【管理栄養士監修】チーズの日持ち期間は?傷んだものの見分け方や正しい保存方法を紹介
たくさんの種類があり、それぞれに違った味わいが楽しめるチーズですが、どのくらい日持ちするものなのか知っていますか。 この記事では、チーズの賞味期限や消費期限について、種類ごとに詳しく解説します。また、消費期限の過ぎたチーズの見分け方や、正しい保存方法についてもご紹介します。
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チーズの賞味期限はいつ?ダメなチーズ見分け方とは

チーズは、いったいどのくらい日持ちするのでしょうか。まずはチーズの賞味期限と傷んで食べられないチーズの見分け方について解説します。
チーズの賞味期限はどのくらい?
チーズは種類によって、賞味期限が異なります。主なチーズの賞味期限の目安は以下の通りです。
■チーズの賞味期限(未開封時)
・プロセスチーズ:数カ月~1年
・カマンベールチーズ:約3カ月
・マスカルポーネチーズ:1カ月~3カ月
・モッツァレラチーズ:3日~10日
・ゴーダチーズ:約1カ月
・パルメザンチーズ:1カ月~12カ月
・シェーブルチーズ:約2週間
・エメンタールチーズ:約1カ月
・ブルーチーズ:10日~2週間
チーズの種類によって、賞味期限に大きく幅があるのがわかります。プロセスチーズは加熱処理をすることで発酵が止まるので、長期保存が可能です。そのため、ほかのナチュラルチーズと比べて賞味期限が長いです。
傷んで食べられないチーズってどんなもの?
賞味期限とは「おいしく食べられる期限」のため、少し過ぎても食べることができます。しかし、消費期限は「その食品を安全に食べることができる期限」であるため、過ぎたら食べるのを控えましょう。
また、カビが生えたチーズは基本的に食べないでください。もともと青カビが生えているブルーチーズのカビは、安全性が高く食べることができます。
しかし、ほかのチーズでカビが生えたら要注意です。雑菌が入って腐敗が始まっている可能性が高いので、食べないようにしましょう。
さらに酸味やえぐみが強くなった場合は、チーズが傷み始めています。いつもと少しでも違う味を感じたら、廃棄しましょう。
ほかにも傷んだチーズは、アンモニア臭がしてきます。ニオイがきついと感じたら、腐敗している可能性が高いので食べるのを控えましょう。
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チーズの正しい保存方法

チーズは5〜10℃の冷蔵庫で保存するのが基本です。チーズの正しい保存方法を種類ごとに見ていきましょう。
・プロセスチーズ
ラップやクッキングシートで包んで、保存容器に入れて保存します。
・カマンベールチーズ
柔らかい部分が流れ出さないようにアルミホイルを切り口に当てて、ラップやクッキングシートに包んで保存します。
・マスカルポーネチーズ
表面をクッキングシートで覆い、入っていた容器もしくは保存容器に入れて保存します。
・モッツァレラチーズ
容器に入っていた液体を捨てずにとっておき、全体がつかるように保存します。
・ゴーダチーズ
ラップやクッキングシートで包んで、保存容器に入れて保存します。
・パルメザンチーズ
ラップやクッキングシートで包んで、保存容器に入れて保存します。
・シェーブルチーズ
水分が多いものはキッチンペーパーで包み、さらにラップで包んでから保存します。
・エメンタールチーズ
ラップやクッキングシートで包んで、保存容器に入れて保存します。
・ブルーチーズ
崩れやすいので、アルミホイルに包んで保存します。
もともとチーズを包んでいた包装紙を使って保存することもできますが、汚れてしまった場合には取り換えてください。ラップは乾燥を防ぐのに最適ですが、ラップのニオイがチーズに移ってしまうことがあります。気になる方はクッキングシートを使うのがおすすめです。なお、チーズから水分が出てくるため、ラップはこまめに交換しましょう。
さらに乾燥を防ぐために、野菜の切れ端や小さな炭、湿らせた布を一緒に保存容器に入れてもいいでしょう。
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チーズを長期保存させるコツ

チーズをおいしいまま長期保存するなら、冷凍保存がおすすめです。保存方法は食べやすい大きさに切って、ラップに包んで冷凍用保存袋に入れて保存します。これで約1カ月保存可能です。
ただし、種類によっては冷凍保存することで水分が抜けて食感が悪くなってしまうものもあります。そのため、生食は避けて凍ったまま加熱調理して使い切りましょう。
長期保存も可能なチーズですが、できるだけ早めに食べ切ることが大切です。
まとめ
チーズは種類ごとに日持ちの期間も保存方法も違い、少々扱いがめんどうに感じてしまうかもしれません。しかし、しっかり保存方法を守れば、最後までおいしく食べられます。ぜひ、冷凍保存も活用して、さまざまなチーズを堪能してみてください。
プロフィール

監修者:青木貴子
管理栄養士 一児の母
離乳食を通して見える子どもの成長を多くの人に知ってもらいたい!一度しかない離乳食期を楽しく過ごしてもらいたい!という思いから、フリーの栄養士として活動中。
食関連の記事執筆や、離乳食・栄養相談も行う。
日々の食事に関することから食材の使い方、ダイエットに関することまで、食にまつわる知識を幅広く発信している。