【料理家監修】バナナの日持ち日数は?追熟するなら常温がおすすめ

南国育ちのバナナは一年中、美味しく食べられる果物です。食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれ、肌のコンディションや便秘の改善にも効果的と言われています。そんなバナナですが、保存方法が間違っていると、早く傷んでしまうことがあります。そこで、バナナの保存方法や、食べ頃などについて紹介します。

【料理家監修】バナナの日持ち日数は?追熟するなら常温がおすすめ

季節によって違うバナナの日持ち日数

季節によって違うバナナの日持ち日数

その多くが熱帯や亜熱帯の地域で育ち輸入されるバナナは、一年中、市場に流通しています。大部分は青さや固さが残る状態で輸入され、日本国内で追熟(果実を収穫したあとにさらに成熟させること)されます。

購入してすぐに食べる方もいれば、多めに買っておいて少しずつ食べる方もいるかと思いますが、気になるのが、日持ちが可能な日数です。どれくらいの間、持たせることができるのでしょうか。

バナナが美味しく食べられる期間は、季節によって異なります。一般的には夏は2~4日程度、冬は7~10日程度と考えておくといいでしょう。ただし、お店で売っている状態にもよりますので、心配なときはカビが出ていないかなど、ご自身で確認してください。

バナナの食べ頃は人それぞれですが、皮にシュガースポットと呼ばれる茶色~黒色をした斑点のようなものが出てくると、甘くなってきたサインです。

美味しさ続くバナナの保存方法

美味しさ続くバナナの保存方法

バナナは気温の高い地域でとれる果物なので、室温が15~20℃程度の場所で保存するのが最適です。そのため、季節によって保存場所や方法を変えるのがおすすめです。

季節毎の保存方法

気温の高い夏はバナナが熟しやすく、冬は熟しにくいため、それぞれ保存方法を変えると長持ちさせることができます。

夏場は早めに熟しますが、その分、傷んでいくのも早く、気を付けなくてはいけません。常温での保存でも十分ですが、シュガースポットが出たら、早めに食べきるようにしましょう。日持ちさせたい場合は1本ずつに分け、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れると比較的長持ちします。

バナナは13℃以下の場所で保存をすると追熟しなくなります。そして、黒ずんだり、劣化したりしてしまうことも多くあります。新聞紙やタオルなどで包んでビニール袋に入れた上で、暖かいリビングなどに置いておくといいでしょう。

保存する際には房をはずして1本ずつにするのがポイントです。なぜなら、バナナは熟成を促すエチレンガスを発しているので、房のままにしておくと隣り合ったバナナの追熟を互いに速めてしまうからです。

また、テーブルなどに接触しているとその面が黒ずんでいくので、接触面をできるだけ小さくするように置くのがおすすめです。バナナの丸い方を上側にして置くと接触部分を減らせます。

接触面をなくすために、バナナスタンドを使うのも手です。バナナスタンドがなければ紐やS字フックを使って、風通しのよい場所に吊るすといいでしょう。

バナナを長期保存する方法

バナナを長期保存する方法

バナナも冷凍保存をすると長持ちさせることができます。常温では1週間程度の日持ちですが、冷凍ならば1カ月程度、持たせることが可能です。

しかも、バナナは冷凍をすると甘みが増します。冷凍する際には、バナナが圧によって黒くならないように、皮をむいてラップをふんわりと巻いてください。

また、輪切りにしてお互いがくっつかないように食品保存用プラスチックバッグに入れて凍らせると、あとでデザートやサラダのトッピングにするのにも便利です。また、ミキサーにかけてスムージーにすることもできます。もちろん、半解凍にしてそのまま食べても美味しくいただけます。
さらに、すりつぶしてから冷凍 をすると、まるでアイスのような感覚で食べることができます。冷凍バナナを使ったオリジナルのレシピをぜひ、編み出してみてはいかがでしょうか。

美味しいバナナの選び方

美味しいバナナの選び方

バナナを選ぶときにチェックしたいポイントは、シュガースポット以外では以下の3つです。

・全体に黄色くなっている
・房の付け根が太さもあってしっかりしている
・甘みがあるものが好みならば大きくて比較的ずんぐりしたものを選ぶとよい

お店でぜひ、チェックしてみてください。

しかし、お店ではまだ青みが残るものから、すでにシュガースポットがしっかりと出ているものまで、さまざまなバナナを見ることがあります。購入してすぐに食べたいのか、買い置きして少したってから食べたいのかを考えて、購入するとよいでしょう。

沖縄では特産の島バナナが緑色のままで売られていることが多くあるので、購入して家で追熟するのを待って食べます。だいたい10日前後で食べ頃になります。

また、モンキーバナナ(セニョリータ)のように、シュガースポットが出ない品種の場合には、全体がしっかりと黄色くなっていたり、シミのような黒ずみが出てきたりすると甘みが出てきたと考えてOKです。

まとめ

バナナは15~20℃で保存をすると、美味しく食べやすくなります。食べ頃をチェックする目安は、皮の表面にシュガースポットが表れているかどうかです。黒い斑点のようなシュガースポットが出始めたら、甘くなってきた証拠です。バナナは一年中、流通していますが、夏は冷蔵庫の野菜室、冬は暖かいリビングなどで保存するのがおすすめです。

プロフィール

監修者:貞本 紘子

監修者:貞本 紘子

料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。