【管理栄養士監修】ひき肉の日持ち・保存期間は?豚・牛・鶏ごとの違いや保存方法を解説
ハンバーグにそぼろ丼、しゅうまい、餃子など、様々な料理に欠かせないひき肉ですが、どのくらい日持ちするものなのかをご存じですか。この記事では、ひき肉の賞味期限や消費期限、美味しさを保つ保存方法について解説します。
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ひき肉はどのくらい日持ちする?冷凍と冷蔵の違いとは?

使い勝手のよいひき肉は、冷蔵庫にあるととても便利な食材です。では、ひき肉はどのくらい日持ちするのでしょうか。肉の種類ごとに冷蔵保存、冷凍保存それぞれの日持ちの目安を見ていきましょう。
■ひき肉の消費期限の目安
・豚肉:冷蔵保存で3日、冷凍保存で2~3週間
・牛肉:冷蔵保存で3日、冷凍保存で2~3週間
・鶏肉:冷蔵保存で2日、冷凍保存で2~3週間
冷蔵保存の場合、鶏ひき肉で2日、豚ひき肉、牛ひき肉で3日ととても短いです。基本的にひき肉はブロック肉やスライス肉と違って空気に触れる面が多く、酸化や腐敗がおこりやすい食材です。そのため、常温保存はできず、冷蔵室やチルド室で保存していても2〜3日ほど経つと表面が黒っぽくなり、脂の嫌なニオイがしてきます。
一方、冷凍保存の場合は、どのひき肉でも2~3週間程度保存が可能ですが、日常的に使う冷凍室は扉の開閉などにより庫内温度が一定でないため、早めに使い切るようにしましょう。
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ひき肉の正しい保存方法

ひき肉は、どのように保存するのがいいのでしょうか。ここからはひき肉の正しい保存方法について解説します。
ひき肉は脂身の多い箇所を加工するため雑菌が繁殖しやすく、また空気に触れる面積が広いため、酸化や腐敗が進みやすいです。ですので、購入した日に使わないもしくは使い切れなかったひき肉は、冷蔵、冷凍ともに肉の表面の水分をしっかり拭き取り、小分けにしてから空気を抜くようにラップで包んで、冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
冷凍保存したものは、冷蔵庫で自然解凍または電子レンジの「解凍モード」や低いワット数で半解凍してから使ってください。
また、より安全に冷凍保存したい場合は、ひき肉を炒めたり、ゆでたりしてから保存するといいでしょう。ひき肉に火を通すことで、余分な水分が飛んで傷みにくくなります。火を通したひき肉は生の場合と同様に小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。解凍は電子レンジで加熱もしくは、凍ったままチャーハンや麻婆豆腐の具として加熱調理して使いましょう。
傷みやすく長期保存に向かないひき肉ですが、適度に脂身があるので料理に加えると簡単にコクとうま味がアップします。
まとめ
料理にコクとうま味を加えてくれるひき肉ですが、長期保存には向かない食材です。しかし、保存方法を少し工夫することでおいしさを長持ちさせることができます。ポイントは肉の表面の水分をしっかり拭き取り、酸化を防ぐためにラップで包む際に空気をしっかり抜くことです。
また、冷凍保存であれば火を通してから保存するのも、余分な水分が飛んで傷みにくくなるのでおすすめです。ぜひ、ひき肉を購入した際は、紹介した方法を活用して美味しく使い切ってください。
プロフィール

監修者:青木貴子
管理栄養士 一児の母
離乳食を通して見える子どもの成長を多くの人に知ってもらいたい!一度しかない離乳食期を楽しく過ごしてもらいたい!という思いから、フリーの栄養士として活動中。
食関連の記事執筆や、離乳食・栄養相談も行う。
日々の食事に関することから食材の使い方、ダイエットに関することまで、食にまつわる知識を幅広く発信している。