ヨーグルトの賞味期限はどのくらい?開封後の食べ切る目安や腐敗の見極めポイントも紹介
ヨーグルトは冷蔵庫に常備している方も多い食品ですが、開封後の賞味期限についてご存じでしょうか。今回はヨーグルトを日持ちさせる方法や、保存のコツを紹介します。
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ヨーグルトの賞味期限はどのくらい?

ヨーグルトはプレーンやハード、ソフト、ドリンクタイプなどさまざまな種類があります。まずはそれぞれのヨーグルトの特徴を確認しましょう。
賞味期限はもちろん、「開封後どれくらい日持ちするか」という点もチェックしていきます。
プレーンヨーグルトの賞味期限
プレーンヨーグルトは、原料の生乳を乳酸菌で発酵させただけのシンプルなヨーグルトです。一般的に、「砂糖などの甘味料や果物、香料、寒天、ゼラチンなどの添加物が加えられていないもの」を指します。
賞味期限は商品によって異なりますが、約2週間です。
ハードヨーグルトの賞味期限
ハードヨーグルトは原料の生乳を発酵させ、寒天やゼラチンなどで固めて作られています。プリン状になっており、食感はややかためです。砂糖や果汁などを加えたものも多く販売されています。
賞味期限は約3週間です。
ソフトヨーグルトの賞味期限
ソフトヨーグルトは、発酵して固まっているヨーグルトをなめらかに攪拌(かくはん)したものです。砂糖や果汁などが加えられていることが多く、デザート感覚で食べやすいのが特徴です。
賞味期限は加えられている食材により前後しますが、2〜3週間ほどです。
ドリンクヨーグルトの賞味期限
ドリンクヨーグルトは、ヨーグルトを攪拌し、液状にしたものです。多くは飲みやすいように砂糖や果汁などが加えられています。
賞味期限は2〜3週間ほどです。
未開封のヨーグルトの賞味期限
ヨーグルトが未開封の場合、賞味期限は製造日から2〜3週間ほどです。市販品であればパッケージに賞味期限の記載があるので、購入するときに確認しましょう。
ちなみに「賞味期限」とは、おいしく食べられる期限のことです。似た言葉に「消費期限」がありますが、こちらは安全に食べられる期限のことで、その期限を過ぎると品質が悪くなり、食中毒などにつながる恐れもあります。消費期限を超えていたら、絶対に食べないように注意しましょう。
開封後のヨーグルトの賞味期限
ヨーグルトのパッケージには「開封後は賞味期限にかかわらずお早めにお召し上がりください」と記載されていることが多いです。これは、開封するとヨーグルトが空気に触れ、空気中の雑菌やカビによって腐敗しやすくなるからです。開封後は賞味期限に関わらず2〜3日以内を目安に食べ切るようにしてください。
【管理栄養士監修】ヨーグルトの糖質やカロリーはどのくらい?ダイエットに適した食べ方についても解説健康食品としても知られているヨーグルト。健康のために食べるようにしているという方も、多いのではないでしょうか。ヨーグルトには、実際どのくらいの糖質やカロリーが含まれているのでしょうか。この記事では、ヨーグルトに含まれる基本的な栄養素やよい食べ方などをご紹介します。
ヨーグルトはどのように保存すればいい?

ヨーグルトは要冷蔵(10℃以下)です。つまり冷蔵庫で保存するのが基本です。常温保存は、ヨーグルトの品質が悪化しますので止めましょう。
また冷蔵庫内でも、ドアの開閉時の振動で、ヨーグルトが分離しやすくなってしまうため、ドアポケットで保管することは避けましょう。冷凍保存も可能ですが、解凍時に水気が出て、食感や味も落ちるのでおすすめできません。
食べてはいけないヨーグルトの見分け方は?

「ヨーグルトは発酵食品なので、腐らない」。そう思う方もいるかもしれませんが、腐敗します。腐ってしまったヨーグルトは、見た目とニオイで判断できます。
まず、腐ると緑や赤い点々のようなカビが発生します。変色した部分を取り除いても、すでにカビが繁殖しているため、食べられません。迷わず処分しましょう。
また、水分が多く分離している場合も腐っている可能性が高いです。ヨーグルトは通常でも、製造から日を追うごとに「ホエイ(乳清)」と呼ばれる上澄み液が出てきています。しかしフタを開けてみて、「異常に水分が多い」と感じた場合は要注意です。
さらに酸っぱいニオイのする場合も腐っている可能性が高いです。発酵臭が気になるようなら処分してください。
ヨーグルトにはどんな栄養素が含まれている?

ヨーグルトは乳酸菌が豊富に含まれ、腸内環境を整える働きがあります。乳酸菌は血中のコレステロールの低下や免疫機能を高めるなど、さまざまな働きがあります。
また、骨の健康を維持する働きのあるカルシウムや、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミン類も豊富です。
まとめ
ヨーグルトは発酵食品ですが腐ることがあるため、賞味期限を確認して、開封後は2~3日で食べ切るようにしましょう。開封後すぐに食べ切れない場合には、料理やスイーツに加えるなどして、なるべく早めに使い切ってください。
カルシウムやビタミン類など、栄養も豊富に含まれるヨーグルト。ぜひ、飽きずに毎日の食生活に取り入れる工夫をしてみてください。
プロフィール

監修者:安藤ゆりえ
管理栄養士。フリーランスとして食品会社のレシピ開発や栄養指導、健康栄養情報を発信するWEBライターとしても活動。
「食から健康を見直すならまずは毎日使う調味料から」をコンセプトに地元愛知県三河の八丁味噌や三河みりんなど伝統的な調味料の素晴らしさを伝える調味料講座も開催。
また、砂糖の代わりに本みりんを使ったみりんスイーツのレシピ考案や教室を開催するみりんスイーツ研究家としても活動中。