【料理家監修】開封後もOK!豆腐を日持ちさせる方法
食卓に上ることの多い豆腐ですが、使いきれずに残ることもありがちです。そこで、日持ちの目安や正しい保存方法について、パック未開封と開封後とでまとめました。豆腐の長期保存方法と、美味しい豆腐の見分け方も紹介します。
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豆腐の日持ちはどのくらい?

豆腐は出来上がりから8時間程度で風味が落ち始める傷みやすい食材です。
そのため、スーパーなどで売っているパック入りの豆腐も、表示されている賞味期限を目安に出来るだけ早いうちに食べることをおすすめします。
一般的なパックに入った木綿豆腐や絹ごし豆腐の賞味期限は、5〜7日がほとんどですが、中には1〜2ヶ月と賞味期限が長い豆腐もあります。これは、充填豆腐(充填絹ごし)という種類のものです。パックに豆乳と凝固剤を注入した後に加熱して固めるため、殺菌されて日持ちが良くなります。さらに最近では無菌充填豆腐という商品もあり、こちらは常温保存で半年ほど日持ちが可能です。
なお、これらの日持ち期間は未開封状態での日数です。開封後はどれも2〜3日で食べるようにしましょう。
一般的なパック商品には、豆腐が崩れるのを防ぎ、水分を保つための水が入っています。日持ちさせるためには、開封後は一度水を捨てて、新鮮な水に取り替えましょう。
また、豆腐をより長く保存したい場合は冷凍保存が適しています。冷凍保存の場合は1ヶ月ほど保存ができます。
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正しい豆腐の保存方法

パック入りの豆腐は、未開封の場合そのまま冷蔵庫に入れます。豆腐は冷えすぎると食感が変わってしまうので、庫内でも冷気の強い場所は避けるようにしましょう。
開封後の豆腐は、パックに残った水を捨てて、他の食品の臭いが移らないよう、タッパーなどの蓋の付いた保存容器か、ラップをかけて保存します。
豆腐がヒタヒタになるくらいの水を入れて浸します。水は最低でも1日1回は取り替えてください。
一般的な木綿や絹ごし豆腐は、9割近くが水分です。そのため水に浸して水分量を保つことで、豆腐の柔らかな食感を保つことができます。しかし、豆腐に含まれる旨味や栄養素が水に溶け出してしまうため、旨味・栄養素を保ちたい場合は水に浸さずに冷蔵保存しましょう。ただし水に浸す方法よりも傷みやすいので、早めに食べるようにしましょう。
豆腐を長期間保存する方法

1日でも長く美味しさを保ちたい場合は、一度熱を加えてから保存するのがおすすめです。ただし、賞味期限は守るようにしましょう。
未開封であれば沸いたお湯にパックごと1〜2分浸けるか、電子レンジで1分程度温めてください。
開封後の豆腐は、煮くずれしないように布巾などで包みます。お湯を沸かして中に入れ、一煮立ちしたら取り出します。この作業を行うことで殺菌効果が期待できます。どちらも、十分に冷ましてから冷蔵庫に保存してください。
賞味期限が切れそうな豆腐や、長期間保存したい場合には、冷凍がおすすめです。
未開封ならパックごと冷凍庫に入れるだけ。開封後の豆腐は、キッチンペーパーなどで水気を切り、ジッパー付きの保存袋に入れます。
適当な大きさにカットして冷凍すれば、必要な分だけ取り出せるので、料理する時に便利です。
冷凍した豆腐は、本来の豆腐の食感とは異なります。
木綿豆腐は、高野豆腐に近い食感になり、弾力がありお肉の代用食材としても活躍します。一度水分を絞ってから、細かく崩しながら炒め煮にするとひき肉のそぼろのようになります。
絹ごし豆腐は、湯葉のような歯ごたえになります。こちらも解凍したら水分を両手で挟んで軽く絞り、ちぎって煮物や炒め物、汁物などに使えます。
冷凍した豆腐は、味染みが良くなるので、レシピを工夫して色々な料理にチャレンジしてはいかがでしょうか。
【管理栄養士監修】豆腐の糖質とカロリーを調査!絹と木綿でどう違う?日本人にとって身近な食材である豆腐。和食に使われることも多く、栄養バランスのよい食品のイメージですが、実際どのくらいの糖質やカロリーが含まれているのでしょうか。また絹や木綿といった種類ごとの細かな違いについても気になるところです。この記事では豆腐の種類や糖質、カロリーについて具体的な数値とともにご紹介します。
買う前にチェック!凝固剤で豆腐の味が変わる

豆腐の味の違いを見極めるポイントのひとつに「凝固剤」があります。
凝固剤は、豆乳を固めさせる豆腐の原材料です。代表的なものに塩化マグネシウム(にがり)と、硫酸カルシウム(すまし粉)がありますが、凝固剤によって豆腐の味に違いが生まれます。
塩化マグネシウムを使うと、中に含まれる塩分によって、甘みとコクがありしっかりした味の豆腐になります。一方、硫酸カルシウムを使った豆腐は、あっさりした薄味で見た目に透明感があります。
パックの表示で確認できますので、豆腐選びの参考にしてみてください。
まとめ
豆腐は風味が落ちるのが早いので、パック入りでも賞味期限を目安にして、開封後はできるだけ早めに使いきりましょう。残ってしまった豆腐は、日持ち優先なら水に浸して、味重視なら水無しで冷蔵庫に保存します。一度加熱して保存すると美味しさが長持ちします。食感は変わりますが、冷凍すれば長期保存が可能です。
プロフィール

監修者:貞本 紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。