【管理栄養士監修】チョコレートの糖質・カロリーはどのくらい? ミルク・ホワイトチョコレート別に比較
チョコレートは老若男女問わず好きな方が多いお菓子です。この記事では、チョコレートの糖質やカロリー、栄養素について解説します。
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チョコレートの糖質はどのくらい?

チョコレートの代表格であるミルクチョコレートとホワイトチョコレート、それぞれの板チョコレート1枚分(50g)あたりの糖質量を見ていきましょう。なお、この記事では板チョコレート1枚=50gとしていますが、メーカーや商品によって板チョコレートの重さは異なります。
■板チョコレート1枚(50g)中の糖質量
・ミルクチョコレート:25.9g
・ホワイトチョコレート:25.2g
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
ミルクチョコレートとホワイトチョコレートの糖質量はわずか0.7g差です。どちらを選んだとしても糖質量が大きく変わるわけではありません。
最近では健康を意識した「糖類ゼロ」や「砂糖不使用」といった表記のあるチョコレートが多く販売されています。
「糖類ゼロ」の糖類とは単糖類および二糖類を指し、「ゼロ」として表記できるのはこれら糖類が100gあたり0.5g未満のときです。つまり、実際には微量に糖類が含まれていたり、単糖類および二糖類に分類されないキシリトールやオリゴ糖などが使用できたりします。ですので、甘さもカロリーも含まれることが多く、「糖類ゼロ=糖質ゼロ」という意味でもありません。
また、「砂糖不使用」の砂糖とはショ糖(二糖類)を指し、それ以外の糖類・糖質および食品本来のショ糖はこれに含まれません。そのため、「砂糖不使用=低カロリー」とは限らないのでこれらの表記には注意するようにしましょう。
チョコレートのカロリーはどのくらい?

糖質同様、ミルクチョコレートとホワイトチョコレート、板チョコレート1枚分(50g)のカロリーを確認していきましょう。
■板チョコレート1枚(50g)中のカロリー
・ミルクチョコレート:279kcal
・ホワイトチョコレート:294kcal
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
ミルクチョコレートとホワイトチョコレートのカロリーの差は15kcal。わずかではありますが、ミルクチョコレートの方がカロリーが低いです。どちらにしろカロリーを気にされている方は、間食にチョコレートを食べるのは控えた方がいいでしょう。
最近、カカオ度数の高いチョコレート商品も増えてきています。カカオ度数が高いほどカロリーが低いと思われがちですが、カカオ自体に脂質が多く含まれているため、カロリーは極端に低いわけではありません。そのため、食べ過ぎには注意しましょう。
チョコレートに含まれる栄養素は?

ここでは、チョコレートに含まれる栄養素「カカオポリフェノール」「リグニン」「テオブロミン」について解説します。
カカオポリフェノール
ポリフェノールの一種であるカカオポリフェノールは、老化の原因である活性酸素を除去する抗酸化作用があることが報告されています。そのほか、血圧を正常に保ち、動脈硬化のリスク低減でも注目を浴びている栄養素のひとつです。
リグニン
リグニンは食物繊維の一種です。腸のぜん動運動を助け、おなかの調子を整える効果があります。
テオブロミン
自律神経を整える作用があり、リラックス効果が期待できます。また、カフェインのような覚醒作用があり、カフェインよりも緩やかに作用します。
まとめ
チョコレートには、体にうれしい抗酸化作用のある栄養などが含まれていますが、糖質やカロリーは決して低いとはいえません。そのため、食べ過ぎには注意を払いながら食べましょう。
プロフィール

監修者:石川桃子
管理栄養士。
管理栄養士専攻の大学を卒業し、管理栄養士国家試験資格を取得。その後、歯科医院へ管理栄養士として就職し、食べる入り口となる《お口の健康=身体の健康》を伝えるべく活動をしている。健康になるために糖質コントロールなどの一人一人の生活スタイルに合わせた食事指導や砂糖を使わないレシピなどを提供。食事アプローチに携わる。
また、多くの方が健康に興味を持ってもらえるよう歯科医院での食事指導を広めるべく、独自で管理栄養士対象の歯科栄養ベーシック講座を2020年に開講。