【管理栄養士監修】うどんの糖質・カロリーは高め?他の麺類とも比較
老若男女を問わず人気のうどん。家庭ではもちろん、専門店に食べに行く人も多いのではないでしょうか。当記事では、そんなうどんの糖質量とカロリーについて解説します。ご飯や他の麺類との比較もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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炭水化物だから糖質が多い?うどんの糖質量を紹介

つるつるとおいしく食べられるうどん。かけうどんやざるうどんなど、季節やその日の気分に合わせた食べ方ができるのも魅力です。しかし、うどんは炭水化物であるため、糖質量やカロリーが気になるところでもあります。
そこでまずは、100gあたりのうどんの糖質量を見てみましょう。比較材料として、ご飯100gあたりの糖質量もご紹介します。
■うどん100g中の糖質量
・うどん(生):55.6g
・うどん(茹で):20.8g
・水稲めし 精白米 うるち米:35.6g
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
茹でたうどんとご飯の糖質量を比較すると、うどんのほうが低糖質であることがわかります。糖質制限中に炭水化物を食べたくなったときには、ごはんよりはうどんの方がよさそうです。ただし、これはあくまで麺のみの糖質量で比べた場合です。うどんは、めんつゆを使って食べることが多いですし、のどごしがいいので食べる量もついつい増えがちです。そうすると、さらに多くの糖分を摂取してしまうことになりますので、ダイエット中にうどんを食べたいときは、量やトッピングの工夫をするとよいでしょう。なお、茹でたうどん1人前(270g)あたりの糖質量は56.1gです。
うどんのカロリー量はどのくらい?

続いて、100gあたりのうどんにおけるカロリーもご紹介します。こちらも同量のご飯と比較して見てみましょう。
■100g中のカロリー
・うどん(生):270kcal
・うどん(茹で):105kcal
・水稲めし 精白米 うるち米:168kcal
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
茹でたうどんとご飯を比較してみると、糖質と同じくカロリーもうどんのほうが低いことがわかります。また、うどん1人前(270g)あたりのカロリーは、284kcalです。
うどんにはどんな栄養がある?

うどんは、そのほとんどが炭水化物で構成されています。では、それ以外にどのような栄養素が含まれているのでしょうか?ここでは、うどんの持つ栄養素についてご紹介します。
・たんぱく質
たんぱく質は、生物の体を構成する要素の1つで、生命の維持に欠かせません。ただし、うどんに含まれるたんぱく質は肉や魚ほど豊富ではないため、食べるときにはつけ合わせに気を配りましょう。
・食物繊維
うどんには、水溶性・不溶性両方の食物繊維が含まれています。特に不溶性の食物繊維が多く、腸を刺激して排便を促す働きがあります。便秘気味の人にとって、積極的に摂取したい栄養素です。
うどんのみを食べる場合、ミネラルやビタミンが不足しがちです。そこで助けてくれるのが、うどんにかけるつゆやかき揚げなどのトッピング。うどんのつゆには、カリウムやカルシウムなどのミネラルを豊富に含んだ出汁が使われています。また、野菜のかき揚げならビタミンを多く摂取できます。ただ、かき揚げは小麦粉や油が使われ、糖質や脂質も多くなりがちなのが難点。ダイエット中は、大根おろし、ねぎ、刻みのり、わかめなど、これらをうまく利用されるとよりよいですね。
このように、うどんだけでは栄養素が不足しがちなので、食べる際にはミネラルが豊富に含まれるつゆや、野菜・肉・魚などを一緒に摂取するようにしましょう。
実はそばより太りにくい?うどんと他の麺類の糖質・カロリーを比較

うどんと同じく、よく家庭で食べる麺類にそば・スパゲッティ・中華麺などがあります。これらの麺類と、うどんの100gあたりの糖質・カロリーを比較してみましょう。
■100g中の糖質・カロリー
・うどん(茹で):糖質20.8g、カロリー105kcal
・そば(茹で):糖質24.0g、カロリー132kcal
・スパゲッティ(茹で):糖質29.2g、カロリー167kcal
・中華麺(茹で):糖質27.9g、カロリー149kcal
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
上記の結果から、うどんは今回比較した中で、糖質・カロリーともにもっとも低い数値であることがわかります。逆に糖質・カロリーともにこの中で最も高いのはスパゲッティです。スパゲッティはソースの種類も豊富で、中には糖質やカロリーを大幅に増してしまうものもあります。低糖質・低カロリーで食べたいならうどん、栄養価で選ぶならそばがおすすめです。
さらにうどんとそばの違いとしては、消化の良し悪しが挙げられます。そばは食物繊維を多く含むため、消化しづらいという特徴がありますので、便秘気味のときはそばが、風邪気味の際など消化のよいものを食べたいときにはうどんが向いていると言えるでしょう。
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まとめ
うどんは、麺のみで比較するとご飯や他の麺類に比べ、低糖質・低カロリーな食材です。食べ過ぎはよくありませんが、適量であれば糖質制限やダイエット中の味方となってくれるでしょう。ただし、うどんだけでは栄養素が不足しがちなので、つけ合わせを意識することが大切です。
プロフィール

監修者:横川 仁美
管理栄養士。食と健康・美容を繋ぐ「smile I you」代表。
メタボリックシンドロームの人へ向けた保健指導を中心に、ダイエットサポート、電話相談、雑穀販売等のカウンセリング等を通して、のべ2000人の方に、食のアドバイスに携わる。目の前の人の「今」、そして「これから」を大切にした食の提案を目指している。
また、健康食育シニアマスターやマイ穀スタイリスト、ヘルスケア栄養ライターの資格も保有。