【管理栄養士監修】バターの日持ちは何日?【冷蔵・冷凍】ごとの保存法を解説
バターや生クリームを使った手作りお菓子、きのこのバターソテーなど、バターは日常にかかせません。しかし最適な保存方法や賞味期限が気になる方は多いのではないでしょうか。 そこでバターの保存期間や、長期保存の方法、そろそろ使うのが危ないバターの見分け方をご紹介します。
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バターの日持ち日数の目安

冷蔵の場合、開封前の状態だと6か月、開封済みのものは大体2週間程度が賞味期限の目安です。バターは匂いが移りやすいため、できるだけ匂いが強いものと一緒に置くのを避け、密封された容器に入れるなどの工夫をすれば、もう少し長持ちします。
2週間程度で使い切ることができない場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍保存であれば、開封後のバターは3~4週間、未開封であれば1年程度日持ちすると言われています。これは一般的なバターだけでなく、フランスで有名なエシレバターや発酵バターも同じと考えてよいでしょう。ただし長く保存すればするほど風味は飛んでしまいます。
開封後はなるべく早めに使い切ったほうがよいですが、あらかじめ数週間では使い切れないとわかっている場合は、すぐに冷凍保存をしましょう。
正しいバターの保存方法

一度開封し、空気に触れると酸化する速度が速くなるため、なるべく早めに食べきったほうがよいですが、冷蔵で保存する際は、ラップ、もしくはアルミホイルでしっかりと包んで保存するのがおすすめです。
あるいは、匂いが移らないように匂いの強いものと一緒に保管するのは避け、タッパーに入れておくなど、なるべく空気に触れない工夫をしましょう。
【管理栄養士監修】バターの糖質・カロリーはどれくらい?有塩・無塩での違いも解説高カロリー食材として、ダイエット中には避けたい食材とされてきたバター。しかし実は、糖質制限ダイエットでは強い味方になってくれる食材なのです。この記事では、バターの糖質量やカロリー、栄養について解説します。
バターを長期保存する方法

バターを長期保存したいときは、冷凍保存するのがおすすめです。ラップなどで密封状態にし、空気に触れることがないようにします。冷凍で保存することにより匂い移りもなくなるため、複数回に分けて使いたいときにおすすめの保存方法です。
小分けで冷凍保存する場合は、あらかじめ一度に使い切れるサイズに切り、1つずつラップやアルミホイルで包んで密封状態にします。小包装にしたものをさらにタッパーやフリーザーバッグに入れて冷凍し、使いたいときに取り出して使います。一度溶けてしまったものを再度冷凍すると風味を損なう原因になるので、利用する際に使う分だけ取って解凍してください。
未開封のまま冷凍する場合は、もともとの銀紙の上からラップで包んで密封し、フリーザーバッグに入れておきます。銀紙がない場合は、アルミホイルで包んでからラップで包みます。冷凍庫を開けたときの温度変化を避けるために、奥のほうにしまっておくのがおすすめです。
小分けにして保存した場合は、冷蔵庫に入れて自然解凍させるか、もしくは凍ったままでも使用することができます。未開封のまま冷凍した場合は、冷蔵庫で自然解凍してください。この際、すべて使い切ることができない場合は、使用分だけ切り取って解凍し、残りはすぐに冷凍庫に戻します。
そろそろ危ないバターの見分け方

バターを使う際に正しく保存していたとしても、腐ってしまうことがあります。季節によってはバターにもカビが生えることがあります。表面が白っぽくなっていたり、購入したときと違う色になっていたら使うのを控えたほうがいいでしょう。また、バターからすっぱい臭いや石油のような臭いがしてきたら腐ってしまっています。
明らかにおかしいと思ったら使わないほうがよいでしょう。
まとめ
バターは、食パンにつけたり、スイートポテトなどのお菓子に使ったりするだけでなく、さつまいものバター醤油焼きや、手作り大豆バターなど、レシピは無限大です。バターを大量に購入しても冷凍しておくと長持ちし、匂いも移りにくいため、長期保存させたい方は冷蔵より冷凍保存がおすすめです。最初は手間になりますが、あらかじめ分量ごとに切っておくと使いたいときにさっと出せて便利です。ぜひ試してみてください。
プロフィール

監修者:横川 仁美
管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。