【管理栄養士監修】ローストビーフの保存期間・保存方法は?冷蔵・冷凍別に解説!

食卓を豪華に彩るローストビーフ。肉の中心が赤いだけに、どれくらい日持ちできるか心配に思う方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、ローストビーフの保存期間の目安や適切な保存方法などを、スライス・ブロックの状態別に詳しく説明していきます。

【管理栄養士監修】ローストビーフの保存期間・保存方法は?冷蔵・冷凍別に解説!

ローストビーフの保存期間の目安

ローストビーフの保存期間の目安

ローストビーフは大きく分けて手作りのものと市販のものがあります。市販のブロックのローストビーフなどは未開封の状態での賞味期限が商品に記載されていますが、手作りのものだったり、市販のもので余ってしまったりした場合の保存期間は以下を目安にしてください。

■常温保存:保存不可

■冷蔵保存
・スライス:2~3日
・ブロック:3~4日

■冷凍保存
・スライス:2~3週間
・ブロック:約1カ月

ローストビーフは常温保存に向いていない食べ物です。特に暑い時期の常温は表面が乾燥しやすくなるので注意が必要です。できるだけ早めに食べるか、正しい方法で保存しましょう。

また、ローストビーフはスライスした状態とブロック(塊肉)の状態で、日持ちする日数が違います。スライスしたものは、断面が広いため乾燥しやすく、食感や風味の劣化も早くなります。


正しいローストビーフの保存方法

正しいローストビーフの保存方法

ここからはローストビーフのおいしさをキープする、正しい保存方法をご紹介します。

常温での保存方法

前述のとおり、ローストビーフは常温保存に向いていません。もし、数時間だけ常温保存したいなら、肉の表面の水分をキッチンペーパーでふき取り、空気に触れないようにしっかりラップをしてください。そして、できるだけ涼しいところに置いて保存しましょう。

冷蔵での保存方法

スライスしたものもブロックのものも、まず肉の表面の水分をキッチンペーパーでふき取りましょう。
スライス状のローストビーフは、1枚ずつラップで包むか、肉どうしが重ならないように並べてラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れてから冷蔵室またはチルド室で保存します。
ブロック状のローストビーフも空気が入らないようにラップでしっかり包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵室またはチルド室で保存します。なお、ブロック状のローストビーフの場合、冷蔵室より温度の低いチルド室に入れると日持ちがよくなり、4~5日保存できます。

ローストビーフを長期保存する場合は冷凍保存がおすすめ!

ローストビーフを長期保存する場合は冷凍保存がおすすめ!

ローストビーフを長期間保存するなら冷凍保存がおすすめです。基本的な保存の仕方は冷蔵保存と同じで、まずは肉の表面の水分をキッチンペーパーでふき取ります。

スライスされたものは、1枚ずつラップで包むか、肉同士が重ならないように並べてラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れましょう。ブロックのものは、1回で食べ切れる量に切ってからそれぞれラップでしっかり包み、ジッパー付き保存袋に入れます。

どちらの場合も保存袋に入れる際にストローで袋内の空気を吸い出すと、真空に近い状態にできます。また、冷凍室に入れるときに金属製のトレイにのせると急速に冷凍ができ、風味が落ちるのを防いでくれます。そして冷凍室の開け閉めによる温度変化の影響が少ない、奥の方にしまいましょう。

冷凍したローストビーフを解凍する際は、熱が通りすぎてしまう可能性がある電子レンジは控え、ゆっくり解凍する方法を選ぶとよいでしょう。
スライスしたものはラップを外して皿に並べ、再度ラップをかけて1時間ほど冷蔵室に入れて解凍します。
ブロックのものは半日~1日ほど前に冷蔵室へ移し、ゆっくり解凍させます。ただし、急ぎのときは袋のままローストビーフを氷水につけ、1時間後に切りましょう。半解凍の状態は切りやすく、うま味も逃げません。

もし、解凍して食感や風味が悪くなっていたときは、スライスのものはチャーハンや炒めもの、ブロックのものはカレーや煮込み料理などに活用するとよいでしょう。

市販のローストビーフの選び方

市販のローストビーフの選び方

おいしいローストビーフを作るには、新鮮な牛肉を選ぶ必要があります。

肉の色は鮮やかな赤色の方が新鮮に見えますが、実は新鮮な牛肉は赤よりも少し濃い紅色をしており、そこから赤色へと変化します。そのため、肉の色が紅色のものを選びましょう。また、肉の角とドリップも忘れずにチェックしてください。肉の角や端がピンと立っており、ドリップが出ていないものは新鮮な証しです。

まとめ

ローストビーフは適切な方法で保存すれば、最後までおいしく食べられます。とくに、冷凍保存することで約1カ月おいしい状態がキープできます。ぜひ、ローストビーフが余ってしまったときやたくさん作ってしまったときに、この保存方法を試してみてください。

プロフィール

監修者:横川 仁美

監修者:横川 仁美

管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。