解消に効果があります。

カリウム

ミネラルの一種でナトリウムを排出する作用や、筋肉の収縮、体液のpHバランスを保つなどの働きがあるといわれています。摂りすぎてしまった塩分を体外に排出するためにカリウムの摂取は欠かせません。

ビタミンE

抗酸化ビタミンの一種で、老化やがんの原因となる活性酸素の働きを抑えるという役割があります。ほかにビタミンAやビタミンCも同じ抗酸化ビタミンの仲間です。

ナイアシン

ビタミンB群の一種で、酵素の働きを助けています。とくに糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与しており、エネルギーを作り出すことにも関わっているとされています。

ほかの果物と糖質・カロリーを比較

ほかの果物と糖質・カロリーを比較

最後に桃とほかの果物に含まれる糖質量・カロリーを比較してみましょう。ここではりんご・オレンジ・いちご・ぶどう・メロンの100g中における糖質量・カロリーと比較します。(それぞれ生の状態で比較します。)

・桃:糖質量8.9g、カロリー40kcal
・りんご(皮むき):糖質量14.1g、カロリー57kcal
・オレンジ(ネーブル):糖質量10.8g、カロリー46kcal
・いちご:糖質量7.1g、カロリー34kcal
・ぶどう:糖質量15.2g、カロリー59kcal
・メロン(温室):糖質量9.8g、カロリー42kcal
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂) 果実類」
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf

上記を比較してみると、糖質量・カロリーともにもっとも少ないのはいちごですが、桃はそれに続く低糖質・低カロリーな果物であることがわかります。甘さが強いイメージがあるので少し意外かも知れませんね。逆にぶどうやりんごは糖質量が高いので、食べ過ぎに注意しましょう。

まとめ

ほかの果物と比べると、桃は比較的低糖質・低カロリーですが、缶詰に加工されたものはどちらの値も2倍以上になってしまいます。桃は喉ごしもよく食べやすいので、くれぐれも食べ過ぎないように気をつけましょう。食べる際には小皿に盛りつけて、残りは冷蔵庫にしまうなどで少量ずつ楽しむ工夫をしてみてはいかがでしょうか。

プロフィール

監修者:遠藤 莉菜

監修者:遠藤 莉菜

管理栄養士。
管理栄養士専攻の大学を卒業し、管理栄養士国家試験資格を取得。化粧品会社に入社し、エステの施術や化粧品・サプリメントの販売を行うが、管理栄養士の資格を活かすため転職。現在は特別養護老人ホームの管理栄養士として高齢者の食事管理を行っている。
また、日本栄養士会認定栄養ケアステーションにも在籍し、休日などは時間を作り地域の栄養相談や栄養セミナーなどさまざまな栄養活動のサポートを行っている。

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