マッシュルームの栄養素は?ホワイトとブラウンの使い分け方も解説

洋食メニューでおなじみのマッシュルームにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。この記事ではマッシュルームに含まれる栄養素やおいしいマッシュルームの選び方を紹介します。

マッシュルームの栄養素は?ホワイトとブラウンの使い分け方も解説

マッシュルームの種類とそれぞれの特徴は?

マッシュルームの種類とそれぞれの特徴は?

サラダやハヤシライス、アヒージョなど、さまざまな料理に使われるマッシュルームですが、市販されているものは大きく2つの種類に分けられます。まずはそれぞれの特徴について見ていきましょう。

ホワイトマッシュルーム

カサと軸の部分が白いホワイトマッシュルームは、まろやかで上品な味わいが特徴です。クセが少ないのでどんな料理にも合わせやすく、新鮮なものならば生のままスライスしてサラダや洋風のあえ物に加えるとシャキッとした食感が楽しめます。ブラウンマッシュルームとは異なり、煮込んでも色が染み出してこないので、ポタージュにしたり、クリームシチューに加えたりするのもおすすめです。

ブラウンマッシュルーム

ブラウンマッシュルームはホワイトに比べて香りが強く、味わいが濃くてジューシーです。加熱すると旨味が増すため、炒め物や煮込み料理など、加熱料理に向いています。また、ホワイトマッシュルームよりも日持ちするのが特徴です。

マッシュルームに含まれる栄養素は?

マッシュルームに含まれる栄養素は?

マッシュルームはほかのきのこ同様に低カロリーで、ダイエット中にもうれしい栄養素が多く含まれています。詳しく見ていきましょう。

食物繊維

マッシュルームには食物繊維が豊富に含まれます。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、マッシュルームには特に不溶性食物繊維が豊富に含まれます。不溶性食物繊維は、便のかさを増やし、腸の働きを促す働きが期待されます。

カリウム

マッシュルームにはカリウムというミネラルが多く含まれています。カリウムは体内の塩分濃度を調整する役割があり、食事で摂りすぎた塩分を体外へ排出してくれます。高血圧などの生活習慣病予防のためにも不足しないように摂りたい栄養素です。

マッシュルームには微量ミネラルである銅が多く含まれています。銅は骨や筋肉、血液中に存在し、造血や骨の形成、活性酸素の分解などの役割を持っている栄養素です。

ちなみにホワイトマッシュルームとブラウンマッシュルームで含まれる栄養素に大きな差はありません。

おいしいマッシュルームの選び方は?

おいしいマッシュルームの選び方は?

マッシュルームは鮮度が落ちやすいため、できるだけ新鮮なものを購入しましょう。ここでは新鮮でおいしいマッシュルームの選び方のポイントを紹介します。

カサが閉まっているもの

マッシュルームはカサが開くと香りも強くなり、食べ頃になります。購入時には裏から見てカサと軸の間に隙間がなく閉じている新鮮なものを選んでおき、カサが開いてきたら食べるようにするとよいでしょう。

すべすべしてなめらかなもの

新鮮なマッシュルームは、傷がなく、切り口もきれいで、カサはすべすべしてなめらかです。逆に表面に水分がにじんでいるもの、ブヨブヨとやわらかくなっているものは鮮度が低いので避けましょう。

マッシュルームを保存する際は、野菜室よりも温度の低い冷蔵室での保存がおすすめです。調理時は、香りが飛んでしまうので水では洗わず、固く絞ったふきんなどで表面の汚れを落とすようにしましょう。

まとめ

マッシュルームは低カロリーで食物繊維やカリウムなどの栄養素が多く含まれる食材です。ホワイトマッシュルームはあっさりとした味わいでどんな料理にも合わせやすく、ブラウンマッシュルームは風味が濃いので加熱料理におすすめです。ぜひ日々の料理でも使い分け、おいしく栄養を摂っていきましょう。

プロフィール

監修者:安藤ゆりえ

監修者:安藤ゆりえ

管理栄養士。フリーランスとして食品会社のレシピ開発や栄養指導、健康栄養情報を発信するWEBライターとしても活動。
「食から健康を見直すならまずは毎日使う調味料から」をコンセプトに地元愛知県三河の八丁味噌や三河みりんなど伝統的な調味料の素晴らしさを伝える調味料講座も開催。
また、砂糖の代わりに本みりんを使ったみりんスイーツのレシピ考案や教室を開催するみりんスイーツ研究家としても活動中。