【料理家監修】バナナの食べ頃はいつ?追熟の仕方や保存方法についても解説!
朝食やデザート、おやつなど、いろいろな場面で活躍するバナナ。食べ頃は皮が黄色になってからなのか、黒色の斑点ができてからなのか、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、バナナの食べ頃の見分け方や、追熟・保存方法を解説します。
- 公開日:

バナナの食べ頃はいつ?

朝食やデザートにバナナを食べる人は多いでしょう。バナナは手軽に栄養補給ができる優れたフルーツです。バナナは熟する前の緑色のうちに収穫され、温度・湿度・二酸化炭素濃度が管理された部屋で追熟加工され、黄色くなってきたタイミングを見計らってスーパーなどの店舗に出荷されています。
さらに、バナナは店頭に並ぶ前にも追熟され、購入後は各家庭でもしばらく追熟させるのが一般的です。となると、バナナがもっともおいしい食べ頃は、一体いつなのでしょうか。
バナナの食べ頃の目安は、皮にシュガースポットと呼ばれる黒色の斑点が出てきた時とされています。ただし、皮が黄色くなれば食べられるので、甘すぎないバナナが好みだという人は、シュガースポットができる前に食べることをおすすめします。
【料理家監修】バナナの日持ち日数は?追熟するなら常温がおすすめ南国育ちのバナナは一年中、美味しく食べられる果物です。食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、肌のコンディションや便秘の改善にも効果的と言われています。そんなバナナですが、保存方法が間違っていると、早く傷んでしまうことがあります。そこで、バナナの保存方法や、食べ頃などについて紹介します。
バナナをおいしく食べるための追熟の方法

皮に若干青みが残っているなど、まだ食べ頃ではないバナナは、家庭でどのように追熟させればよいのでしょうか。ここでは、バナナをおいしくさせる追熟の方法を確認してみましょう。
バナナの追熟に適した温度は、15~20度です。常温で数日置いておけば、自然と追熟させることができます。冬の時期など、部屋の温度が低い場合には、新聞紙で包み、ビニール袋に入れて、リビングなどの暖かい部屋に置いておくといいでしょう。
ちなみにバナナを冷蔵庫に入れてしまうと、うまく追熟させることができません。バナナは13度以下では追熟しないだけでなく低温障害を起こし、すぐに傷んでしまいます。低温障害とは、暖かい場所で栽培される食べ物を温度の低い場所で保管したときに起きる状態をいいます。バナナの場合は皮が黒ずんで鮮度が落ちてくるので注意してください。
また、追熟の際に反っている側を下にすると、その部分にバナナの重みがかかって傷んでしまいます。傷みを防ぐためには、山なりになるように置くか、バナナスタンドを使用しましょう。
バナナを早く追熟させたい場合は、りんごや梨などのフルーツと一緒に置いておくことをおすすめします。りんごや梨からはエチレンガスと呼ばれる植物ホルモンが出ており、これがフルーツの追熟を早めてくれるのです。また、バナナ自身もエチレンガスを発生しています。追熟させたい場合は束のまま置いておくとよいでしょう。逆に、これ以上追熟させたくないという場合には、バナナを1本1本房から外して、それぞれビニール袋に入れておきましょう。
【管理栄養士監修】バナナの糖質やカロリーは?太る太らない噂の真相朝ご飯にもおやつにもなるバナナ。スーパーで気軽に手に入れられることもあり、よく食べるという人も多いのではないでしょうか。しかし、バナナは太るという噂も耳にします。そこでこの記事では、バナナの糖質量・カロリーはいったいどのくらいなのか、徹底解説しています。
追熟したバナナを長く保存するためには

では、追熟したバナナはどれくらい日持ちするのでしょうか。ここでは、バナナの日持ちの目安や適切な保存方法を解説します。
保存方法別の日持ち目安
・常温:【春夏】2~4日、【秋冬】7~10日
・冷蔵:2週間ほど
・冷凍:1ヶ月ほど
バナナは冷蔵・冷凍でも保存できますが、追熟はできません。基本的に常温で追熟させてから、冷蔵・冷凍保存するようにしましょう。
バナナの適切な保存方法
・常温保存
常温で保存するときは、先ほど説明した通り、反っている側を下にせず、山なりになるように置くか、バナナスタンドを使うのがおすすめです。
・冷蔵保存
冷蔵庫で保存するときは、追熟が終わったバナナを1本ずつに分け、ビニール袋に入れます。冷蔵室は温度が低すぎて低温障害を起こすことがあるため、野菜室に入れて保存しましょう。
・冷凍保存
冷凍庫で保存するときは、皮をむいたバナナをラップで包むか、ジッパー付き保存袋・タッパーなどに入れます。1本まるごと冷凍させることも、一口大に切ってから冷凍させることも可能です。また、レモン汁をかけておくと変色を防げます。
冷凍したバナナは解凍しても元の食感には戻らず水分でベタついてしまうので、凍ったままスムージーやアイスにアレンジするのがおすすめです。
【管理栄養士監修】バナナのたんぱく質はどのくらい? 食べるベストタイミングについて紹介バナナには、どれくらいのたんぱく質が含まれるかご存じでしょうか。この記事では、たんぱく質をはじめとする、バナナに含まれる栄養素について詳しく説明していきます。バナナの特性を活かす、食べるタイミングについても解説しています。
新鮮なバナナの選び方

バナナを日持ちさせるには、新鮮なバナナを選ぶことが大切です。新鮮なバナナの見分け方を確認しておきましょう。
まず、房の付け根を確認してください。付け根が太くしっかりしているものほどおいしいバナナであることを示しています。また皮に傷や黒ずみがなくきれいなものが新鮮です。全体的に黄色くなって、角が丸みを帯びているものは、家庭でも追熟させやすいのでおすすめです。
まとめ
バナナは追熟することで甘味が増し、さらにおいしく食べられます。購入後、すぐに食べるのではなく、数日常温に置いて追熟させてみましょう。食べ頃になるとシュガースポットが出てくるのですぐにわかります。すぐに食べきれない場合は、冷蔵・冷凍保存するといいでしょう。
プロフィール

監修者:貞本 紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。