【管理栄養士監修】ゆで卵・煮卵の日持ちは何日?【常温・冷蔵・冷凍】の保存法を解説

お弁当の一品や、食卓の彩りを足すのにとても便利なのが卵料理です。保存や調理方法次第では、日持ちもしてさらにおいしく食べることができます。そこで今回は、だれでも手軽に作れる「ゆで卵」や「煮卵」の日持ち日数、保存方法や調理方法、食べることが危ぶまれる卵の見分け方などをご紹介します。

【管理栄養士監修】ゆで卵・煮卵の日持ちは何日?【常温・冷蔵・冷凍】の保存法を解説

ゆで卵・煮卵の日持ち日数の目安

ゆで卵・煮卵の日持ち日数の目安

意外かも知れませんが、生卵よりもゆで卵や煮卵の方が日持ちはしません。生卵は冷蔵保存するなら、生食が可能な日数は2週間~20日前後あります。
では、ゆで卵や煮卵の場合はどうでしょうか。

◼️ゆで卵
【常温保存】
・おすすめしません

【冷蔵保存 殻なし】
・当日

【冷蔵保存 殻付き(かたゆでの場合)】
・3~4日

【冷凍保存】
・フィリングの状態で約1ヶ月
基本的に、ゆで卵は殻付きでも剥いた状態でも冷凍保存に適さないため、マヨネーズと和えたフィリングにしての保存がおすすめ。

◼️煮卵
【常温保存】
・おすすめしません

【冷蔵保存】
・3~7日程度
かたゆでなら7日程度、半熟なら3日以内。

【冷凍保存】
・フィリングの状態で約1ヶ月
ゆで卵と同様、煮卵も冷凍保存は不向き。

ゆで卵は、殻を剥いたものと殻付きでは若干ですが日持ちする日数に違いがでます。
煮卵は、ゆで卵の状態よりも日持ち日数が長くなりますが、常温保存はゆで卵と同様におすすめできません。万が一お弁当などに入れる場合は気温の高い日は避け、早めに食べきることが大切です。かためにゆでる、味付けを濃くする、保冷材を活用するなどして気を付けましょう。

正しいゆで卵・煮卵の保存方法

正しいゆで卵・煮卵の保存方法

卵をおいしく安全に食すためにも、正しい保存方法、調理方法をマスターしましょう。

ゆで卵の場合

卵はゆでることによって「リゾチーム」という酵素の働きがなくなってしまうため、日持ちしにくくなります。ゆでた後は冷蔵庫での保存が一番適しているといえるでしょう。
より日持ちさせたい場合は、殻付きのままでの保存がおすすめです。
注意したい点として、殻にひびが入ると雑菌が繁殖しやすくなります。冷蔵庫内にある所定の卵ケースでは、ドアの開閉による振動や、ものがぶつかる衝撃などで卵がひび割れる可能性があるため、保存は冷蔵庫内でも奥の棚にしまうようにしましょう。できれば、卵が入っていたパックを保存に利用すると安心です。

冷凍保存はおすすめしませんが、どうしても、という場合は、フィリングなどに加工してから冷凍しましょう。ファスナー付きの保存袋や蓋付きの密閉容器などで保存します。

煮卵の場合

ゆで卵に比べ日持ちしますが、冷蔵保存が基本です。
煮卵を煮汁ごとファスナー付きの保存袋に入れてから、液漏れしないようにさらに蓋付きの密閉容器に入れての保存がおすすめです。このとき、空気をしっかり抜くことがポイントになります。
また、蓋付きの密閉容器に直接煮卵を煮汁ごと入れ、ラップでぴったりと落し蓋の要領で調味料と卵に隙間ができないようにすることで、味をまんべんなく付ける方法もあります。
いずれも、ポイントは密閉できる袋や容器に「煮汁ごと」入れ、冷蔵保存することです。

