【管理栄養士監修】鶏肉の糖質はどのくらい?含まれる栄養素についても解説
鶏肉はから揚げやローストチキン、カレーなど、普段さまざまな料理で使われます。この記事では、鶏肉の糖質量を部位別に詳しく解説します。また、豊富に含まれる栄養素をご紹介します。
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鶏肉の糖質はどのくらい?

ヘルシーなイメージがある鶏肉ですが、糖質はどのくらい含まれているのでしょうか。部位別に1食(80g)あたりの糖質量を見ていきましょう。
■鶏むね肉1食(80g)中の糖質量
・親鶏・皮つき(生):0.0g
・親鶏・皮なし(生):0.0g
・若鶏・皮つき(生):0.1g
・若鶏・皮なし(生):0.1g
・若鶏・皮つき(焼き):0.1g
・若鶏・皮なし(焼き):0.1g
■鶏もも肉1食(80g)中の糖質量
・親鶏・皮つき(生):0.0g
・親鶏・皮なし(生):0.0g
・若鶏・皮つき(生):0.0g
・若鶏・皮なし(生):0.0g
・若鶏・皮つき(ゆで):0.0g
・若鶏・皮なし(ゆで):0.0g
・若鶏・皮つき(焼き):0.0g
・若鶏・皮なし(焼き):0.0g
■鶏ささみ1食(80g)中の糖質量
・親鶏(生):0.0g
・若鶏(生):0.1g
・若鶏(ゆで):0.0g
・若鶏(焼き):0.0g
手羽という部位は、手羽先と手羽元に分かれています。そのため手羽先と手羽元、それぞれの糖質量を確認していきましょう。
■手羽1食(80g)中の糖質量
・若鶏・手羽先・皮つき(生):0.0g
・若鶏・手羽元・皮つき(生):0.0g
鶏肉は、家庭で食べる機会が多い肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)の中で、もっとも低糖質です。どの部位も糖質がとても低いので、糖質コントロール中でも、飽きることなく料理に使うことができます。しかしカロリーは高いため、カロリーが気になる方は注意が必要です。
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鶏肉に含まれる栄養素とは?

鶏肉には良質なたんぱく質、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。代表的な部位の数値を確認しながら、それぞれの栄養素について見ていきましょう。
たんぱく質
■鶏肉1食(80g)中のたんぱく質量
・むね(若鶏・皮つき・生):17.0g
・もも(若鶏・皮つき・生):13.3g
・ささみ(若鶏・生):19.1g
・手羽元(若鶏・皮つき・生):14.6g
・手羽先(若鶏・皮つき・生):13.9g
鶏肉には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。そのため、たんぱく質を意識して摂りたいときには、鶏肉がおすすめです。1日に必要なたんぱく質量60gを鶏肉で摂取するには約240g食べる必要があります。ほかの食品の場合だと、牛乳なら約1.8L、ゆで卵なら約10個も摂取する必要があります。鶏肉で効率よくたんぱく質を摂取しましょう。
ミネラル
鶏肉に含まれる主なミネラルには、鉄や亜鉛、マグネシウムなどがあります。今回は、その中のマグネシウムについて解説します。
■鶏肉1食(80g)中のマグネシウム量
・むね(若鶏・皮つき・生):22mg
・もも(若鶏・皮つき・生):17mg
・ささみ(若鶏・生):26mg
・手羽元(若鶏・皮つき・生):15mg
・手羽先(若鶏・皮つき・生):13mg
マグネシウムは、歯や骨の形成に必要な栄養素です。玄米や全粒粉などに多く含まれていますが、精製された穀類を摂取することが多い現代の食生活では、不足が懸念される栄養素のひとつです。
鶏肉は、不足しがちなマグネシウムの貴重な供給源になります。
ビタミン
鶏肉にはビタミンAが多く含まれています。それぞれの部位別に含まれるビタミンAの量を見ていきましょう。
■鶏肉1食(80g)中のビタミンA量
・むね(若鶏・皮つき・生):14μg
・もも(若鶏・皮つき・生):32μg
・ささみ(若鶏・生):4μg
・手羽元(若鶏・皮つき・生):35μg
・手羽先(若鶏・皮つき・生):41μg
ビタミンAには、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあります。ビタミンAは脂溶性のビタミンなので、皮近くの脂肪に多く含まれています。ビタミンAを意識して摂りたいときには、皮つきで調理しましょう。
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まとめ
鶏肉はどの部位も低糖質で良質なたんぱく質を含むため、糖質コントロール中の方にとても向いている食材です。しかし、部位によってはカロリーが高くなるため、カロリーの気になる方は注意が必要です。鶏肉は部位によって栄養素も食感も違うため、ぜひお気に入りの部位を見つけて料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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プロフィール

監修者:青木貴子
管理栄養士 一児の母
離乳食を通して見える子どもの成長を多くの人に知ってもらいたい!一度しかない離乳食期を楽しく過ごしてもらいたい!という思いから、フリーの栄養士として活動中。
食関連の記事執筆や、離乳食・栄養相談も行う。
日々の食事に関することから食材の使い方、ダイエットに関することまで、食にまつわる知識を幅広く発信している。