ブルーベリーの日持ちは?常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法のポイントを解説

ブルーベリーの日持ちは、常温保存の場合、収穫してから2~3日が目安です。しかし、冷蔵なら約1週間、冷凍なら約6ヶ月の長期保存も可能です。この記事では、ブルーベリーを少しでも長く日持ちさせるために、常温・冷蔵・冷凍、それぞれの正しい保存方法のポイントをパターン別に解説します。

ブルーベリーの日持ちは?常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法のポイントを解説

ブルーベリーの日持ち期間の目安

ブルーベリーの日持ち期間の目安

北米大陸原産のブルーベリーは日本でも広く栽培されており、6月から8月の収穫シーズンにはブルーベリー狩りを楽しめる農園もたくさんあります。では、ブルーベリーはどのくらい日持ちするのでしょうか。野菜や果物などの生鮮食品は販売時に賞味期限や消費期限を記載する義務がありませんので、鮮度や日持ちについては自分で見極める必要があります。

ブルーベリーは新鮮なほど味が良く、収穫とともに水分が抜けはじめ急速に鮮度と味が落ちていきます。鮮度を少しでも保つためには常温に置かず冷蔵保存するのがおすすめです。冷蔵保存の場合、日持ちは収穫してから約1週間です。さらに長期間保存したい場合は冷凍保存も可能です。冷凍で保存できる期間の目安は約6ヶ月です。

常温保存の場合、日持ちは収穫してから2~3日が目安です。高温の場所に保存していたり表皮に傷がついていたりした場合はそれより早く傷んでしまうこともありますので注意しましょう。また、スーパーで購入したものはすでに収穫してから日数が経っている場合もありますので、出来るだけ早く食べるようにしましょう。

【常温・冷蔵・冷凍】ブルーベリーの正しい保存方法をパターン別に解説!

【常温・冷蔵・冷凍】ブルーベリーの正しい保存方法をパターン別に解説!

次に、ブルーベリーを少しでも長く日持ちさせるために、保存するときに気をつけたいポイントを解説していきます。

常温保存

ブルーベリーは収穫と同時に鮮度が落ちていくのが早く、常温での保存には適していません。持ち運びなどで常温になる場合には、ポリ袋に入れたり、食品用ラップフィルムで包んだりして乾燥から守り、保冷バッグなどに入れて温度が上がりすぎないようにしておきましょう。

冷蔵保存

1週間以内に食べきれる場合は冷蔵保存がおすすめです。ブルーベリーの実は、白い粉状の「ブルーム(果粉)」で包まれています。ブルームは果実が乾燥するのを防ぐ役割があり、そのまま食べても問題ありません。水洗いでブルームが取れたり皮が破れたりすると傷みが早くなるため、保存する時は洗わずに密閉容器かポリ袋に入れて、湿度が高めに設定されている野菜室に保存します。食べる直前に軽く洗いましょう。洗う際には、ブルーベリー同士をこすりあわせるようにすると傷んでしまうため、ボウルに水をはってその中に入れて洗うと良いでしょう。

冷凍保存

長期間保存したい場合は冷凍がおすすめです。まず、軽く水洗いをして表面のゴミやホコリなどを取り除きます。その後、水気をペーパータオルなどに吸わせて取り、冷凍用の保存袋などに小分けしてから冷凍庫に入れましょう。保存方法のコツについては次の章で詳しく説明します。

冷凍がオススメ!ブルーベリーを長期間保存するポイント

冷凍がオススメ!ブルーベリーを長期間保存するポイント

冷凍すればブルーベリーを長期間楽しむことができます。おいしさを損なわず冷凍保存するにはいくつかのポイントがあります。

まず、皮がブルームに包まれて張りがある状態のよいものを選びます。皮が破れているもの、果肉が崩れているもの、明らかに傷んでいるものは取り除いておきましょう。ヘタの部分に枝がついていたらそれも取り除きます。

次に、選び出したブルーベリーを洗います。洗ったらペーパータオルに水気を吸わせて、水気を切っておきましょう。水気がついたまま冷凍するとブルーベリー同士がくっついてしまい、必要な量だけ取り出すのが難しく、トッピングなどに使いづらくなります。

洗ったブルーベリーは小分けして冷凍用の保存袋に入れ、ブルーベリー同士が重ならないように平らに並べ、中の空気をしっかりと抜いて袋を閉めましょう。冷凍で味を逃がさないためにはなるべく低い温度で急速冷凍するのがポイントです。冷凍庫で冷やしておいた金属バットにブルーベリーを入れた袋を並べ、完全に凍ってから冷凍庫の保存棚に移しましょう。

冷凍庫で長期保存する場合のポイントは、温度変化を極力避けることです。ドアの開閉による庫内温度上昇の影響が比較的少ない奥側に入れて、必要な分だけ取り出して使うようにしましょう。冷凍保存したブルーベリーは半解凍してシャーベット状になったものをそのまま食べたり、スムージーやデザートのトッピングにしたりして使います。砂糖を加えて電子レンジで加熱すればジャムやソースを作ることができます。

美味しいブルーベリーの見分け方

美味しいブルーベリーの見分け方

大粒でハリとつやがあり、全体的に黒色に近い濃い紫色で、ブルームもしっかり付いているものが、味が良いとされています。中心部まで黒々としているのが完熟のサインです。中心部が白っぽい未熟な果実は食べても酸味が強すぎて甘味がありません。皮が破れているもの、ブヨブヨしているもの、実が茶色く変色しているものは傷んでいる可能性があります。上記を留意して新鮮なブルーベリーを見分けておいしくいただきましょう。

まとめ

今回はブルーベリーの賞味期限と正しい保存の方法、長期保存のポイント、おいしいブルーベリーの見分け方などをお伝えしました。ブルーベリーは採れたてが最も味がよく、収穫した時点から鮮度と味が落ちていきます。1週間以内に食べ切る場合は乾燥しないようにラッピングして、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。長期間保存したい場合はすぐに冷凍保存するのがおすすめです。冷凍保存ならおいしさをキープしつつ約6ヵ月間楽しむことができます。

プロフィール

監修者:貞本 紘子

監修者:貞本 紘子

料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。