ソースの糖質・カロリーはどのくらい?【ウスター・中濃・濃厚】ではどう違う?

とんかつやアジフライなど、いろいろな料理に欠かせない調味料のソースですが、その糖質量やカロリーが気になる方も多いのではないでしょうか。糖質もカロリーも高い食品ですので、糖質コントロール中は、使用量に気をつけることが重要です。そこで、ほかの調味料と比較しながらソースの糖質やカロリー、栄養素について詳しく解説していきます。

ソースの糖質・カロリーはどのくらい?【ウスター・中濃・濃厚】ではどう違う?

ソースの糖質はどのくらいなのか?

ソースの糖質はどのくらいなのか?

最初にソースに含まれている糖質の量について解説します。まず、ソースは濃度によって種類分けされています。ウスターソースは粘度が0.2Pa・s(※)未満のさらっとしたもの、濃厚ソースは粘度が2.0Pa・s以上のとろっとしたものを指します。

中濃ソースは、ウスターと濃厚の間(ウスターソース類のうち、粘度が0.2Pa・s以上2.0Pa・s未満)のソースです。今回は、それぞれの種類に加えて、お好み焼きソースについて数値を算出していきます。

※粘度の単位。

■ソース100g中の糖質量
・ウスターソース:26.6g
・中濃ソース:29.9g
・濃厚ソース:29.9g
・お好み焼きソース:33.2g

■ソース大さじ1中の糖質量
・ウスターソース(17g):4.5g
・中濃ソース(17g):5.1g
・濃厚ソース(17g):5.1g
・お好み焼きソース(18g):6.0g

ソースに含まれる糖質量は、種類によって少しずつ数値が違います。全体的に糖質の割合が高く、糖質コントロールをする際は使いすぎに注意しましょう。

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

次に醤油やケチャップ、めんつゆの糖質量と比較してみましょう。

■100g中の糖質量
・こいくち醤油:7.9g
・うすくち醤油:5.8g
・いかなご醤油:2.1g
・いしる(いしり):3.9g
・しょっつる:1.0g
・トマトケチャップ:25.9g
・めんつゆ(ストレート):8.7g

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

比較してみると、トマトケチャップは数値が高めですが、ソースのほうがどの調味料よりも糖質量が多いことがわかります。とはいえ、ソースを1度の食事で大量に使うことは少ないはずなので、使いすぎに注意をすれば、そこまで過度に糖質量を気にする必要はありません。それでも糖質が気になるときは、ソースの代わりに醤油やめんつゆがおすすめです。

ソースのカロリーはどのくらいなのか?

ソースのカロリーはどのくらいなのか?

次に、ソースに含まれているカロリーを解説していきます。

■ソース100g中のカロリー
・ウスターソース:119kcal
・中濃ソース:131kcal
・濃厚ソース:132kcal
・お好み焼きソース:144kcal

■ソース大さじ1中のカロリー
・ウスターソース(17g):20kcal
・中濃ソース(17g):22kcal
・濃厚ソース(17g):22kcal
・お好み焼きソース(18g):26kcal

ソース100g中に含まれるカロリーは、いずれの種類も100kcalを超えていて、高い数値といえます。

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」


次に醤油やケチャップ、めんつゆのカロリーと比較してみましょう。

■100g中のカロリー
・こいくち醤油:77kcal
・うすくち醤油:60kcal
・いかなご醤油:65kcal
・いしる(いしり):68kcal
・しょっつる:29kcal
・トマトケチャップ:121kcal
・めんつゆ(ストレート):44kcal

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

比較してみると、カロリーが高めのトマトケチャップは、ウスターソースよりも高い値を示しています。それ以外の調味料は、いずれもソースに比べて低カロリーです。

上述の通り、1度の食事でソースを大量に使うことは少ないためそこまで気にする必要はありませんが、それでもカロリーが気になる場合は、ソースに変えて醤油やめんつゆをうまく活用できるといいですね。

ソースに含まれる栄養素とは?

ソースに含まれる栄養素とは?

ここではソースに含まれている栄養素を紹介します。代表として中濃ソースに含まれる栄養であるカリウム、食物繊維、リコピン、酢酸・クエン酸のはたらきについて解説します。

カリウム

カリウムには、塩分の摂り過ぎを調節するはたらきがあります。外食や味の濃いものが続くときには意識して摂りたい栄養素です。

食物繊維

食物繊維には、便通を整えて便秘を防ぐ作用があります。ほとんどの日本人において不足している栄養素ですから、積極的な摂取がすすめられています。

リコピン

リコピンは、植物に含まれる色素成分で、抗酸化作用に優れています。油と摂取したり加熱したりすると吸収がよくなる成分です。製造過程で加熱されているソースは、リコピンを摂るのに向いている食品です。

酢酸・クエン酸

酢酸・クエン酸は、体内のエネルギー変換を促進するはたらきがあります。食べたものから効率よく、エネルギーを作り出すに役に立つ栄養素です。

ソースには様々な栄養が含まれていますが、糖質量も少なくないので使用する量には注意が必要です。

まとめ

何気なく使っているソースですが、糖質もカロリーも高い食品です。糖質コントロール中は、特に使用量に気をつけるようにしましょう。

プロフィール

監修者:青木貴子

監修者:青木貴子

管理栄養士 一児の母
離乳食を通して見える子どもの成長を多くの人に知ってもらいたい!一度しかない離乳食期を楽しく過ごしてもらいたい!という思いから、フリーの栄養士として活動中。
食関連の記事執筆や、離乳食・栄養相談も行う。
日々の食事に関することから食材の使い方、ダイエットに関することまで、食にまつわる知識を幅広く発信している。