生姜の糖質・カロリーはどのくらい?栄養素についても解説

生姜(しょうが)はそのまま食べることはもちろん、薬味やスパイスとしても料理に欠かすことのできない食材です。そんな生姜に含まれる糖質量やカロリーがどのくらいかご存じでしょうか。この記事では、生姜に含まれる糖質量やカロリー、特徴的な栄養素について詳しく解説します。

生姜の糖質・カロリーはどのくらい?栄養素についても解説

生姜の糖質はどのくらい?

生姜の糖質はどのくらい?

まずは生姜ひとかけ(10g)あたり、どのくらいの糖質が含まれているのでしょうか。状態別・種類別に見ていきましょう。

■しょうが10g中の糖質量
・生(皮なし):0.5g
・酢漬:0.2g
・甘酢漬:0.9g
・生(皮なし・おろし):0.9g
・生(皮なし・おろし汁):0.4g
・新しょうが(生):0.1g
・葉しょうが(生):0.0g

生姜はひとかけ程度の量であれば、どの状態・種類でも糖質が低めです。ただ甘酢漬けは加工時に砂糖を使うことから糖質量が少し高い値になっています。おろした生姜の場合も、糖質量が高くなっていますが、これは、すりおろすことで水分が減った生姜を10g集めて測定していることが原因と考えられます。

ちなみに一般的な生姜は収穫後2カ月ほど貯蔵してあり、貯蔵期間中に繊維質が増えて辛味が増します。一方「新生姜」は、収穫してすぐに出荷されたものや、種となる生姜から出た新しいコブを収穫したものを指します。
また「葉生姜」は、まだ根の部分が小さく若いうちに葉ごと収穫したものです。辛味が少なく、やわらかいのが特徴です。生のままかじると、とても爽やかな風味が口の中に広がるでしょう。

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

生姜のカロリーはどのくらい?

生姜のカロリーはどのくらい?

次に生姜ひとかけ(10g)あたりのカロリーについて見ていきましょう。

■しょうが10g中のカロリー
・生(皮なし):3kcal
・酢漬:2kcal
・甘酢漬:5kcal
・生(皮なし・おろし):6kcal
・生(皮なし・おろし汁):2kcal
・新しょうが(生):1kcal
・葉しょうが(生):1kcal

全体的に低カロリーであることがわかります。糖質量と同じで、甘酢漬けがやや高い値を示しているのは、加工の際に砂糖を使用しているからです。また、おろした生姜のカロリーが高いのは、糖質量のときと同様に、すりおろした際に水分が抜けるためと考えられます。

このように全体的に低カロリーの生姜ですが、合わせる食材次第で料理全体のカロリーは高くなります。カロリーを気にする方は、生姜と合わせる食材には十分気を配りましょう。

【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

生姜にはどんな栄養素が含まれている?

生姜にはどんな栄養素が含まれている?

生姜は水分と炭水化物を多く含む一方、脂質やたんぱく質の含有量は少ないです。
また、生姜には特徴的な辛味成分(ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール)が含まれています。ここからは、生姜の特徴ともいえるこの3つの辛味成分について、解説します。

ジンゲロール

ジンゲロールは、生の生姜に多く含まれる成分です。殺菌作用や免疫細胞の活性化、抗炎症作用があるといわれています。また、体の冷えや、吐き気・頭痛を抑える働きも期待されています。

ジンゲロン

ジンゲロンは、ジンゲロールを乾燥・加熱することで生成される成分です。血管を拡張し、新陳代謝向上や脂肪燃焼、発汗を促す作用があるといわれています。

ショウガオール

ショウガオールは、ジンゲロンと同じくジンゲロールを乾燥・加熱することで生成される成分です。一般に、体を温める作用が強く、冷え性の改善に役立つといわれています。

このように、体にうれしい辛味成分を豊富に持っている生姜。最後にこの生姜と、からだシフトの「糖質コントロール 冷凍食品 餃子」を使ったレシピ、「餃子の豆乳坦々スープ」を紹介します。

すりおろし生姜を使っておいしく糖質オフ!「餃子の豆乳坦々スープ」

すりおろし生姜を使っておいしく糖質オフ!「餃子の豆乳坦々スープ」

材料(2人分)

糖質コントロール 餃子…8個
豚ひき肉…100g
A すりおろしにんにく…小さじ1
A すりおろし生姜…小さじ1
A 豆板醬…小さじ1
A ごま油…小さじ1
B すりごま…大さじ1
B みそ…大さじ1/2
B 豆板醬…小さじ1/2
B 鶏がらスープの素…小さじ1
B 無調整豆乳…2カップ    
水菜…20g
ラー油…適宜

※糖質量<1食分>18.1g/1食分あたり糖質33.1%OFF(本品以外の餃子を使用した場合のレシピとの比較)

作り方

1 水菜は根元を切り落とし、食べやすい大きさに切る。
2 鍋に湯を沸かし、からだシフト 糖質コントロール餃子を2分程茹で、水気を切る。
3 ボウルに豚ひき肉とAをすべて入れ混ぜ合わせる。ふんわりラップをかけ、電子レンジ500wで1分30秒加熱する。一度取り出しラップを外し、よくかき混ぜる。再びふんわりラップをかけ電子レンジ500wで1分30秒加熱する。
4 鍋にBをすべて入れ混ぜ合わせ、沸騰しない程度に温める。
5 器に2と3を入れ、4を注ぐ。水菜をのせお好みでラー油をかける。

生姜とにんにくが効いたピリ辛の豆乳坦々スープは餃子入りで食べ応えも十分。季節を問わず、味わいたくなる一皿です。

<出典>糖質コントロール レンジで簡単餃子の豆乳坦々スープ

まとめ

生姜は低糖質・低カロリー食材であることがわかります。生姜に多く含まれる成分には、スパイスとしての役割以上に、冷え性改善や殺菌作用などの効果も期待されています。とはいえ、一度に大量摂取するのは難しい食材です。記事で紹介したレシピも参考にして、さまざまな料理に加えて積極的に摂るとよいでしょう。

プロフィール

監修者:青木貴子

監修者:青木貴子

管理栄養士 一児の母
離乳食を通して見える子どもの成長を多くの人に知ってもらいたい!一度しかない離乳食期を楽しく過ごしてもらいたい!という思いから、フリーの栄養士として活動中。
食関連の記事執筆や、離乳食・栄養相談も行う。
日々の食事に関することから食材の使い方、ダイエットに関することまで、食にまつわる知識を幅広く発信している。