【料理家監修】豆乳の日持ち・賞味期間は?飲むと危険なサインや正しい保存方法を解説

健康によい飲み物として人気の豆乳。たんぱく質、イソフラボン、ビタミン類などを豊富に含み、美容効果も期待できるとあって、積極的に飲んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな豆乳の日持ち期間(賞味期限)や保存方法、消費期限を過ぎた豆乳の飲むと危険なサインについて解説します。

【料理家監修】豆乳の日持ち・賞味期間は?飲むと危険なサインや正しい保存方法を解説

豆乳の日持ち期間はどのくらい?開封前と開封後の違いは?

豆乳の日持ち期間はどのくらい?開封前と開封後の違いは?

スーパーで冷蔵や常温で陳列されている豆乳は、未開封と開封後で大きく日持ちする期間が異なる食品です。
未開封であれば冷蔵保存、常温保存どちらでも約1~2カ月保存可能です。
ただし、冷蔵で売られていた場合、常温に戻すと品質が劣化することがあるため、その場合には冷蔵室で保存しましょう。また未開封であれば滅菌・密封された状態のため賞味期限の日付までは腐りませんが、風味は徐々に落ちていくので早めに消費しましょう。賞味期限を過ぎた場合は、傷みやすい食品のため、基本的に飲まないでください。

豆乳は開封すると日持ち期間が極端に短くなります。栄養分が多いために雑菌が付きやすく、傷みやすいのです。開封後の日持ち期間は約2~3日です。頻繁に冷蔵庫に出し入れしている場合は、さらに傷みやすくなるため、できるだけ早めに使い切るようにしてください。使い切れるか不安な場合は、1000mlサイズではなく、200mlの飲みきりサイズを選ぶとよいでしょう。

このように日持ち期間に注意が必要な豆乳ですが、その種類は日本農林規格(JIS規格)によって「無調整豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」の3つに分けられます。主な違いは以下の通りです。

無調整豆乳…原料に大豆と水以外のものを使わず、大豆固形分が8%以上のもの
調製豆乳…大豆豆乳液に砂糖や塩などの調味料が加えてあり、大豆固形分が6%以上のもの
豆乳飲料…調製豆乳にフレーバーや果実を加えて味付けしてあり、大豆固形分が4%以上もしくは、果汁入りで大豆固形分が2%以上のもの

規格にかかわらず、開封後はできるだけ早めに使い切るようにしましょう。

豆乳の正しい保存方法

豆乳の正しい保存方法

未開封と開封後で日持ちする期間が大きく違う豆乳は、どのように保存するとよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

未開封の豆乳は、常温保存、冷蔵保存が可能です。
常温で保存する場合は、高温多湿、直射日光などは避けるようにし、15~25℃の範囲内で保存してください。

開封後、冷蔵室で保存する場合は、外気の影響を受けやすいドアポケットは避けて保存しましょう。特に夏場は、なるべく冷蔵室から出している時間を短くし、少しでも傷みにくくするように心がけましょう。

また、豆乳は冷凍保存が可能ですが、解凍すると品質が落ちるため、飲むのには適していません。冷凍保存する場合は、シチューやスープなど加熱調理用として使いましょう。もしくはあらかじめアイスクリームやソースにしてから冷凍保存するといいでしょう。

豆乳を冷凍保存する際は、200mlパックであればそのまま凍らせ、1000mlパックであれば、清潔な製氷皿で冷凍し、冷凍用保存袋に入れ直して保存するのがおすすめです。
保存期間は1~2週間で解凍せずに凍ったまま、調理に使いましょう。

飲むと危険な豆乳のサインとは?

飲むと危険な豆乳のサインとは?

開封後の豆乳を放置すると、どんな状態になるでしょうか。腐った豆乳は雑菌が増え、ヨーグルトのように液体が固まりだします。
このようになった豆乳は悪臭もあって危険です。
以下は豆乳が傷んで飲むと危険なサインの一例です。このような状態になった豆乳は、迷わず処分してください。

【飲むと危険なサイン】
・ドロドロとして、ヨーグルトのような固形物ができている
・悪臭や酸っぱいニオイがする
・味がおかしく、舌がピリピリするような感覚がある

1000mlサイズの豆乳は、飲む人数・使用頻度が多ければいいですが、余ってしまうこともあるでしょう。そこで豆乳をたっぷりと使った「餃子の豆乳坦々スープ」をご紹介します。豆乳の大量消費ができるだけでなく、糖質量が抑えられた「糖質コントロール 餃子」を使っているので、糖質コントロール中の方にもうれしいレシピです。

豆乳の大量消費レシピ「餃子の豆乳坦々スープ」の紹介

豆乳の大量消費レシピ「餃子の豆乳坦々スープ」の紹介

材料(2人分)

糖質コントロール餃子…8個
豚ひき肉…100g
Aすりおろしにんにく…小さじ1
Aすりおろし生姜…小さじ1
A豆板醬…小さじ1
Aごま油…小さじ1
Bすりごま…大さじ1
Bみそ…大さじ1/2
B豆板醬…小さじ1/2
B鶏がらスープの素…小さじ1
B無調整豆乳…2カップ    
水菜…20g
ラー油…適宜

※糖質量<1食分>18.1g/1食分あたり33.1%OFF(本品以外の餃子を使用した場合のレシピとの比較)

作り方

1 水菜は根元を切り落とし、食べやすい大きさに切る。
2 鍋に湯を沸かし、からだシフト 糖質コントロール餃子を2分程茹で、水気を切る。
3 ボウルに豚ひき肉とAを全て入れ混ぜ合わせる。ふんわりラップをかけ、電子レンジ500wで1分30秒加熱する。一度取り出しラップを外し、よくかき混ぜる。再びふんわりラップをかけ電子レンジ500wで1分30秒加熱する。
4 鍋にBを全て入れ混ぜ合わせ、沸騰しない程度に温める。
5 器に2と3を入れ、4を注ぐ。水菜をのせお好みでラー油をかける。

体を温めてくれる生姜や豆板醬などが入って、夜食にもぴったりなひと品です。豆乳が余りそうなときにもこれならしっかり消費できます。

<出典> レンジで簡単餃子の豆乳坦々スープ

まとめ

豆乳は栄養が豊富で、美容と健康のために毎日積極的に摂りたい食品ですが、傷みやすいので早めに使い切るなど注意が必要です。どうしても豆乳が使い切れないときには、今回紹介した冷凍保存方法や豆乳をたっぷり使えるレシピをぜひ活用してみてください。

プロフィール

監修者:貞本 紘子

監修者:貞本 紘子

料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。
岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。