スイカの賞味期限・保存期間はどのくらい?丸ごと・カットの正しい日持ち方法を解説
夏になると無性に食べたくなるスイカですが、どれくらい日持ちするかご存じでしょうか。この記事では、丸ごと1個のスイカとカットスイカのそれぞれの日持ちの目安(賞味期限)と正しい保存の方法、さらに長期保存の方法を解説していきます。また、おいしいスイカの見分け方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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スイカの日持ちはどのくらい?

スイカは収穫してから徐々においしさが失われていきますが、まるごと1個の状態であれば、収穫後2週間~1カ月は常温保存が可能です。スイカは冷やしすぎるとだんだんと甘みが弱まり、おいしさが損なわれるため、冷蔵室や野菜室での保存は避け、常温の涼しいところで保存しましょう。
ただし、スイカを切った後や、1/4個や1/6個にカットされたスイカを購入したりした場合は、常温よりも冷蔵で保存をして2~3日で食べ切るようにしましょう。
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正しいスイカの保存方法

スイカまるごと1個を常温保存する際は、特に新聞紙などに包む必要はなく、そのままの状態で風通しの良い、冷暗所で保存しましょう。そして冷やして食べたいときは、何時間も冷蔵庫に入れてしまうと冷やしすぎて甘みが落ちてしまうため、食べる1時間程度前に冷蔵庫に入れると良いでしょう。時間に余裕がある場合は、もっともおいしく食べられる冷やし方といわれる方法があります。冷やし方はとてもシンプルで、スイカに布をかぶせ、食べる2~3時間前から冷たい流水をかけるだけです。流水は水道水をちょろちょろと流す程度で、大きめの鍋やタライがあれば、スイカの下に置いて受け皿にすることで節水ができ、効率が良くなります。
一方、購入したカットスイカや食べ切れなかったスイカは、そのままの状態だと乾燥して味が落ちるため、1切れずつラップをしてから冷蔵室で保存しましょう。量が多い場合は、皮から果肉を切り離し、果肉をひと口大に切ってから密閉容器に入れて冷蔵室で保存すると、食べやすくなるのでおすすめです。
スイカを長期間保存する方法

ただし、スイカが食べ切れない場合は、冷凍保存をすることができます。保存方法は、果肉をひと口大にカットして、冷凍用保存袋に平らになるように並べ入れ、好みで砂糖をまぶしてから空気を抜いて冷凍室に入れます。この状態で約1カ月保存可能です。
ただし、冷凍スイカは解凍すると食感が悪く、水っぽい味わいになるため、食べる際はほかの食材と一緒にミキサーにかけてスムージーにしたり、細かくしてシャーベットやフルーツポンチに入れたりして使い切るようにしましょう。
新鮮でおいしいスイカの見分け方

おいしいスイカを食べたいなら、新鮮でおいしいものを購入することが大切です。ここでは、まるごと1個のスイカとカットスイカの見分け方をご紹介します。
まるごと1個の場合
表面の縞模様がはっきりしているほど甘く、黒い模様のところが少し盛り上がっているものほど新鮮な証しです。また、ツルが枯れているものは鮮度が落ちているため避け、ツルが緑色をしているものを選びましょう。
ツルの付け根が少しくぼんで周囲が盛り上がってきたり、ツルの部分と逆のおへそ部分が大きくなっていたりするほど、完熟していて食べ頃です。逆におへそが小さいものは日持ちするため、すぐに食べなかったり、人に差し上げたりする際はおへそが小さいものを選びましょう。
加えて、昔からスイカの表面を手で叩いた音で、糖度や状態が見分けられるといわれています。低くて重い音がするときは「熟れすぎ」、軽くて高い音がするときは「未熟」なのですが、実はこの音の聞き分けは難しいため、上記で紹介した部分で見分けるようにしましょう。
なお、スイカまるごと1個を常温保存する際、保存期間内でもスイカから酸っぱいにおいがしたり、表面がやわらかいと感じたりしたら、中身が液状化して傷んでいる可能性があるので、食べないようにしましょう。
カットスイカの場合
カットスイカを選ぶ際は、果肉が熟しすぎていたり、乾燥していたりするものは避けて果肉が締まって赤くきれいで、白い部分との境目がくっきりしているものを選びましょう。また、白っぽい種のものは未熟なため避け、黒々としているものを購入しましょう。
まとめ
今回はスイカの保存方法などについてまとめました。スイカはまるごと1個かそれともカットした状態かで、日持ちする日数や保存方法が異なります。また、新鮮でおいしいスイカの見分け方も、まるごとかカットした状態かで違うため、ぜひ記事を参考にして、どちらの状態でもおいしいスイカを購入し、正しい保存方法で食べ切るようにしましょう。
プロフィール

監修者:貞本 紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。