【管理栄養士監修】ビールの糖質で太る?他のお酒と比べると?

おしゃれなクラフトビール専門店が増え、テイストの幅も広がっているビールは、男性だけでなく女性も楽しめるアルコール飲料です。しかし、「ビールを飲むと太るのでは?」と心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、ビールの糖質やカロリー、栄養に加え、他のお酒と比較した場合についても詳しく解説していきます。

【管理栄養士監修】ビールの糖質で太る?他のお酒と比べると?

最近では糖質オフやカロリー0、プリン体0など、成分にこだわったビールが増えています。ビールの種類で食品成分表に記載があるものは「淡色・黒・スタウト」の3つです。ビールと聞いて一般的によくイメージされる小麦色のものは、淡色に分けられます。

発泡酒はビールよりも麦芽の使用量が少ない、ビール風味のアルコール飲料です。厳密にはビールではありませんが、ビールと類似し、同様に親しまれているため、ここでは発泡酒をはじめ、近年需要が増え始めているノンアルコールビールについても併せて紹介していきます。

発泡酒より低い!ビールの糖質量

発泡酒より低い!ビールの糖質量

まずは、ビール・発泡酒・ノンアルコールビールの種類別におおよその糖質量を見ていきましょう。

■ビール100mlあたりの糖質量
・淡色:3.1g
・黒:3.4g
・スタウト:4.6g
・発泡酒:3.6g
・ノンアルコールビール:1.2g

角砂糖1個が約3〜4gなので、ビールは角砂糖1個と同じくらいの糖質量になります。

次に、コップなどの入れ物の大きさによる違いを見てみましょう。

■ビールコップ1杯分(200ml)の糖質量
・淡色:6.2g
・黒:6.8g
・スタウト:9.2g
・発泡酒:7.2g
・ノンアルコールビール:2.4g

■ビール1缶分(350ml)の糖質量
・淡色:10.9g
・黒:11.9g
・スタウト:16.1g
・発泡酒:12.6g
・ノンアルコールビール:4.2g

■ビールジョッキ1杯分(500ml)の糖質量
・淡色:15.5g
・黒:17.0g
・スタウト:23.0g
・発泡酒:18.0g
・ノンアルコールビール:6.0g

ビールは糖質量が多いと思われがちですが、一般的なビールの糖質量は発泡酒よりも少ないことがわかります。

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

ビールのカロリー量は?

ビールのカロリー量は?

次に、ビール・発泡酒・ノンアルコールビールの種類別におおよそのカロリーを見ていきましょう。

■100mlあたりのカロリー
・淡色:40kcal
・黒:46kcal
・スタウト:63kcal
・発泡酒:45kcal
・ノンアルコールビール:5kcal

一般的に飲まれる量に換算してみましょう。

■ビールコップ1杯分(200ml)のカロリー
・淡色:80kcal
・黒:92kcal
・スタウト:126kcal
・発泡酒:90kcal
・ノンアルコールビール:10kcal

■ビール1缶分(350ml)のカロリー
・淡色:140kcal
・黒:161kcal
・スタウト:221kcal
・発泡酒:158kcal
・ノンアルコールビール:17.5kcal

■ビールジョッキ1杯分(500ml)のカロリー
・淡色:200kcal
・黒:230kcal
・スタウト:315kcal
・発泡酒:225kcal
・ノンアルコールビール:25kcal

お茶碗一杯のご飯(150g)が約250kcalなので、それに比べるとビールはそれほど高カロリーではありません。ビールを飲むと太ると思われているのは、実はおつまみが原因の一つです。のどごしのよいビールには、揚げ物などの高カロリーのおつまみが合うため、結果的にカロリー摂取量が多くなる傾向にあります。

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

ビールに含まれる栄養と効能

ビールに含まれる栄養と効能

ビールの原料は、麦芽、ホップ、ビール酵母です。これらには多くの栄養が含まれており、さまざまな効能も見られます。

麦芽

麦芽には、ビタミンB群やミネラルなどの栄養素が含まれています。
ビタミンB1には、糖質の分解を助ける働きがあり、疲労回復の効果も期待されます。
ビタミンB2には、ほとんどの栄養素の代謝を助ける働きがあり、肌のターンオーバーを正常化させるなど美肌作りにも役立つとされています。また、ミネラルも含まれているため、代謝アップのサポートも期待されます。

ホップ

ホップには、ポリフェノールやフィストロゲンなどの物質が含まれています。
フィストロゲンは、女性ホルモンに似た働きがあるといわれており、イライラや冷え性、肩こりなど女性特有の悩みを改善する効果があるとされています。

ビール酵母

ビール酵母には、ビタミンB群や食物繊維、核酸などの栄養素が含まれています。
これらの栄養素には、腸内の善玉菌を増やす働きがあるとされており、消化機能を助けてくれたり、整腸作用による便秘の改善にも効果が期待されたりします。

他のアルコールとビールを比較!糖質やカロリーに差はある?

他のアルコールとビールを比較!糖質やカロリーに差はある?

ビール以外のお酒と比べて、糖質とカロリーの違いを見ていきましょう。

まずは、糖質量を比較すると以下のようになります。

■100mlあたりの糖質量
・ビール(淡色):3.1g
・赤ワイン:1.5g
・日本酒:4.9g
・焼酎(甲類):0.0g

一般的に飲まれる量に換算してみましょう。

・ビール(淡色 350ml):10.9g
・赤ワイン(180ml):2.7g
・日本酒(180ml):8.8g
・焼酎(甲類 90ml):0.0g

次に、カロリーを比較してみましょう。

■100mlあたりのカロリー
・ビール(淡色):40kcal
・赤ワイン:73kcal
・日本酒:109kcal
・焼酎(甲類):206kcal

一般的に飲まれる量に換算するとこのようになります。

・ビール(350ml):140kcal
・赤ワイン(180ml):131kcal
・日本酒(180ml):196kcal
・焼酎(甲類 90ml):185kcal

一般的に飲まれる量で比較すると、ビールは糖質量が高いアルコール飲料です。ダイエット中の方は、焼酎やワインなどの低糖質のアルコールを嗜むようにするか、ビールを飲む場合も、一緒に楽しむ料理やおつまみなどの糖質量に気をつけるとよいでしょう。

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

まとめ

この記事では、ビールの糖質量やカロリーについてまとめました。「ビールは太る」というイメージがあるかもしれませんが、ビールそのものの糖質量やカロリーよりも、一緒に食べる料理やおつまみの影響が大きいことが分かりました。原料である麦芽やホップ、ビール酵母に、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどが含まれているのもうれしいポイントです。飲む量やおつまみとのバランスを考えながら、楽しくビールを味わいましょう。

プロフィール

監修者:横川 仁美

監修者:横川 仁美

管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。

「食」の人気記事