ごはんに含まれる栄養素は?玄米やうどん、パスタとの比較も
日本人の食卓に欠かせない主食のごはんですが、含まれる栄養素について詳しく知っていますか?この記事では、ごはんに含まれる栄養素について、玄米やほかの主食(パン、うどん、パスタ)と比較し、詳しく解説します。
- 公開日:

ごはんに含まれる栄養素について

ごはんには、どのような栄養素が含まれているのでしょうか?確認していきましょう。
ごはんに含まれる栄養素とその効能について
・炭水化物
炭水化物は、体内のエネルギー源となる栄養素の1つです。不足すると疲労感や集中力の低下につながります。逆に、過剰に摂取した場合には、肥満や生活習慣病の原因となりますので食べ過ぎには注意してください。
・カルシウム
人間の身体にもっとも多く含まれるミネラルであるカルシウムは、骨や歯の構成要素として体内に存在します。不足すると、骨が十分に成長せず、骨粗しょう症の原因になります。
・鉄
人体に必要なミネラルの一種です。不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こしてしまうので、貧血気味の方は意識して摂りたい栄養素です。動物性のたんぱく質やビタミンCと一緒に摂取すると、吸収しやすくなります。
・亜鉛
亜鉛は、味覚を正常に保つ働きや皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあるミネラルです。不足すると味覚障害や皮膚炎などを引き起こす可能性があります。
一食の適切な量
ごはんは茶碗1杯分でおよそ150g、コンビニのおにぎりだと、1個あたり約100gです。
糖質制限中の方やダイエット中の方は1食150gを超えないようにするといいでしょう。
【管理栄養士監修】お米はどれくらい日持ちする?保存方法についても解説生のお米や炊いたご飯がどのくらい日持ちするかをご存知でしょうか?お米は日本人の日常生活に欠かせない主食です。毎日食べるものだからこそ、その特徴や保存方法をしっかり押さえておくことが大事です。この記事では、お米やご飯の保存期間や保管方法に関する情報をお届けします。
玄米、ほかの主食との比較

ここからはごはん茶碗1杯分(150g)に含まれる栄養素の量を、白米以外の米や他の主食と比較して見ていきましょう。
3大栄養素で比較
まずは玄米やほかの主食(パン、うどん、パスタ)と、糖質、脂質、たんぱく質の3大栄養素を比較して見ましょう。
■150g中の糖質・脂質・たんぱく質
・精白米(うるち米):糖質53.4g、脂質0.5g、たんぱく質3.8g
・玄米:糖質51.3g、脂質1.5g、たんぱく質4.2g
・角形食パン:糖質63.3g、脂質6.1g、たんぱく質:13.4g
・うどん(ゆで):糖質30.4g、脂質0.6g、たんぱく質3.9g
・マカロニ・スパゲッティ(ゆで):糖質43.8g、脂質1.4g、たんぱく質8.7g
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
パンと比較するとごはんの方が糖質量は低いです。糖質コントロール中などのときは、パンよりもごはんを食べるといいでしょう。そして脂質に関しては、ごはんが一番低いことがわかります。
そのほかの栄養素との比較
■150g中のカルシウム・鉄・亜鉛
・精白米(うるち米):カルシウム5mg、鉄0.2mg、亜鉛0.9mg
・玄米:カルシウム11mg、鉄0.9mg、亜鉛1.2mg
・角形食パン:カルシウム33mg、鉄0.8mg、亜鉛0.8mg
・うどん(ゆで):カルシウム9mg、鉄0.3mg、亜鉛0.2mg
・マカロニ・スパゲッティ(ゆで):カルシウム12mg、鉄1.0mg、亜鉛1.0mg
【参考】文部科学省:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
玄米およびほかの主食とごはんを比べると、ごはんの栄養含有量が低めであることがわかります。ごはんだけで体に必要な栄養素を摂取するのは難しいため、ほかの食材とうまく組み合わせ、バランスよい食事を行うことが大切です。
【管理栄養士監修】白米と玄米の糖質量・カロリーはどれくらい?それぞれの栄養素についても解説誰もがイメージする日本人の主食といえば白米ですが、毎日食べるものだからこそ体にもたらす影響が気になります。特にダイエット中の方は糖質量が気になるのではないでしょうか。この記事では、白米と玄米の糖質量を他の食品と分かりやすく比較し、白米の持つ魅力を解説しつつ効果的な食べ方をご紹介します。
炭水化物を摂らないメリット・デメリット

ダイエットや糖質制限を理由に、ごはんを抜いて炭水化物を摂らない方もいるでしょう。それによって身体にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
炭水化物を摂らないメリットとして、カロリーや糖質を抑えられるため、肥満の改善や血糖値の乱高下を抑えられます。
一方、炭水化物を摂らないデメリットは、疲れやすくなる・食事が限定される・便秘の原因になる、などがあります。
炭水化物をまったく摂らないのではなく、うまくほかの食材とも合わせながら、適正な量を摂取することが重要です。もちろんごはんについては、糖質にも気を配ることが大切。そこで最後に糖質コントロールに役立つ商品を紹介します。
【管理栄養士監修】お粥に含まれる糖質は? お粥に合う糖質制限中におすすめの具材を紹介消化がよく、体温を温めるのにも役立つお粥の糖質量やカロリーはどのくらいあるのでしょうか。本記事では、お粥の糖質量、カロリー、含まれる栄養について解説、さらに糖質制限中におすすめのお粥に合う具材についてもご紹介します。
からだシフト「糖質コントロール ごはん」でおいしく糖質オフ
からだシフトの「糖質コントロール ごはん 大麦入り」は、1食(150g) あたりの糖質が35.0gです。「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」の精白米と比較すると糖質が35%OFFと、低くなっています。

「糖質コントロール ごはん」は特別品種の「高アミロース米」、食物繊維が多い「大麦」と「うるち米」をバランスよく配合しているので、おいしく糖質オフができます。
<出典>からだシフト 糖質コントロール ごはん 大麦入り 150g×3食入り
※日本食品標準成分表 2015年版(七訂)〔水稲めし〕精白米/うるち米 比較
まとめ
ごはんはエネルギー源となる炭水化物を多く含む食材ですが、それ以外にも、鉄や亜鉛など、偏食や食事制限によるダイエットなどで不足しがちな栄養素も含んでいます。
しかし、ごはんだけでこれらの栄養素をすべてまかなうのは難しいため、いろいろな食材を組み合わせてバランスよく食べるのがおすすめです。
特に糖質が気になるときには、ごはんをまったく食べないのではなく、この記事で紹介した商品などをうまく活用しながら、糖質コントロールを実践してみてはいかがでしょうか。
プロフィール

監修者:青木貴子
管理栄養士 一児の母
離乳食を通して見える子どもの成長を多くの人に知ってもらいたい!一度しかない離乳食期を楽しく過ごしてもらいたい!という思いから、フリーの栄養士として活動中。
食関連の記事執筆や、離乳食・栄養相談も行う。
日々の食事に関することから食材の使い方、ダイエットに関することまで、食にまつわる知識を幅広く発信している。