【管理栄養士監修】クロワッサンの糖質・カロリーは高い?他のパンとの成分比較も!

バターの風味とサクッとした食感、何層にも折り重なる生地が特徴のクロワッサン。パンの中でも人気ですが、糖質やカロリーはどのくらいあるのでしょうか? 他のパンとも比較しながら解説していきます。

【管理栄養士監修】クロワッサンの糖質・カロリーは高い?他のパンとの成分比較も!

クロワッサンの糖質は?

クロワッサンの糖質は?

クロワッサンは小麦粉やバターなどが主な材料として使われます。では、糖質はどのくらい含まれるのでしょうか?

■クロワッサン100g中の糖質量
・クロワッサン:42.1g

■クロワッサン1個(40g)中の糖質量
・クロワッサン:16.8g

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

小麦粉が主な材料なため、糖質は多く、クロワッサンの重さに対して4割ほど含まれています。また、クロワッサンのサクサクとした食感の秘密はバターにあるため、脂質も高くなっています。
中にはチョコレートやあんこが入っていたり、クッキー生地タイプだったりするクロワッサンもあり、それらは一般的なものと比べて糖質が高めですので選ぶときには注意しましょう。
最近では、小麦粉の一部を大豆粉で置き換えてあるものや、砂糖の代わりに低糖質な甘味料を使用した低糖質なクロワッサンも販売されているので、気になる方は選んでみても良さそうです。

クロワッサンのカロリーは?

クロワッサンのカロリーは?

糖質や脂質が多めのクロワッサンですが、カロリーはどれくらいあるのでしょうか? 

■クロワッサン100g中のカロリー
・クロワッサン:448kcal

■クロワッサン1個(40g)中のカロリー
・クロワッサン:179kcal

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」


クロワッサンのサクサク食感を出すためにバターなどの油脂分が使われているため、カロリーも高めとなっており、ダイエット中の方は注意が必要です。

クロワッサンに含まれる栄養素

クロワッサンに含まれる栄養素

バターを多く使用するクロワッサンは脂質とカロリーが高いので、食事として食べる場合にはどんな食材と組み合わせるかが重要です。
バター由来のビタミンE含有量は比較的多いクロワッサンですが、その他のビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素はそれほど含まれていません。
そこで、クロワッサンと一緒に摂りたい栄養素や食材を解説します。

脂質の代謝を促すビタミンB2・ナイアシンを摂る

クロワッサンを食べる際には、脂質やエネルギー代謝を促進してくれるビタミンB2、ナイアシンを含む食材を一緒に摂るのがおすすめです。
ビタミンB2は納豆、卵、牛乳、レバー、海苔などに多く含まれています。牛乳とクロワッサンはよく合う組み合わせなのでおすすめです。
また、ナイアシンはカツオやサバ、レバー、玄米、アーモンド、えのきなどに多く含まれています。こちらも、アーモンドをトッピングしたクロワッサンなどにすると、クロワッサンだけを食べるよりも健康的に食べることができます。

不足しがちなたんぱく質を組み合わせる

たんぱく質はクロワッサンにあまり含まれていません。
そのためバランスを取るには、たんぱく質が多く含まれる大豆製品や魚・魚介類、卵、肉などを一緒に摂るのがいいでしょう。
ただし、脂質の取りすぎには注意を要します。そこで、脂身の多い肉や魚より、大豆製品、エビやイカなどの魚介類、ゆで卵などを選ぶのがおすすめです。クロワッサンとゆで卵で、おしゃれな朝食を作るのはいかがでしょうか?

野菜も一緒に摂ってビタミン・ミネラル補給

クロワッサンに不足しているビタミン、ミネラル、食物繊維を補うために野菜を取り入れることもポイントです。
サラダやスープならクロワッサンに合わせやすくなります。ただ、ドレッシングには油が多く含まれるものもあるので、サラダへのかけすぎには注意しましょう。

パン類の栄養成分比較

パン類の栄養成分比較

クロワッサン以外のパンに、糖質やカロリーなどの栄養素はどのくらい含まれるのでしょうか? 
カロリー、糖質、脂質、たんぱく質について比較してみます。

■パン類100g中のカロリー・糖質・脂質・たんぱく質
・クロワッサン:カロリー448kcal、糖質42.1g、脂質26.8g、たんぱく質7.9g
・食パン:カロリー260kcal、糖質42.2g、脂質4.1g、たんぱく質8.9g
・ロールパン:カロリー316kcal、糖質46.6g、脂質9.0g、たんぱく質10.1g
・あんパン:カロリー280kcal、糖質47.5g、脂質5.3g、たんぱく質7.9g

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

他のパンと比べた場合、クロワッサンは脂質が突出して高いことがわかります。一方、糖質やたんぱく質は他のパンと同程度です。
クロワッサンを食べる際には脂質、カロリーが高いことに留意して他の食材との組み合わせを考えることや、1日の中で脂質の取りすぎにならないよう調整することが必要です。

まとめ

この記事ではクロワッサンの糖質やカロリー、脂質などの栄養素を解説しました。
クロワッサンは他のパンと比較して脂質とカロリーが高いので、たんぱく質や野菜を使った料理と組み合わせるなど栄養バランスを意識することが大切です。
1日の中で脂質やカロリーの摂りすぎに注意しながらクロワッサンを楽しみましょう。

プロフィール

監修者:安藤ゆりえ

監修者:安藤ゆりえ

管理栄養士。フリーランスとして食品会社のレシピ開発や栄養指導、健康栄養情報を発信するWEBライターとしても活動。
「食から健康を見直すならまずは毎日使う調味料から」をコンセプトに地元愛知県三河の八丁味噌や三河みりんなど伝統的な調味料の素晴らしさを伝える調味料講座も開催。
また、砂糖の代わりに本みりんを使ったみりんスイーツのレシピ考案や教室を開催するみりんスイーツ研究家としても活動中。