ゆで卵は煮卵にして日持ちを延ばす

ゆで卵は煮卵にして日持ちを延ばす

煮卵のほうがゆで卵より日持ちするというのには理由があります。
たとえば、卵が原因で引きおこされる食中毒のひとつに「サルモネラ菌」の繁殖がありますが、この菌は70℃以上で一定の時間加熱(中心温度70℃ 1分以上、他の食材と混じる場合は75℃ 1分以上)することにより死滅します。また、砂糖や醤油など保存効果が期待される調味料と一緒に「煮る」という調理方法で、ゆで卵の状態より日持ちがしやすくなると言われています。
本来の「煮卵」とは、煮汁の中にゆで卵を入れて煮込む料理を指しますが、近年では煮汁やたれにゆで卵を「漬け置き」する方法がより手軽で人気です。

煮卵の日持ちを延ばす調理ポイント

濃いめの味付けにする
◼️煮汁やたれに漬け置きする(冷蔵庫内で4~12時間程)
◼️煮汁やたれに酢を入れる
◼️卵は固めにゆでる
◼️卵をゆでるときは殻がひび割れないようにする

しょうゆ、砂糖、塩、酢、みりん…といった調味料を使い、味付けを濃くすることで雑菌の繁殖を抑えます。また、卵を煮汁にむらなく漬けることで抗菌作用にも期待できます。
卵は半熟よりも固めにゆでることで、黄身の中心まで火が通り日持ちしやすくなります。

煮卵は味付けのアレンジが豊富

煮卵は煮汁に使う調味料を変えることで、味のバリエーションの広がりを楽しめる料理です。鍋にお好みの調味料で煮汁を作りゆで卵を入れて煮る、又はファスナー付きの保存袋や蓋付きの密閉容器に煮汁や漬けだれとゆで卵を入れ漬け置きするだけ、という簡単な調理方法でできあがります。

・基本の味付け
基本の味付けでは、しょうゆ・砂糖・みりん・酢といった調味料で手軽に調理できます。

・麺つゆを利用
さらに手軽に調理したい場合は、市販されている「麺つゆ」を利用できるでしょう。濃縮タイプ・ストレートタイプがあるので、味付けの濃度が調節しやすいのも手軽なポイントです。

・変わり種の味付け
身近にある調味料ではカレー粉、オイスターソース、ナンプラー、味噌、キムチの素…などで定番とは一味違った煮卵が楽しめます。主に、密閉できる保存袋や保存容器での「漬け置き」に向いています。
また、「漬けもの」の要領で作る煮卵のピクルスなども日持ちする調理方法です。

ゆで卵も半熟からかたゆでまで、好みの柔らかさがあると思いますが、ゆで時間を6~11分の間にするとおいしいゆで卵が作れます。日持ちさせることを考えるなら、かたゆで卵(約12分でかたゆで)がおすすめです。
煮卵は、調理が簡単なのはもちろん、自分好みの火の通り加減に調整できることや、新たな味付けにチャレンジしやすい点がとても魅力的な料理といえるでしょう。

そろそろ危ないゆで卵・煮卵の見分け方

そろそろ危ないゆで卵・煮卵の見分け方

まずは匂いで判断できます。腐った卵の匂いとよく表現される「硫黄」の匂いがしたら注意が必要です。卵の表面を触ると糸を引くような粘り気がでてきます。黄身もしっとりしていたり、色が緑色に変色していたりするのも危ないサインです。
安全に食べられるか不安なときは、迷わずに廃棄する決断も大切です。

まとめ

ゆで卵・煮卵の日持ちについて、保存方法や調理方法をお伝えしました。ゆで卵は冷蔵保存が基本で、冷凍する場合はかならずフィリングに加工してから保存します。煮卵は、加熱や調味料を加えることで日持ちを延ばせるとされていますが、基本、卵料理は、調理が始まってから、2時間以内には食べるとよいとされているので、衛生管理をしっかり気を付けたうえで行ってください。簡単な調理法なので、お好みの味付けでおいしく安全に卵をいただきましょう。

プロフィール

監修者:横川 仁美

監修者:横川 仁美

管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。

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